その「疲れ」実はメンタル不調かも!30項目のストレスチェックと対処法を看護師ママが教えます

毎年10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。世界精神保健連盟がメンタルヘルス問題に関する世間の意識を高めること、偏見をなくすこと、正しい知識を普及することを目的として制定しました。
忙しいママパパも、この日をキッカケにご自身のメンタルヘルスを見つめ直してみましょう。

メンタルヘルスを理解しよう

多様化が進む社会やどんどん変化していく時代に生きているママパパは、家族を守り、生活を送っていくだけでストレスに直面することが日常になっているのではないのではないでしょうか。

その中でメンタルヘルス(こころが健康な状態)を維持するのはとても大変なこと。

メンタルヘルスを正しく理解することで、毎日を笑顔で過ごすヒントを見つけられるかもしれません。

メンタルヘルスとは

“メンタルヘルスとは体の健康ではなく、こころの健康状態を意味します。体が軽いとか、力が沸いてくるといった感覚と同じように、心が軽い、穏やかな気持ち、やる気が沸いてくるような気持ちの時は、こころが健康といえるでしょう。”  と厚生労働省は定義しています。

世界メンタルヘルスデー JAPAN 2022 特設サイトより引用

ポジティブな変化もストレスになる!?

上記は、ストレスを与えるライフイベントの内容とその強さを数値化した表です。

表を見ると結婚や昇進、家族の増加、休暇までが入っています。実はポジティブな変化もストレスになることがあるそう。

必ずしもこれらの内容がストレスを与える訳ではありませんが、リスクを理解することで事前準備をしたり、パートナーと話し合って予防行動を取ることができるなどのメリットがあります。

ストレスチェックをしてみよう

自分にあてはまるものに〇をつけていきましょう。最後に、〇を 1 点として合計点を計算してください。その点数によって、ストレスがどれくらいたまっているのかがわかりますよ。

 

1 よく風邪をひくし、風邪が治りにくい 

2 手、足が冷たいことが多い 

3 手のひらや、わきの下に汗をかくことが多い 

4 急に息苦しくなることがある 

5 動悸がすることがある 

6 胸が苦しくなることがある 

7 頭がすっきりしない(頭が重い) 

8 目がよく疲れる 

9 鼻づまりすることがある 

10 めまいを感じることがある 

11 立ちくらみしそうになる 

12 耳鳴りがすることがある 

13 口の中が荒れたり、ただれたりすることがよくある

14 のどが痛くなることが多い 

15 舌が白くなっていることが多い 

16 好きなものでも食べる気がしない 

17 いつも食べ物が胃にもたれるような気がする 

18 腹が張ったり、痛んだり下痢や便秘をすることがよくある 

19 肩がこりやすい 

20 背中や腰が痛くなることがよくある 

21 なかなか疲れが取れない 

22 このごろ体重が減った 

23 何かするとすぐに疲れる 

24 気持ちよく起きられないことがよくある

25 仕事をやる気が起こらない 

26 寝つきが悪い 

27 夢を見ることが多い 

28 夜中に目が覚めたあと、なかなか寝つけない 

29 人と付き合うのがおっくうになってきた 

30 ちょっとしたことでも腹がたったり、いらいらしそうになることが多い 

簡易ストレス度チェックリスト(日大桂・村上版) より

判定結果

0~5 正常 :特に問題ありません。

6~10 軽度ストレス: ストレスがたまっているようです。心と身体を休めましょう。

11~20 中等度ストレス:ストレスが強いので医師へ相談しましょう。

21~30 強ストレス :ひとりで悩まず心療内科や精神科を受診しましょう。

おすすめの対処法

リラクゼーション

リラクゼーションと聞いて思い浮かぶのが、マッサージやアロマセラピーですね。もちろん、それらもストレス解消法として有効ですが、ヨガや音楽鑑賞、歌を歌うこともストレス過多の症状を緩和することがあるそうです。

生活リズムを整える

生活リズムが崩れてしまうと自律神経が乱れ、身体面、メンタル面に影響が出やすいとされていま早寝早起きを心がけ、きちんと食事を取ってみることから始めてみましょう。

外で気分転換をする

お休みの日に外でリフレッシュすることも大切です。無理のない範囲で、散歩やショッピング、スポーツなどで気分転換してみましょう。

特に自然の多い公園などで、森林浴、日光や風に触れると一層気分転換になるそうですよ。

精神科や心療内科でカウンセリングを受ける

精神科や心療内科と聞くと“こんなことで受診していいのかな”、“知り合いに見られたくない”など、受診のハードルが高く感じるかもしれません。しかし、ストレスを抱えて1人で解決できないときは専門家を頼るのが安心です。それでも、精神科や心療内科を受診するのが不安な場合はかかりつけ医に相談するのもよいですし、最近ではSNSや電話で相談ができる窓口(※1)もあるので活用してみてくださいね。

 

参考文献:ライフイベント法とストレス度測定新宿ストレスクリニック

※1 まもろうよこころ SNS相談

文・構成/山本央奈

 

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