子どもの食が細いのはなぜ?
そもそも「食が細い」ってどういうことでしょうか。
食が細いとは?
食が細いとは、食べる量が少ないこと。ものによっては食べるとか、ムラ食いとは違い、全体的に食べる量が少ないことを言います。「子どもの食が細くって・・・」と悩むママ・パパは多いですよね。しっかり食べることは成長にもつながるので、実は幼児の間だけではなく小学生でもよく聞く言葉です。
実際に子どもの食が細くて悩んだことがある人はどのくらいいるのか、HugKum読者にアンケートを実施しました。
Q.子供の食が細いことで悩んだ経験はありますか?
約半数の人が悩んでいることがわかりました。子どもの食は体を作るものなので、深く悩む人も多いよう。そんなママ・パパの体験談を聞いてみました。幼児期だったり、小学生になってもまだ食が細いという子も少なくないよう。
ママパパのお悩み体験談
子どもの適切な食事量とは
子どもの適正な食事量はどのくらいなのか調査してみました。体は身長が大きくなりがちな男の子の方が、必要なエネルギーは少し多いよう。ただ、子どもの成長には差があるので、参考として見てくださいね。
1歳〜2歳
1歳〜2歳:男子950~女子900kcal
離乳食が終わって、大人と同じ食事を食べるころ。食べず嫌いが多くなるころでもありますよね。
3歳~5歳
3〜5歳:男子1300~女子1250kccal
家では食べないのに、保育園では食べるという子も。友達と一緒だとよく食べるという子も少なくないですよね。ただ、園でも食べず、保育士さんに指摘されることも。
低学年
6〜7歳:1550〜1540kcal
給食が始まり、好きなものはおかわりするほど食べたり、嫌いなものは食べ残したり、食べムラが出てくる時期ですね。
中学年
8〜9歳:1850〜1700kcal
食べる量がぐんと増え、体の成長も大きい時期。体の大きな子と小さな子の差も大きく、食の細い子のママは不安になりがち。
高学年
10〜11歳:2250〜2150kcal
さらに摂取エネルギーが増え、しっかり食べる子や成長の早い子は中学生くらいの体格になることも。
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015)」
食が細い子の対処法や改善策は?
食が細い子はなかなか太らない、体重が増えないなど、成長への心配もつきないですよね。ここでは、それぞれの年齢の対処法や改善策をご紹介します。
1歳〜2歳
離乳食が終わりつつあり、大人と同じ食事を食べ始める時期ですよね。でも、食べさせたいからと濃いめの味は避けたいもの。しっかりと出汁をとった旨味のあるおかずにしてあげると食欲もアップするはず。また保育園に通っている子で「園ではよく食べますよ」という場合には、メニューの特徴などを栄養士さんに教えてもらうのも手ですね。
3歳〜5歳
幼稚園も始まり、お弁当を持っていくことも多いもの。また、家での食事量も増やしたいこの時期。ここは、好きなキャラクターに頼るのがオススメ。アンパンマンの形のおにぎりなど、楽しくなるような食事であれば食べたい意欲が湧きそうです。また、人参やきゅうりを花形で抜いてあげるなど、興味を惹く食事にするのもいいですね。
低学年
小学校に入り、ついに給食が始まります。学校で給食をあまり食べない場合には、先生から教えてくれるはず。それでも食べたものや、家でも献立表をチェックして、何をおかわりした?と聞いてみて。同じメニューを出すと喜んで食べてくれるかも。また、好き嫌いもはっきりしてくるので、ここは割り切って、好きなものをしっかり食べさせるという手も。キャラクターもののふりかけを用意して、ごはんをしっかり食べさせるというのも◎
高学年
体がぐんと大きくなる高学年の子たち。大きい子と小さい子の差も目立つので、食が細くて痩せている子は心配になりますよね。でも、たとえばスポーツなど、元気に活動できていれば、それほど問題はないのかも。また、おにぎりやおはぎ、パンケーキなど、カロリーのあるものを間食として食べさせ、1日を通しての摂取量を増やすのもオススメです。
子どもの成長には差があるもの
子どもの成長には食欲のある子、ない子とどうしても差が出てきますよね。あまり気にせず様子をみるのが一番ですが、元気がない、細すぎるなどあまり気になるようであれば、小児科に相談するのも手です。
文・構成/HugKum編集部