いつも貸し出し中!小学生に大人気の本を【現役図書ボランティア】ママに聞いてみた

図書室の写真

小学校にある図書室。子ども向けの本がたくさん揃い、学校の中でもひときわ楽しい空間ですよね。ここで、子ども達はどんな本を選び、どんな本に人気が集まっているのでしょうか。学校の図書館でカウンター業務を行う図書ボランティアのママに、子ども達に本当に人気のある本を取材しましたのでご紹介します!

小学校の図書館ボランティアに流行を調査

本を読む女の子の写真

小学生の頃、学校の図書室に行ける時間を心待ちにしていた筆者。

アラフォー世代が小学生の時、流行っていた本は

現在アラフォーの筆者が小学生のときには図書の時間に『こまったさん』が並んでいる本棚に一番に駆け寄っていた思い出があります。

そう、『こまったさんのスパゲティ』(あかね書房)など、『こまったさん』シリーズが当時大流行中でした。

今の小学生の中では、どんな本が流行しているの?

そんな筆者も、現在は2人の子どもがいます。

ふと、自分の子ども達が小学生になった今、「最近の小学生の中では、どんな本が流行しているのだろう」という疑問が沸き上がり、調査したくなりました。

“図書ボランティア”歴4年目のママに調査

そこで、小学校の図書室で貸出業務を行う“図書ボランティア(通称図書ボラ)”に初挑戦。

図書ボラ体験当日は、昼休みという時間帯のせいか生徒もまばら……。子ども達が好きな棚に駆け寄る姿を見たいと思っていたものの、残念ながら叶いませんでした。

しかし、一緒に活動を行った図書ボラ歴4年目のママは、これまで多くの子ども達と接し、話をしてきたとのこと! 子ども達から人気の本はどれなのか、たくさん聞き出しましたよ♪

いつも貸出中の本は?

図書ボラママが「いつも貸出中!」と教えてくれたのは、『サバイバル』シリーズ(朝日新聞出版)。

みんなが競って借りるので、子ども達から「今日は借りられないの?」という問い合わせも多いそうです。この日も、本棚には一冊も残っていませんでした!

『サバイバル』シリーズは、「小学生が選ぶ!“こどもの本”総選挙」(主催:こどもの本総選挙事務局)で、2020年にシリーズ部門の第1位に輝いています。

子ども達の大好きな「恐竜」や「昆虫」といったテーマ以外にも、「エネルギー危機」、「異常気象」、「台風」、「地震」……等、理系の脳が育つテーマが勢ぞろい。これは、親が子どもに読んで欲しい本でもありますね。

地下鉄のサバイバル2

地下鉄のサバイバル

こわいけど読みたい! 低学年はおばけ好き

低学年の子ども達に人気なのは、おばけに関する本だそう。こちらの小学校には、おばけやミステリーの本が揃っている棚があるのですが、低学年の子ども達はこわいもの見たさでこの棚に集まりがちとのこと。

棚を見てみると、『学校の怪談』シリーズ(ポプラ社)の『夜の理科室でわらうガイコツ』『幽霊によばれた校長先生』など、タイトルからしてこわそうな本ばかり。 こちらのシリーズは1990年代に発売され、ブームになりましたが、こわいもの見たさは今も昔も同じなのですね!

本棚の写真
ガイコツやゆうれいなど、こわい単語が並ぶタイトル。こわいけど読みたい子ども達、かわいい……

 

最近のおばけ本では、『おばけずかん』シリーズ(講談社)が人気。 おばけはこわいけど、出会ったときにどうすれば良いかも書かれているので、こわがりな子も安心して読めるかも!?

がっこうのおばけずかん

おばけずかん

低学年~中学年に幅広い人気『かいけつゾロリ』『ほねほねザウルス』

本棚の写真

書店でも平積みされている、『かいけつゾロリ』(ポプラ社)シリーズや、『ほねほねザウルス』シリーズ(岩崎書店)は学校の図書室でも大人気だそう。『かいけつゾロリ』シリーズは、1987年の刊行から、年2冊ずつ、35年も出版し続けている長寿シリーズ。この日も人気で、棚には2冊しか残っていませんでした!

『ほねほねザウルス』は、恐竜の子ども達が冒険に出る物語。ストーリーの合間には、迷路やクイズが盛りだくさんで、子どもが飽きずに楽しめます。カバヤ食品から発売中の、恐竜をモチーフとした玩具菓子がモチーフなので、合わせて遊んでも楽しめそう!

どちらの本も、知恵を使いながら仲間と力を合わせて困難を乗り越えていくストーリー。友情と冒険は、子ども達の心を動かすのですね♪

かいけつゾロリのちていたんけん

かいけつゾロリの表紙

ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん

ほねほねザウルスの表紙

中学年くらいから、男女で借りる本が分かれ始める?

図書ボラママによると、3~4年生くらいから、女の子は占いの本や、レシピ本の棚に集まり、男の子はスポーツ関連の棚に集まる傾向があるのだそう。自分の興味のあるものが見つかり始めるこの時期。選ぶ本にも、それぞれの嗜好が反映され始めるようです。

サッカーの本
サッカー男子が借りていくという本

 

そんな矢先、小4の息子が借りてきたのは、占いとレシピ本! 性別に関係なく、興味を持った本を選べる雰囲気があるのだと、ちょっと嬉しくなりました。

レシピ本と占いの本
小4の息子が借りてきた本。興味が湧いた本を読んで欲しい!  

文学好きっ子に人気のシリーズ

学年が上がってくると、文学シリーズに夢中になる子も出てくるのだそう。 お話を聞かせてくれた図書ボラママの娘さん(小4)が読破したというのが、こちらの『青い鳥文庫』(講談社)。1980年に創刊され、オリジナル作品から日本の名作、世界の名作、ノンフィクションまで揃う児童書レーベルで、子どもの頃に読んだという親御さんも多いのではないでしょうか。

青い鳥文庫の写真
ずらりと並んだ青い鳥文庫の本。これだけ読破したら、国語力もアップしそう。

 

また、こちらの『マジック・ツリーハウス』(KADOKAWA)シリーズも人気とのこと。好きな場所に時空を超えてタイムスリップできる魔法のツリーハウスの物語で、1992年の初版以来、世界37か国で1億2000万部を超える大ベストセラー! 男の子、女の子問わず人気のシリーズです。

マジックツリーハウスシリーズの写真
世界の子ども達に人気の『マジック・ツリーハウス』シリーズ

マジック・ツリーハウス  第1巻恐竜の谷の大冒険 (マジック・ツリーハウス 1)

マジックツリーハウス

人気の本をきっかけに、本の楽しさを知って欲しい!

水族館のサバイバルの本

初めての図書ボランティア体験を通して、今小学生に人気の本が見えてきました。親世代で人気だった本が、今も子ども達に読まれていることも分かり、共通の話題ができそうで嬉しい発見でした!

また、個人的に解けた謎もひとつありました。以前、あまり本を読まない息子が、珍しく「本を買って欲しい」とお願いしてきたのが『サバイバル』シリーズの本。驚きながらも、嬉しくて2冊買ってあげた筆者。学校でなかなか借りられない人気の本なので、一度読んでみたくなったのだと今回合点がいきました。人気の本を手に取ることで、本の面白さや、同じ本について友達と話す楽しさにも気づいてくれたら良いなと思います。

お子さんの学校で人気の本は、この中にありましたか?  皆さんも、ぜひお子さんと本について話してみてくださいね!

 

文・構成/寒河江尚子

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