乳歯の後ろに永久歯が生えてきた!
子どもの歯は下の前歯から抜けていき、6歳~12歳頃にかけて乳歯から永久歯へと生え変わるそう。
うちの娘も「いつ歯が抜けるのか楽しみだな~」なんて言っていたら、ある日、いつものように仕上げ磨きをしていると下の前歯に少し揺れている感覚が。6歳になる前に下の前歯が抜けそうです♪
なんて喜んでいたのも束の間、乳歯の後ろから永久歯が顔を出しているではありませんか。
乳歯は抜くのが正解?歯並びが心配なときは
不安になった私は、まずはネットで検索。乳歯のぐらつきがあれば、しばらく様子を見ていても大丈夫そうです。
ところが、調べていくうちに歯の状態によっては、抜歯をするという選択もあると書いてあるではあります。
不安があれば、診てもらった方が早い!と、かかりつけの歯医者へ相談に行きました。
歯医者の診断結果は?
歯医者さんいわく「今すぐ抜いて処置をする必要はありませんが、だいぶぐらついてきているので、とってしまっても問題ありませんよ」
とのこと。
抜歯?痛そう……。
2本も永久歯が生え始めているのだけど…
この時には、隣の乳歯にも同じように永久歯が生え始めていたので、娘にどうするか聞いてみたら
「抜きたい!」
と即答!
本人の強い希望があったので、2本中1本を抜いてもらうようお願いしました。もう1本は抜かずに残し、自然に抜けるのを待つことに……。
抜歯は、痛いの?
親は待合室で、しばし待機。
痛くないようにと麻酔をしてくれますが、麻酔の注射や抜歯後の痛みは多少あるとのことで、親の方がドキドキしていました。
抜歯後「注射が痛かった~!」
と言っていましたが、その日は抜けた後の痛みもなく、いつも通り夕食も食べられました。
何よりも、ずっと気になっていた乳歯を抜いたことで、スッキリしたようです。抜いた歯は、ケースに入れて持ち帰ることができ、乳歯を記念に取っておこうと思います。
どうして永久歯が重なって生えるの?
歯医者さんに、「どうして重なってしまったのですか?」と聞いてみました。
歯医者さんいわく「永久歯の根が作られ始めると、乳歯の根が少しずつ溶かされ、押し出す形で乳歯が抜け落ち永久歯に生え変わります。
ところが、子どもの顎が小さかったり、未成熟だったりすると、永久歯は乳歯よりも大きいので生えてくるスペースがなく、内側に乳歯と永久歯が重なって生えてきてしまうのです」とのこと。
もしも、永久歯が生えてきても乳歯のぐらつきがなく、抜ける気配がなければ受診をおすすめします。
歯並びへの影響は?
心配していた歯並びは、乳歯が抜けてスペースができれば、舌の押し出す力で永久歯が本来の位置に移動するので、正しい歯並びになることが多いのだとか。
生え変わりの時期のハミガキの仕方は?
生え変わりの時期は、歯の大きさが違う乳歯と永久歯が隣り合うため、段差や隙間が多くなり歯ブラシで磨きにくくなるので注意が必要だそう。
大事なポイント
歯ブラシを横から入れたり、角度を変えながら小刻みに動かし、1~2歯ずつ磨くのが◎。
生えかけの永久歯は特に注意
生えたばかりの永久歯は、歯の表面のエナメル質が柔らかく虫歯になりやすいので、1000ppm程度のフッ素配合歯磨き粉を使うのがおすすめと教わりました。
フッ素配合の歯磨き粉の選び方
年齢に合わせた、フッ素濃度の歯磨き粉を選ぶと良いそうです。
また、発砲剤が含まれていないものやペーストタイプ、ジェルタイプといった種類もありますので、お子さんに合わせて使いやすい歯磨き粉を選んであげてと指導を受けました。
我が家では、虫歯予防で「子ども用の洗口液」も使っています。
仕上げ磨きをしない年齢になったら、気づかないうちに子どもの歯のトラブルも出てきそうです。日頃から歯科健診へ連れて行ったり、保護者が歯の状態をチェックしておくことも大切かもしれませんね。
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文・イラスト・構成/村井久美子