お笑い芸人・小島よしおさん「小学校時代の音読のおかげで”おっぱっぴー”が生まれた」

「そんなの関係ねぇ!」や「おっぱっぴー」で大ブレークしたお笑い芸人の小島よしおさん。数多くの子ども向けライブを開催し、今では”子ども達のアイドル”的存在として注目されています。また、早稲田大学教育学部国語国文学科卒で読書好きとしても知られる小島よしおさん、子ども時代はどんな少年だったのでしょうか?

今回は小島よしおさんに子ども向けライブへの思いや小学生時代に好きだった本など、お話を聞いてみました。

小島よしお/1980年生まれ、沖縄県出身のお笑い芸人。 「そんなの関係ねぇ!」で大ブレーク。早稲田大学教育学部国語国文学科卒の経歴を生かし、クイズ番組、バラエティだけでなく、子ども向けライブ、YouTubeからも発信を続けている。

子ども向けのライブで心掛けていることは”自分も心から楽しむこと”

――小島さんはいま、子ども向けのお仕事も多くされていますが、どんなきっかけで始めたのでしょうか。

小島よしお(以下小島):もともと単独ライブを年に1度開催していたんです。当時は子ども向けとは程遠い内容のライブをしていて、子どもが来たとしていても、15分ほどで「帰りたいよ~」と泣き出してしまうような内容だったんです(笑)。

――具体的にどんな内容だったのでしょうか。

小島:花魁の格好をした僕が客席に迫っていったり、ゴリラの格好をしたゴリラ漫談だったりと、なかなか攻めた内容をしていて。そんなライブを3年程やっていた後に、先輩に“子ども向けのライブをやってみたら?”と言われて、考えるようになったんです。当時は、子ども向けのライブをしている人も少なかったですし、今後、その芸風をずっと続けていくのは厳しいなと客観視しているところだったので、いいタイミングだったんですよね。

――かなり急激なシフトチェンジだったんですね。

小島:ガラリと変わりました。最初は『ごぼうのうた』をうたったり、一輪車に乗ったり、ヒーローショーのようなものをしたりと、かなり試行錯誤をしていたんです。当時は正解が何かわからなかったんですが、見に来てくれた先輩たちが「おもしろいじゃん」と言ってくれて、なんとか続けることができました。

――続けていく中で、子ども向けのライブで心掛けていることはどんなことですか?

小島:まずは自分がすごく楽しむということですね。恥ずかしがることなく、歌や踊りを間髪入れずにやって、子どもを飽きさせないようにすることを大事にしています。さらに、一方的にやっていると、どうしても子どもが飽きてしまうので、手拍子や、コロナ禍の前は声を出してもらったりしていました。

”参加型”がキーポント!子どもたちが喜ぶ姿がモチベーションに

――子供は参加型にすると喜んでくれそうですね。

小島:すごく喜んでくれるんですよ。会場に探し物を置いて、みんなで探してほしいと言うと、椅子の下を覗いたり、きょろきょろしてくれたりと、すごく楽しそうに参加してくれるんです。

――それはどんなことを参考にしたのでしょうか。

小島:ドリフターズさんです。一時、変身するためにバナナが必要な“ムキムキモンキー”というキャラクターを演じていた時があったんです。背中にバナナを隠して、「バナナがあれば変身できるのになぁ」「みんな、見つけてくれ!」と声をかけると、子どもたちが「後ろ! 後ろ!」って言ってくれるんです。

――「志村、うしろ!」ですね!

小島:はい。本当に、「よしお、うしろ!」って言ってくれて嬉しかったです(笑)。そういった反応を見ていると、子どもが本当に純粋でかわいいなと思うんですよね。例えば、敵役が表れたときに、本当に一生懸命応援してくれるんです。これまで、ネタで笑ってくれた大人も嬉しいですが、また違う嬉しさを感じて、すごく充実しています。

――子ども向けのコンテンツを配信することでのモチベーションはどんなところにあるのでしょうか。

小島:ライブが終わった時に「もう終わっちゃうの?」と言ってもらえたり、授業動画を見た子供たちの保護者の方から「時計を読めるようになりました」「算数ができるようになりました」と言われるとすごく嬉しいですね。

小学校の頃から音読は大好き!覚えたお気に入りのフレーズは今でも暗唱できます

――小島さんの趣味は読書とありますが、小さな頃はどんな本を読んでいましたか?

小島:ことわざや歴史のマンガをよく読んでいました。小学校高学年になると『ズッコケ三人組』のような児童文学もよく読んでいましたね。2歳年上の兄も本が好きだったので、一緒に読んでいたのを覚えています。

――小学生の頃に、音読の授業はありましたか?

小島:僕の通っていた小学校は、“まる読み”といって、“。”になったら次の人が読むという授業があったんです。『大造じいさんとガン』という物語を読んでいた時に、「パッ」で終わる箇所があるんですよ。そこは読む場所が少ないから、クラスメイトの中で取り合いだったんです。でも、僕は長く読みたかったので、そこに当たると“あぁ、終わっちゃった…!”って残念な気持ちになっていて(笑)。

――目立ちたいタイプだったんですね。

小島:その通りです(笑)。さらに、誰かが何かの本で、“黒いパンツがいったきり”というフレーズを、“黒いパンツがいったきたり”って間違えて読んだときはクラスがドッと沸いたのを覚えています(笑)。あとは、『オツベルと象』(宮沢賢治)『朝のリレー』(谷川俊太郎)などは、今もフレーズを覚えていて、ソラで言えるんです。

とくに草野心平さんの『河童と蛙』の“るんるん るるんぶ るるんぶ るるん つんつん つるんぶ つるんぶ つるん”というフレーズは、音が楽しかったので、今でも覚えています。

擬音が大好きなのは子どもの頃の音読の影響が大きい

――まさに、声に出して読みたい日本語になりますよね。

小島:僕は擬音が好きなんですよね。“おっぱっぴー”や“ピーヤ”なども擬音ですし(笑)。これはそれらの本を声に出して読んでいたことが影響されているのかもしれません。

――性格的には、どんな子どもでしたか?

小島:さきほども話した通り、どちらかいうとクラスのお調子者、ひょうきんものって感じでしたね(笑)。授業中も積極的に発表していましたし、学級委員長や応援団長など、人前で何かをやるのが大好きだったんです。たしか、帰りの会ではグループを作ってコントをやっていたんですよ。土曜日のお掃除が終わった後に発表して、遊んでいました。

――当時からネタを作っていたんですね。

小島:ネタと言っても、当時流行っていたコント番組の真似ですけどね(笑)。ウッチャンナンチャンさんの番組を真似して笑わせるのが好きでした。あとは、小学生の時は野球もサッカーもやっていたので、わんぱくだったんですよ。

――おもしろくて、スポーツもやっているとなったらモテていたのでは…⁉

小島:それがまったく(笑)。どちらかとうと、クラスのマスコットキャラクターのような感じでしたね。

父が出してくれたクイズを家族みんなで答える。日常の中に学びがあった

――ちなみに、小学校時代はどんなことに夢中だったか覚えていますか?

小島:小学校の時は放課後日が暮れるまで泥だらけになって遊んでました。サッカーとかドッジボールとかどろけいとか。すぐスライディングするので靴の中には砂だらけ。膝は擦り傷だらけでした。家に帰ると、父がよくクイズを出してくれたんですよ。兄と母と一緒に答えるんですが、今思うと、“世界で一番人口が多い国はどこだ?”というような、社会の問題が多かったですね。

――日常的に学びがあったんですね。

小島:遊び感覚でしたけどね。でも、小中学校までは、授業に積極的に参加して、定期テストごとにちゃんと勉強はしていました。ただ、高校に入って野球部に入ったらロクに授業を聞かなくなってしまって(苦笑)。もちろん、大学も落ちて、浪人生になり、そこで本気モードになりました。

――早稲田大学へと進学したあと、芸人としてデビューされていますが、もともと芸人さんになりたかったのでしょうか。

小島:いや、そんなこともなくて。きっと、勉強をしすぎて、目立ちたがり屋が爆発したんでしょうね(笑)。

周りを気にせず「そんなの関係ねぇ!」精神で子どもと向き合って

――最後に、HugKum読者の方はお子さんが思うように勉強してくれなくて焦っている方も多いんですが、どう対応したらいいでしょうか。

小島:子どもなので、自分のペースでいいと思うんですよね。もしかしたら、周りを見て、子どもに焦りが生まれてくるかもしれないですし。あとは、周りを気にせず、「そんなの関係ねぇ!」って楽しく何が向いているのかを探したらいいのかなと思っています(笑)。

小島よしおさんが音読にチャレンジ

子どもの頃から音読に親しんできた小島よしおさん。擬音の魅力に気づき、「おっぱっぴー」などのギャグを生み出せたのも音読効果かもしれません。

そんな小島よしおさんが、今回、齋藤孝先生の音読本の決定版『音読366』(小学館)の課題に挑戦しました!

『音読366』では、抽選で1万円の図書カードがもらえる音読動画投稿キャンペーンを開催中。
齋藤孝先生のお手本動画、小島よしおさんのおもしろ音読動画をチェックして、夏休みにご家族で音読にチャレンジしている楽しい動画をご投稿ください。

詳しくは以下のサイトをご覧ください。
https://www.shogakukan.co.jp/pr/kyoyo366/ondoku366/

 

撮影/黒石あみ 文・構成/吉田可奈

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