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シンボルの大きな「青いりんご」が目印
エントランスでまず目を引くのが大きなこのオブジェ。
青春のシンボルとして、安藤忠雄さんご自身がデザインされたという「青いりんご」です。
都会に突然現れる巨大な「青いりんご」は存在感抜群。遠目にも土佐堀川に映える鮮やかな「青いりんご」を目印に行けば、迷わず到着できます。
入館時には
予約番号を確認後、館内での約束とマップが書いた案内が渡されます。マップを楽しそうに見る子どもたち。
シンボルの「青いりんご」には大人も子どもも大はしゃぎ。抱きつく子どもも続出で、入館までの待ち時間も苦になりません。
もちろんフォトスポットとしてもおススメです。
ベビーカー置き場はエントランスに設置されているので、指定の場所に置いていきます。
館内にエレベーターもありますが、床はやわらかく、赤ちゃんと安心して本を楽しめるスペースもたくさんあるので、ベビーカーは置いていく方がおススメですよ。
天井までびっしり、色とりどりの表紙がお出迎え、まさに本の森
手指の消毒をして、本の森ショップを抜ければ、天井までの吹き抜けを活かした本の壁が出迎えてくれます。その美しさには思わず「わぁ~」とため息が漏れてしまうほど。
たくさんの本に見つめられながら、奥の階段を降りれば、そこは360℃本に囲まれた本の国。
秘密基地に向かうドキドキ感を味わいながら、階段を降りたり登ったり、思いのままに探検できます。あ、この本好きだったな!など大人にも発見がたくさんあること間違いなしです。好きな本、懐かしい本をどんどん手に取ってみましょう。
こんなところにも気遣いが!
こども本の森の素晴らしさの一つ、それはお気に入りの本がある場所で、すぐに読み始められるところ。見つけた場所がすぐ読書スペースに早変わりです。大階段の途中で、本棚の前で……、いつでもどこでも本を広げられるんです。
壁一面に並んでいる本棚の一番下の段に、同じ本が収納されているので、本棚に手が届かない!という心配もありません。
絵本から児童書、小説、アート系の作品集など、対象年齢に関係なく子どもたちが手に取れるように並べられています。
そのため、「え?こんな本に興味があったの?」と思う本を子どもが読み始めるなど、新鮮な発見があるのも、楽しみの一つ。
恐竜の本はどこ?赤ちゃん向けの絵本はどこ?など、質問があれば、各フロアにいらっしゃる『もりびと』と呼ばれるスタッフの方に、気軽に聞いてみてくださいね。一緒に案内してもらえますよ。
本の世界をめいっぱい楽しもう
すぐにお気に入りの本を見つけて、思い思いの場所で読み始める子どもたち。「これ読んでー」と、本を持ってくる子どもたち。
館内ではそこかしこで読み聞かせの声と、子どもたちの笑い声が響いています。
子どもにぴったりの高さ、安全に配慮された形の机と椅子も揃っているので、親御さんも安心してお子さまと一緒に読書を楽しめます。
さらに一番奥には、円筒の不思議な空間が
奥まで進んでいくと…お話の中に入っていける、素敵な仕掛けのある休憩室もあります。これは行ってみてのお楽しみです。
ドキドキしながら入ってみると、どこかで聞いたことがある、絵本の有名なフレーズや映像が流れていて……?
「これなんのお話だっけ?」と思いながら、本の世界に入っていくことができる不思議な仕掛けが施されているんです。ぜひ入ってみてくださいね。
また、隣接する中之島公園に限っては、本を持ち出して外で読むこともできます。
お天気がいい日は、お外で読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
子どもに優しい設計で、トイレも安心
トイレは各フロアにあり、子ども用便座も使えるので安心です。子ども用便座はすべてのトイレにありますが、ベビーシートなどはないトイレもあるので、気になる方は公式ホームページ(施設について)をご確認ください。
注意点としては、みんな本に夢中なのか、各回終了時刻直前にトイレが混雑する傾向にあること(笑)。終了時刻を知らせるメロディが館内に流れ始めると、トイレに列ができることも。空いているのを見かけたら、思いついた時に済ませておくことをおススメします。
本の森ショップもワクワクがいっぱい
グッズが充実!欲しいものだらけで迷ってしまいます。
青リンゴアメはおみやげにぴったり。
安藤忠雄氏による「青いりんご」のオブジェにちなみ、パインアメでお馴染みのパイン株式会社とコラボした「青リンゴアメ」です。
現在はオンラインショップでも購入できます。
一日4回の入替制。1回の入館人数は事前予約制100名と、予約不要の先着30名でゆったり。
こども本の森中之島は、2022年8月現在、各回事前予約制100名と、先着30名の計130名を上限としています。行くときには、ご予約をおすすめします。そして休日は子ども連れのグループ優先、というシステムになっています。周囲を気にせずのびのびと過ごすことができます。
人数制限があるため、混み合うこともありません。さらに各回一時間半の総入替制が取られているため、子どもも飽きることなく、「また来たい!」と思えることも大きな魅力です。
また、こども本の森では本の貸し出しは行っておらず、好きな本は滞在時間中に読むことしかできません。そのためか、わが子もここではすごい集中力で、何冊も本を読んでいます。
こども本の森中之島へのアクセス
京阪中之島線「なにわ橋駅」利用の場合
3号出口からは直結、エレベーターで地上に上がれば、すぐに「こどもの本の森」が見えます。
その他のアクセスは
京阪中之島線「なにわ橋駅」3号出口すぐ
地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」1号出口
地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜駅」26号出口から400メートル東洋陶磁美術館東側
梅田方面からタクシーの場合
遊歩道沿いにあるため、タクシーで入口まで行くことはできません。また、「こども本の森」では伝わらないことも…。まずはお隣の東洋陶磁美術館を目指してもらいましょう。
タクシーで入れるぎりぎりまで行ってもらい、突き当りで降りれば、すぐ目の前が東洋陶磁美術館です。その向こう側(東側)にこども本の森中之島があります。土佐堀川を右手に見ながら遊歩道を歩くと、建物が見えてきます。
おわりに
デジタルに触れる機会が増えているこのご時世。たまには家族そろって好きな本をめくる体験をしてみませんか?
アナウンサーによる読み聞かせ会や、音楽会などのイベントも不定期に開催され、こちらも大人気です。機会があればぜひ参加してみてくださいね。
冒頭でご紹介した通り、今春神戸にもオープンしたこども本の森。
こちらはルミナリエメイン会場として有名な東遊園地内にあり、各線三宮駅から徒歩でアクセス可能です。神戸はまた別の機会にご紹介したいと思います。
こども本の森 中之島オフィシャルサイト
https://kodomohonnomori.osaka/
こども本の森 神戸オフィシャルサイト
https://kodomohonnomori-kobe.jp/
文/kida maiko 構成/HugKum編集部