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アスパラガスってどんな野菜?
アスパラガスの原産地は地中海で、ユリ科に分類される多年草です。
日本に入ってきたのは江戸時代。その当時は観賞用として栽培されていました。食用として栽培され始めたのは、明治時代に入ってから。日本におけるアスパラガスの主な生産地は北海道や長野県です。
まずはアスパラガスの旬の時期や美味しいものの見分け方、保存期間などをチェックしていきましょう。
旬の時期や含まれる栄養は?
・旬の時期
春から初夏にかけて旬の時期をむかえます。旬の時期のアスパラガス は、甘味があり歯応えの良いのが特徴です。
・栄養
新陳代謝の促進や疲労回復などに効果があるアスパラギン酸や、抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンを多く含みます。
美味しいアスパラの見分け方
・鮮やかな濃い緑のもの
アスパラガスは収穫から日にちが経過すると、だんだん黄みがかった色になります。アスパラガスを選ぶ際は、鮮やかな緑色のものが選ぶと良いでしょう。
・切り口が変色しておらずキレイなもの
時間が経過し、乾燥したものは切り口が黒ずんでいきます。切り口がきれいなものは新鮮な印です。
・茎が太く張りがあるもの
茎が太く張りがあるアスパラガスは、水分が多く含まれています。また茎が細いものよりも、太いものの方が水分が保たれやすいため、長く鮮度を保つことができるでしょう。
・穂先が開いておらず締まっているもの
収穫から時間が経過したアスパラガスは、穂先が萎びたり開いています。穂先がみずみずしく、締まっているものを選びましょう。
そもそもアスパラの保存期間とは?
アスパラガスは、収穫後も成長を続ける野菜です。すぐに劣化してしまうため、常温保存はNG。
適切に保存すれば、冷蔵保存で3~5日、冷凍保存で約1か月間保存することができます。
アスパラを長く保存するポイント
アスパラガスをできるだけ長く保存するために、押えておきたいポイントをチェックしていきましょう。
・野菜室ではなく、冷蔵室で保存する
アスパラガスの保存に適した温度は、2.5℃といわれています。野菜室は3℃以上に設定されていることが多いため、野菜室よりも温度が低い冷蔵室での保存がおすすめです。
・立てて保存する
収穫後も成長を続けるアスパラガスは、横にして保存すると穂先が持ち上がります。持ち上げようとする力に栄養を使ってしまい、味や栄養が落ちる原因になります。そのためアスパラガスは、立てて保存すると長持ちさせることができます。
・乾燥を防ぐ
アスパラガスは、水分が失われると劣化していきます。保存するときはキッチンペーパーや新聞紙などで包み、乾燥から守るのが鮮度を保つポイントです。
アスパラの冷蔵保存方法
数日で使い切る予定のあるアスパラガスは冷蔵保存がおすすめです。
冷蔵保存方法
1、軽く濡らしたキッチンペーパーでアスパラガスを包みます。
2、ポリ袋に入れます。
3、根元を下にして、コップや牛乳パックなどに立てて入れます。
4、冷蔵室の中でも、なるべく温度変化の少ない場所で保存しましょう。
保存期間
約3~5日間。なるべく早く使い切るようにしてください。
アスパラガスは茹でて冷凍保存が便利
長く保存したい場合は、冷凍保存がおすすめ。生でも茹でても冷凍保存することができますが、茹でてから冷凍することで、その後の調理にとても便利です。
茹でたアスパラガスの冷凍保存方法
1、アスパラガスの根元を5ミリほど切り落とします。
2、茎の硬いところの皮をピーラーでむき、食べやすい大きさにカット。
3、鍋で1分ほど茹でましょう。
4、水を切り粗熱が取れたら、使いやす量に分け、重ならないようにラップで包みます。
5、フリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存します。
保存期間
約1か月間保存が可能です。
解凍方法
加熱調理に使う場合は、解凍の必要はありません。そのまま加熱することができます。
サラダなどに使う場合は電子レンジでの解凍が可能です。
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食べられないアスパラガスの見分け方
アスパラガスをいつ保存したものか忘れてしまい、食べられるのか判断に困ることもありますよね。どうなったら食べられないアスパラガスなのか、その特徴をみていきましょう。
・茶色っぽく変色しているもの
・酸っぱい臭いがする
・くにゃくにゃに柔らかくなって水分が出てきているもの
・表面にヌメリがあるもの
・カビが生えているもの
これらの特徴が見られたら、食べないように注意してください。
アスパラガスを活用したおすすめレシピ
アスパラガスの作り置きに便利な「アスパラガスとパプリカのマリネ」、炊飯器に材料を入れて炊くだけ、簡単な「アスパラガスとベーコンの炊き込みご飯」の紹介です。
アスパラガスとパプリカのマリネ
【材料】
- アスパラガス… 3~4本
- パプリカ… 1/2個
- ワインビネガー(なければ酢でOK)… 大さじ1
- オリーブオイル… 大さじ2
- 砂糖… 小さじ1
- 塩… 少々
- ブラックペッパー… 少々
- オレガノ… お好みで
【作り方】
1、アスパラガスは茹でて水を切り、食べやすい大きさにカットします。
2、 パプリカも細長く切ります。
3、容器にワインビネガー、オリーブオイル、ブラックペッパー砂糖、塩、オレガノを入れてよく混ぜます。
4、3に切ったアスパラガスとパプリカを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫でしばらく休めて味が馴染んだら完成です。
冷蔵庫で3~4日保存することができます。作り置きおかずにおすすめです。
アスパラガスとベーコンの炊き込みご飯
【材料】
- アスパラガス… 3~4本
- ベーコン… 3~4枚
- 米… 2合
- 水… 350cc
- 塩… 少々
- ブラックペッパー… 適量
- バター(有塩)… 10g
- 醤油… 大さじ1
- 酒… 大さじ2
【作り方】
1、米を研いで、アスパラガス、ベーコンは食べやすい大きさにカットしておきます。
2、研いだ米に、醤油、酒、塩、を入れ、軽く混ぜてから水を入れます。
3、2にアスパラガス、ベーコン、バターを入れ、炊飯します。
4、炊き上がったら、10分ほど蒸らします。
5、蓋を開け、ブラックペッパーを入れ、切るように軽く混ぜたら完成です。
アスパラガスは正しく保存しないとすぐ劣化する
アスパラガスは劣化しやすい野菜です。冷蔵保存する際は乾燥を防いで、立てて保存。すぐに使わないものは、早めに冷凍保存するのがおすすめです。アスパラガスを適切に保存して、サラダや炒め物などで美味しくいただきましょう。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)