泣いてる赤ちゃんも思わず笑顔に戻ってくれる不思議なマジック「いないいないばあ」。長年愛され続けている絵本から仕掛けがある絵本、歌いながら読む絵本まで「いないいないばあ」をテーマにした絵本5冊を「この本読んで!」編集部が厳選しました。
小さい赤ちゃんとのコミュニケーションにも最適な絵本ばかりなので、絵本を一緒に読んでスキンシップを楽しんでください!
赤ちゃんが大好き! 「いないいないばあ」あそびをテーマにした絵本
いないいないばあの対象年齢は?
赤ちゃんが大好きないないいないばあ。視力が安定する3か月ごろから、赤ちゃんは目の前のものを追い始めます。その後、だんだんとママやパパなどの身近な人を、視覚や声で認識するようになるのが6か月ごろまで。個人差はありますが、顔を手で隠して「いないいない」したあと、「ばあ」、と驚かせて喜ぶのはだいたい7か月頃の赤ちゃんから。目の前の人が急に消えたあと、現れる安心感に笑顔になるのです。
いないいないばあ絵本のおすすめ5選
『いない いない ばあ』
ファーストブックとして人気! 松谷みよ子の名作絵本
作/松谷みよ子
絵/瀬川康男
700円(童心社)
言わずと知れた、鉄板赤ちゃん絵本。「いないいないばあ にゃあにゃあがほらほら いないいない……」「ばあ」。シンプルな繰り返しですが、子供の目線の動きを意識したレイアウトで、絵本を見るのが初めての赤ちゃんでも、すんなり見られるように工夫されています。
この絵本がファーストブックという赤ちゃんは多いですよね。もしかしたら、ママとパパもそうだったかも? 1967年に発売されてから、半世紀を経てなお、売れ続けているロングセラーです。
ママパパの口コミ
『パタパタあそぼう いないいないばあ!』
英語版絵本も!動物の手足がしかけで動く「いないいないばあ!」
作/ジュリアーノ・フェリー
1,300円(小学館)
この絵本には文字がなく、クマやキツネ、フクロウなどが登場し、「いないいないばあ」をします。羽や手足で顔を隠していて、そのしかけを開くと、顔が現れる仕組み。最後は、人間の子どもの手が「いないいない」をしています。手を開くとページが鏡になっていて、読んでいる子どもの顔が映る仕掛けが。
こちらの絵本の英語版は『Peek a boo(ピーカブー)』で、「いないいないばあ」のこと。単純な遊びだからこそ、言葉が違っても一緒に楽しめそうですね。
ママパパの口コミ
『ばぁ!』
お出かけの時も一緒! 子供たちは飛び出すアンパンマンにくぎ付けに
原作/やなせたかし
作画/トムス・エンタテインメント
580円(フレーベル館)
子供たちの人気者、アンパンマン。この絵本は「いないいない」と言いながらページをぐっと開くと、「ばあ!」と立体的に開く仕掛けになっています。小さな赤ちゃんは、大好きなアンパンマンの顔が現れて、大喜び。サイズも小さいので、赤ちゃんが自分の手で持つことができます。
シンプルなつくりなのに、インパクトが大きいため、特別支援学級などでも活用されているそう。あまり絵本に反応を示さない子も、この絵本には視線が行くようです。
ママパパの口コミ
『みんな みんな いない いない ばあ』
リズムに合わせて♪ 子供と一緒に歌いながら「いないいないばあ」
文/いまむらあしこ
絵/さいとうたかお
850円(あすなろ書房)
「ころころころろ かえるさんがほらね いないいないばあ」と、歌いながら読みましょう。かえるさんの次は、ねずみさんがちゅうちゅうちゅう、ふくろうさんがほうほうほう、ぞうさんがぱおぱおぱおんと、続きます。そして最後はみんな一緒に大きな声で「いないいないばあ」。
最初に楽譜が付いているので、歌いながら読むことができます。でも、音符が読めない方も、自己流にリズムをつければOK。気負わずに読んでみてください。
ママパパの口コミ
『おはようからおやすみまでの 12のわらべうたえほん』
わらべうたあそびで一日の生活のリズムを習慣づけよう!
編/小林衛己子
絵/おおいじゅんこ
1,200円(ハッピーオウル社)
こちらは「いないいばいばあ」そのものではないのですが、「いねーいねー いたいた ばあ!」というわらべ歌が掲載されています。昔からあるあやし歌で、大人がカーテンなどに隠れて「いねーいねー」と言い、ちょっと間をおいて「いたいた」と言いながら「ばあ!」と子供の前に姿を見せます。「いないいないばあ」から少し発展した遊びです。
ほかにも朝起きてから眠るまで、小さい子供の生活リズムにあわせたわらべ歌が12曲。わらべ歌でスキンシップを楽しんでください。
絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』
最新号の78号(2021年春号)の特集は「懐かしい日本の名作絵本」
今年生誕111年の赤羽末吉さん、生誕100年の滝平二郞さんさんの特集と、さらに和製ファンタジー作品を数多く発表している富安陽子さんのインタビューも。
絵本選書・文/「この本読んで!」編集部 構成/HugKum編集部