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「食べムラがあるのがデフォルト。体重さえ成長曲線内で増えていれば気にしないでいいのでしょうか」(8か月のママ)
食べムラは大人でもあること。あまり心配しないで
中田さん:大人でも、寝不足や疲れなどで食欲があまりなく、食べムラが出ることってありますよね。なので、食べムラは誰にでもあることなのでそんなに心配しなくてもいいですよ。
食事で足りない分は母乳やミルクを飲んで、本人の機嫌が良くて、体重も成長曲線範囲内なら、赤ちゃんの成長発達を見守ってほしいなと思います
<食べムラをなくすための対策>
その①:8か月頃の赤ちゃんは、周りのものが見えすぎて、楽しすぎて、食事に集中できない時があります。なので、食事に集中できる環境を整えることが必要ですね。机の上にはご飯以外のものは置かない、テレビの電源を切り、もちろんスマホで動画も止めておくのがいいでしょう。
その②:食べムラの原因は、お子さんの生活リズムの崩れかもしれません。朝起きるところからスタートして、生活リズムを整えるのも1つの対策です。
その③:現在の食事形態が合っていないのかもしれません。その子にとっては、食べづらい離乳食で、“嫌だ”と思って食べないのかもしれません。食事形態の見直しをしてみましょう。
「パンがゆを食べてくれません。主食は米だけでもいいのでしょうか」(8か月のママ)
中田さん:パンがゆを食べたがらないのに、あえて勧める必要はないと思いますよ。栄養素として炭水化物っていう分類で、何かしら食べられていればいいです。逆に言うとパンには塩分やバター、添加物など色々入ってますよね。離乳食にはシンプルなお米の方が私はおすすめです。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
文・構成/山本央奈