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キャンプで活躍するパパはかっこいい!?
『パパとタイガのとびっきりキャンプ!』
作:セバスチャン・ブラウン 訳:聞かせ屋。けいたろう(教育画劇)
親子でキャンプに行くも、キャンプ初心者のパパは失敗ばかり。タイガがパパにつっこみを入れながら、話が展開していきます。読み聞かせの中で、子どもたちからも気づきやつっこみの声があがる楽しいキャンプ絵本です。キャンプエキスパートのクマの親子との関わりも見どころとなっていて、きっと素敵な友達になれるはず! とドキドキします。親子でたくさんの対話、コミニュケーションを楽しんでみてください。(大竹龍)
遊具がなくても、いろんな遊びができちゃいます!
『いろいろはっぱ』
写真・文:小寺卓矢(アリス館)
自然の中で時間を忘れてゆっくり過ごすことのできるキャンプのひととき。まわりにたくさんの木々や草花のある環境で、絵本を片手にお子さんと植物観察をしてみるのも楽しいです。こちらの写真絵本は、多種多様な葉っぱたちの美しい写真と、子どもに話しかけるような文章で、形や長さ、大きさ、色合いなど観察のポイントを楽しく教えてくれます。絵本の中に出てくる葉っぱと同じ種類の葉っぱ、似ている葉っぱは見つけられるでしょうか? 小さなお子さんから大人の方まで、年齢を問わず自然と触れ合うきっかけを作ってくれる素敵な科学絵本です。(圓山哲哉)
夜になっても怖くないよ、虫の音を聞いてみよう♪
『なく虫ずかん』
文:大野正男 絵:松岡達英 文字:篠原榮太 音:佐藤聰明(福音館書店)
キャンプに行ったときに姿は見えずとも、どこからか聞こえてくる虫の声。「どんな虫なんだろう」と気になりますよね。そんなときにおススメしたいのがこの絵本。最初はページいっぱいに虫の鳴き声が文字のみ(擬音語)で書かれ、次のページをめくると、鳴いていた虫たちの姿が緻密な絵で描かれていて、答え合わせができます。虫の声を聴くだけで、「ここにはこんな虫もいるんだ」と想像力がふくらみます。夜には親子で耳を澄ませて、鳴く虫の自然のコンサートを楽しめたら最高ですね! (井上まどか)
ゲームなんてなくても、五感が研ぎ澄まされる一日を
『星空キャンプ』
作:村上康成(講談社)
大自然に囲まれた湖のほとりで、1週間過ごす家族のキャンプの様子を描いた絵本です。特別なイベントは起きないけれど、そこにある自然をありのままに受け入れる贅沢。今にもそこにすむ生き物の息遣いや、植物のにおいがしてきそう! ページをめくるたびに感じるのは、ゆったりと流れる時間と大自然の中で発見する喜びと楽しみ。こんなキャンプ体験ができたら、どんなに素敵なことでしょうか。出発前に絵本を広げて、キャンプへの期待が高まる1冊です。(井上まどか)
詳しくはこちらから>>https://www.y-murakami.com/products/detail/79
キャンプで一緒にカレーを作ろう!
『カレーライス』
作:小西英子(福音館書店)
キャンプの楽しみは色々とありますが、その中のひとつに食事がありますよね! 自然に囲まれて、ご家族やお友達と力を合わせて作ったごはんは美味しさも格別。子どもも大人も大好きで、手軽に調理を楽しむことができるメニューといえば…そう! カレーライスです。絵本の表紙から食欲をそそるあの香りが、ふんわりと漂ってきそうなこちらの作品。カレーライス作りのお手伝いを体験できる内容となっています。温かみある絵で、湯気まで丁寧に描かれたカレーライスを見ていると、おなじみのメニューもごちそうであることに気づかせてもらえます。(圓山哲哉)
今回おすすめの絵本を選書してくれた絵本専門士はこの3名!
大竹龍さん(認可保育園園長・絵本男子)
子育て広場で親子を対象に、柳沢運動プログラムの視点から捉えた「育ち」と現場から生まれたあそびを交え紹介している。 また保育の仕事の魅力を伝えるべく、「絵本男子」のモデルとして活動し、オリジナル歌遊びの動画、絵本読み聞かせ動画の配信も行っている。
井上まどかさん(絵本カフェ「ムッチーズカフェ」店長)
都内の公立保育園に9年間勤務した後、“夢と魔法の王国”での自称・お姉さんを経て、2016年、大人のための絵本カフェ「ムッチーズカフェ」をオープン。カフェ経営とともに、児童雑誌・WEBサイトなどに、絵本コラムを多数執筆。保育士養成校にて認定絵本士の講師もつとめる。保育士、幼稚園教諭一種、認定心理士の資格を保有。
圓山哲哉さん(言語聴覚士・公認心理師)
療育センター勤務の言語聴覚士として、発達に遅れや偏りのあるお子さんの言語・コミュニケーション・食べることに関する支援に携わる。絵本を通した豊かな経験の素晴らしさを伝える為、おはなし会やワークショップ、講習会を行うなど活動の幅を広げている。
文・構成/日下淳子
構成/HugKum編集部