【家事のムダ度チェックテスト付き】あなたはバタバタさん?ラクラクさん?家事の3ルール

毎日の家事、掃除の負担を減らす!ラクする家事の3ルール

家事と育児、仕事、学校や学童保育のボランティアなど、やることだらけで毎日バタバタと時間に追われていませんか。
手を抜くわけではないのに、あとの仕事がラクになる、家事のコツをご紹介します。イベント、新学期と忙しいこれからの時期を乗り切りましょう!

効率の良い家事で時間と心にゆとりを

「家事に追われ一日が終わる」「のんびりするヒマがない」。そんな毎日では家事がおっくうになり、ストレスもたまりますね。家事を効率良くこなせば、時間が短縮され、完成度も上がり、達成感が得られます。正しい家事ルールを習慣にして、もっと家事を楽しみ、自由な時間をつくりましょう。

家事のムダ度をチェック!

□ 料理は1品ごとに作る

□ 料理中に何度も冷蔵庫を開け閉めする

□ 食器洗いは、まとめて一度にやる

□ トイレ掃除は週何回、または何日おきと決めてやる

□ 1日に何度も部屋を往復する

□ 買い物は、ほぼ毎日行く

□ 外出の支度に時間がかかる

□ 使わない空き容器や紙袋が多い

一日のムダ時間判定

0: ムダな動きなし! または家事をしない主義!?

1〜3: 20分のムダ時間がありそう?

4〜6 40分のムダ時間。さらに増えそう?

7以上 60分のムダ時間。もったいない!

△バタバタさん

けっしてサボっているわけではないのに、あれもこれもやることがたくさんあってバタバタしてしまうのは、効率が悪いから。食材や日用品の買い出しに毎日行く、洗い物も1日ぶんまとめてやるなど、ムダ度チェックで4つ以上あてはまった人は、実はもったいない時間の使い方をしているバタバタさんです。

○ラクラクさん

ムダ度チェックからもわかる通り、ラクラクさんは、生活の中で家事をいかに効率よくできるか、という点を大切にしています。段取りよくラクラクさんになるためには具体的にどうしたらよいのでしょうか。

ルール1:「あとでまとめてやろう」は禁句

年末の大掃除はまとめてやると疲れてしまいますし、日々の料理も長時間台所に立ち続けると負担になります。一度に全部やろうとせず、できるときに少しずつやる習慣をつけましょう。

△バタバタさん

たまった片付けや掃除を一度にやろうとすると、あっちもこっちもやらなきゃ、と大変な重労働でバタバタの原因に。水回りをきれいにする、掃除機をかける、床を磨く、窓拭きをするなど、掃除ひとつとってもリストアップすればキリがないほどたくさんの作業がありますね。

○ラクラクさん

普段から気づいた時にさっと棚を拭いたり、トイレに入ったときやお風呂に入ったときについでに掃除をするクセをつけるのが、楽をするポイント。1分だけ、10分だけ、という短時間の「ついで」家事の習慣がラクラクさんへの近道なんです。

台所は1分「だけ」みがき

コンロの汚れが目についたら1分間だけ磨く、排水口のドロドロが気になったら1分間だけ汚れを取り除くなど、「1分」なら気持ちも楽です。ちょこちょこやることに慣れれば汚れもたまりません。

トイレで「ついで」掃除

トイレに入ったら出るまでに、1回、1か所ずつ、どこかをきれいにします。ササッ、と便座を拭く、床を拭く、給水タンクを拭く、マットのほこりを払う、というように、作業を小分けしましょう。

入浴中に「ながら」洗濯

洗濯機で分けて洗うもの、つけ置きが必要なものは入浴中に済ませます。子どもの上履きやシューズは、週末の入浴時に自分で洗わせれば、意外と楽しんでやってくれますよ。

寝る前10分に仕込み

料理の下ごしらえは就寝前の10分にひと仕事。肉に下味をつける、野菜を「洗う、むく、切る」までやってしまうと、翌日の作業も早くなって、「ナイス! 自分!」とうはず!

*アイデアメモ*

住居用洗剤は小分けして家中に

ほこりや汚れは目についたらすぐに拭けるよう、100円ショップにあるスプレー容器に洗剤を水で薄めて入れ、ぞうきんと一緒に目につくところに置きます。透明な容器ならインテリアの邪魔をせずおしゃれ!

ルール2:くり返さない

料理しながら冷蔵庫を何度も開け閉めしたり、たたんだ洗濯物を持って家の中を往復したりしていませんか。同じ作業はできるだけ1回で済ませるよう、家の中を効率良く動きましょう。

食材は1回で出す

料理は1品ごとに材料をそろえるのではなく、使うものを冷蔵庫から1回で出し、しまうときも1回で済ませます。100円ショップの大きめのトレイに食材を全部のせるようにすれば便利です。

△バタバタさん

食事の支度でムダなバタバタ作業が発生するのが、食材の用意。何度も冷蔵庫に取りに行く、調味料もバラバラとあちこちに収納しているなど、準備や段取りに時間がかかり、作業中もあたふたとして効率が悪くなります。

○ラクラクさん

段取り上手が料理上手なんて言葉も聞くほど、料理はスムーズな作業が理想。あらかじめ、食材はすべて出しておく、調味料はまとめて取り出せるように収納しておくなど、段取り良く進められるひと手間を工夫するとグッと効率がアップします。

よく使うものはセットに

みそ、だしの素、わかめは「みそ汁セット」、バター、ジャムは「パンセット」、漬
物、のりは「ごはんセット」など、プラスチックケースにまとめ、冷蔵庫に入れておけば、朝食の準備もスムーズ。

野菜は白いものから切る

野菜を切る作業は1回で済ますと同時に、まな板を洗う作業も1回にします。大根→にんじん→レタス→きゅうり→ほうれんそう、といった順番で切れば、洗う手間も少なくて済みます。

洗濯物は部屋ごと

洗濯物専用のかごを部屋の数だけ用意し、部屋ごとに分けて取り込み、たたんで、そのまま部屋へ。かごは部屋に置き、脱いだ服を入れるようにすれば、脱ぎっぱなしでちらかすこともなくなります。

*アイデアメモ*

買い物メモは店のレイアウト順に

商品を探して店の中をウロウロすることがないよう、よく行く店のレイアウト順にリストアップします。メモをすれば買い忘れも防げます。

ルール3:ためない

物が捨てられず、ため込んでしまうと場所を取るし、あとの片づけも大変。日頃の掃除のじゃまにもなります。服を買ったら古いほうから処分する、人にあげるなど、物は必要な分だけを残しましょう。

「いつか使う」は数を決める

レジ袋や紙袋、包装紙、空き瓶などの「いつか使うかもグッズ」は残す数を決めます。レジ袋は10枚、または専用ケースに入るだけ。紙袋は大中小3枚ずつもあれば十分でしょう。

△バタバタさん

レジ袋や紙袋などはすべてとっておくと、どんどん増えて、どのサイズがどのくらいあるのかも把握できず、場所だけはしっかり占拠してあふれかえってしまう、なんてことにも。ムダなストックは、片付かない大きな原因です。

○ラクラクさん

「いつか使うかもグッズ」は収納スペースを決め、それ以上は持たない、というのがラクラクさんのルール。溜め込まないから、視覚的にも気持ちもスッキリです。基本的に常に片付いているので、掃除で手間取るということもありません。

バッグの中をゴミだめにしない

外出をしたあとは、バッグの中身を全部出し、整理しましょう。最低限必要なものだけまとめておけば、普段の外出の準備も手間取りません。

学校からのプリントはすぐ分ける

プリント類は、すぐ必要なもの、あとで必要なものに分けます。ハンカチにカビがはえた、拾ったどんぐりから虫が出た、なんていうこともあるので、ランドセルは毎日チェック。

家事のモチベーションを上げる3か条

1.やりたいことを妄想する

イメージすることは行動を変えるきっかけになります。時間ができたら、ゆっくりお茶したい、映画が観たい、習い事に行きたいなど、やりたいことを想像しましょう。

2.やる気スイッチを知る

好きな音楽をかける、おしゃれな食器を買うなど、自分のやる気ボタンをつくりましょう。タイマーをセットして時間と競争したり、終わったら「自分へのごほうび」もいいですね。

3.家族のいるところでやる

人が見ていると、やる気も出るし、作業もていねいになります。「大切な家族のための家事」という意識も高まります。アイロンかけやお裁縫は、リビングで子どもが宿題をやるときに。

 

お話を聞いたのは…

高木ゑみさん
熱血料理塾主宰。豊富なノウハウが詰まった料理法で「予約のとれない料理教室」と人気に。著書『考えない台所』が人生を変える台所術として話題を呼び、家事全般に新ライフスタイルを提案。

 

出典/『小学一年生』別冊HugKum イラスト/リーカオ 構成/戸塚美峰

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