Q:娘が仲間はずれにされているようです。
同じクラスの女の子に娘が仲間はずれにされています。放課後の約束に、娘だけいつも入れてもらえないようなのです。先日は、隣の子の家に遊びに来ていて、楽しそうな声がわが家まで届いてきました。その子のお母さんは、とても感じのよい人で、学校や道端で会ったときはよく立ち話をします。彼女に相談しようかと考えましたが、気まずくなるかもと思うと、躊躇してしまいます。どのように対処すればよいでしょう。 (みきさん)
A:子どもの話を冷静に聞き、深刻なようなら、先生に相談しましょう。
1年生も後半になると、さまざまな友だち関係のトラブルが増えてくる場合があります。最近の小学校は1クラスの人数が少なかったりして、この子がダメならあの子と遊ぶといったことが難しい場合もあるでしょう。
お子さん自身が「仲間はずれにされている」と感じているのであれば、まずは話を聞いてあげてください。ここで注意したいのは、わが子の気持ちに寄り添い、冷静に話を聞くことです。そして、ほかの子とのことも聞いてみましょう。子どもの交友関係がわかれば、深刻さの度合いが見えてくる場合もあります。ほかに仲の良い友だちがいるようなら、その子と遊ぶよう促してもよいでしょう。
深刻な場合は、担任の先生に相談しましょう。ただ、先生は気づいていない場合も。まずは、学校ではどんなふうに過ごしているのか聞いてみましょう。「楽しそうに過ごしていますよ」と言われれば、本当に深刻ではないか、先生が気づいていないかのどちらかです。先生の顔色が変わったら、先生も何か感じていることがあるのかも。そこで初めて「じつは…」と相談してみるのがいいでしょう。
ちなみに、担任の先生の態度がはっきりせず、頼れない場合は、学年主任、教頭先生、校長先生に相談しましょう。
最初から大ごとにしてしまうと、後で娘さんの居場所を奪ってしまいかねません。娘さんの様子を見ながら、臨機応変に対応できるといいですね。
\私がお答えしました/
藤田 敦子 先生
ほめて認める独自の「ぺたほめ®子育て術」を提唱し、テレビ出演・出版・講演などで大活躍の子育てアドバイザー。「ぺたほめ®子育て術」によって成長した二人の息子は、最難関大学・京都府立医科大学医学部医学科に現役合格。著書に『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社)。藤田敦子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/petahome/
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2022年1月号別冊『HugKum』 イラスト/やまのうち直子 構成/天辰陽子