大井先生に聞きたい!知育・育脳のギモン
Q:将来は英語を得意にしてあげたい。今できることは?
A:ママやパパと楽しく英語を聞く経験をするといいでしょう
言葉の発達は、耳で聞いて覚えることから始まり、コミュニケーションへの意欲(伝えたい、話すと喜んでくれるなど)や体の発達も加わって言葉が出ます。日本語の回路と英語の回路は脳内で別々に育つので、英語の回路を芽生えさせるなら、親と楽しい雰囲気で英語を聞いて遊ぶとよいでしょう。
Q:スマホやタブレットで遊ばせるのはよくないの?
A:実体験の豊かな感覚で脳の土台を育てることが大事
実体験では全身で感じて五感がフルに働きます。そこにママやパパの笑顔や声、ぬくもりが重なれば、さらに回路作りが進みます。同じことをやっても、前回とは必ず何かが異なるのでさらに興味が惹かれるでしょう。人工的な疑似(バーチャル)現実(リアリティ)による刺激は、実体験とは別物です。ナマの体験を大事にしてあげて。
Q:習いごとではなく、家庭での知育はどんなことをやるのがいい?
A:パパやママの家事や仕事も含めて、経験のチャンスを広げよう
親と一緒に何かをしたり、親のまねをしたりするのは楽しいもの。「○歳だから無理」とのけ者にしないで、安全と子どもの能力に配慮したうえで、親の世界を紹介しましょう。プロ選手など高度な専門技能の持ち主は、幼少期から手ほどきを受けています。プロにならなくても、興味が広がり、特技ができたら大きなプラスです。
Q:習いごとは早く始めるほうが知育にいいの?
A:本人がイキイキと楽しめるかどうかがカギです
原則として、「本人が楽しめる」なら喜ばしいことですから、表情をよく観察しましょう。また、特に1~2歳は親も一緒に体験して、おもしろさをわかちあうことが大切です。わが子をほかの子と比べて不機嫌になったり、叱ったりするようでは脳に悪影響を与えるので、子どもの気持ちの見極めが大事。好みは変化するので、そのときは好きではなくても、期間をあけてから体験すれば好きになることも。決めつけないようにしましょう。
楽しみながら脳が健やかに育つ!
子どもの適性もわかる「育脳ドリル」
遊びの楽しさこそ一番の育脳!幼児向けドリルの決定版第3弾!発達脳科学の権威、大井静雄先生監修。この「はじめての育脳ドリル」は、お子さんの健やかな脳の発達の第1ステップととなる、五感あそびを特集。お子さんが大好きなアンパンマンたちといっしょに「見る」「聞く」「さわる」「かぐ」「あじわう」の五感を使った楽しい遊び体験できます。もちろん、大人気のシールが30枚。工作ふろくは指先トレーニングに最適の「アンパンマン指人形」です。
アンパンマンキャラクターたちと一緒に、楽しみながら子どもの「脳」を育てる斬新な内容で、10万部近い大ヒットになった「アンパンマン育脳ドリル」。読者の熱心な要望にお応えして、いよいよ第2弾の登場です!今回は、ドリルの内容を5つの適性(文系、理工系、文理系、芸術系、スポーツ系)に分け、子どもがどの設問にどのくらい熱心だったかをチェックすることで、最後に子どもの適性傾向がわかる新システムを採用しています。前巻同様、発達脳科学の権威・大井静雄先生が全面監修。単なる「知育」「おけいこ」だけではない、さまざまな課題を楽しむことで「脳」を育てていく、「育脳」について、わかりやすく解説します。1~3歳児に、はじめてドリルを与えようと思っている方に、ぜひおすすめします。
大人気「育脳ドリル」シリーズに、トーマスが登場!「きかんしゃトーマス」好きのお子さんの、脳を活性化させるドリル。トーマスの仲間たちが多数登場し、楽しく取り組めます。たっぷりシール付き。
クレヨンで描く・シールを貼る・はさみで切る、といった手先を動かす遊びや、まねをする、違いをみつける、お話を考える遊びなど、お子さんの脳を健やかに育む楽しい遊びが満載。その他「発達脳科学」についての解説と、各ページには、遊び方や言葉かけのポイントなどの解説もついています。
各760円+税/小学館
お話をうかがったのは
大井静雄 先生
脳神経外科医・発達脳科学研究者。国際脳・神経科学研究所理事長。ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所脳神経外科名誉教授。小児脳神経外科・発達脳科学のエキスパート。監修書に『きかんしゃトーマス 育脳ドリル』他。
イラスト/カワハラユキコ 構成/童夢
出典/『ベビーブック』 再構成/HugKum編集部