畳に虫が湧いた?! 原因や発生する虫の種類と駆除・対処法

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「畳」に虫を発見!? どうやって駆除したらいい? 畳は普段からお手入れが必要。正しい方法でお掃除して、虫の発生を防ぎましょう!

畳に虫が発生する原因

まず知っておきたいのは、畳が原因で虫が発生することはありません。しかし、何かしらの外的要因によって畳に虫を寄せ付け、虫が大量発生してしまうことがあります。アース製薬によると、「畳には、フローリングより100倍のダニがいる」といわれています。

畳に虫が発生する主な原因として、食べカスなどの汚れや湿気があげられます。

食べカスのみならず、普段生活するうえで自然と出る人間の垢やフケは虫の餌となり、虫が畳に寄ってきやすい環境となります。また、湿気が溜まるとカビの発生につながり、カビを好む虫がどんどん集まってくるように。

畳に虫が発生する原因を取り除くことでなるべく虫を寄せ付けないようにすることができます。

畳に発生する虫の種類と特徴

畳に発生する虫はどんな虫? それぞれの虫の特徴をみていきましょう。

チャタテムシ

特徴:黄~茶色、体長1~2mm、カビを好む

 

湿気の多い梅雨~秋頃にかけて多く発生しやすい。乾麺・穀物などの保存食品にも発生しやすく、高温多湿の夏の時期は大量発生することがある。カビを餌とするので、畳にカビが生えたらチャタテムシが畳に繁殖することも。

チャタテムシ自体は人を刺すことはないが、チャタテムシを餌食とするツメダニを寄せ付け、人に害を与えることもある。

ヤマトシミ

特徴:銀、灰色、体長8〜10mm、通年

 

夜間に活動する虫で古本や和紙、段ボールなどを好む。これらの物を畳の上にしばらくおいておくと畳に住み着くことも。人を嚙んだり刺すことはない。

シバンムシ

特徴:茶、赤褐色、体長2~3mm

春~秋にかけて発生しやすく、小麦粉や調味料、乾麺などをはじめさまざまな食品にも発生する虫。

人は刺さないが、シバンムシを餌食とするアリガタバチ(ハチの一種、赤褐色、体長約1.5~2.5mm)が続けて発生する可能性があり。アリガタバチは人を刺すので、シバンムシが大量発生する前に駆除が必要。

ツメダニ

特徴:茶色、体長0.3mm~10mm、春~初夏

カビを食べるコナダニやヒョウダニ、チャタテムシが増えると、それを餌とするツメダニが増えることも。

ツメダニは吸血はしないが人を刺すことがあり、刺されると赤い発疹ができ痒みが1週間ほど続くことがある。

畳に虫が発生したときの駆除方法

畳に虫が発生! 自分でできる虫の駆除方法を見ていきましょう。

まず掃除

虫が発生したら、まずは畳の目に沿って隅々まで掃除機をかけます。畳に掃除機をかける時は、ゆっくり掃除機を動かすようにし、畳が傷まないように注意しましょう。

また、畳の汚れを落とし、ダニ除け効果もある畳専用のウェットシートが市販されています。このような畳専用の掃除アイテムをつかうのもひとつの方法です。

※畳にカビが発生した場合は、カビの菌が飛散してしまう可能性があるので掃除機はかけず、カビの部分を拭いた雑巾などを他の部分に使用しないようにしましょう。

カビには消毒用エタノールをスプレー

カビが生えてしまったら、消毒用エタノールが効果的。カビが生えている部分に濃度70~80%のエタノールを吹き付け、その後しっかりと乾燥させます。

カビが取れないようであったら、畳の目に沿って歯ブラシを使ってやさしく擦ってみましょう。畳が変色してしまう場合があるので、小さなカビの部分から試してみるのがおすすめです。カビの掃除をする時は、マスク着用も忘れずに。

殺虫剤

スプレータイプやくん煙剤などさまざまな種類の畳用殺虫剤が市販されています。ダニに効果的なものから特定の虫に効く殺虫剤があるので用途に合ったタイプを探してみましょう。

畳に使えない殺虫剤を誤って使用してしまうと、変色やシミ、傷みの原因となるので注意しましょう。

畳の虫対策・予防法

畳に虫が発生してしまう前に、虫対策を!  虫の発生を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。

こまめに掃除

普段から畳に食べカスを放置しない、古本や段ボールをおかないようにするなど、虫のえさとなるものを畳に寄せ付けず、清潔な状態で保っておくことが大切です。

畳の目に沿ってていねいに掃除機をかけ、乾いた雑巾で拭くなど、普段から畳のお手入れをしてあげましょう。

風通しを良くして部屋に湿気を溜めない

湿気はカビを発生させる大きな原因で、畳にとっても大敵です。天気のいい日は窓を開けて風通しを良くしたり、扇風機で風を当ててあげるなどし、畳に湿気がこもらないようにしましょう。

湿度が60%以上になるとダニが発生しやすくなり、カビは湿度75%以上で発生しやすくなります。普段から除湿器を使って部屋の湿度調節をするのもいいですね。

また、絨毯やゴザなど畳の上に敷物をひいてしまうと湿気がこもってしまいます。布団も敷きっぱなしの状態で放置しないように気をつけましょう。

防虫シートも効果的

畳の下に専用のシートを敷いて防虫対策が可能です。防虫効果だけでなく防湿、抗菌効果のあるシートもあるようです。

畳の防虫シートは、ネットで購入することもできますが、プロの畳屋さんに相談して防虫対策を行うこともできます。ご自宅の近くの畳屋さんをネットで検索してみてください。

参考:アース製薬

畳の防虫シートおすすめ

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クラフト紙製なので、ハサミやカッターで切って床のかたちに合わせることが可能です。余ったら押し入れやタンスの下に敷いて使用しても。

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全面にシリカゲル乾燥剤・防ダニボナレックス不織布が入ったシート。畳はもちろんカーペットの下に使っても効果的です。一枚で「防ダニ」「除湿」「脱臭」「抗カビ」「消臭」効果が期待できます。ペットのいるご家庭の防臭対策にも。

備長炭シート 床下・畳下用(切り売り1m~)

普段からの畳のお手入れを

普段から畳のお手入れをすることで、畳に虫が発生するのを防ぐことができます。畳の掃除機がけや乾拭き、お部屋の湿気対策を行うことで虫の発生しやすい環境をつくらないのがポイントです。

虫を発見した場合は、繁殖してしまう前に早い段階で対処し、その虫を餌食とする他の虫を寄せ付けないようにしましょう。

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文・構成/HugKum編集部

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