素敵すぎる園舎は子どものセンスも磨く! 町田市・しぜんの国保育園の環境づくりとは

緑の中に、突如現れる真っ白いハイセンスな建物は?

この外観、ホテル、またはデザイナーズ建築物!?
いえいえ、実は保育園! 東京都町田市にあるしぜんの国保育園の真っ白な園舎は、2015年に建て替えられたもの。コンセプトは“Small Village”で、その名が表すように、村のようにあたたかく、園児と保育士さんたちが一体となり、空間を作っています。

入り口にはカフェのようなカウンター。原色やキャラクターの壁紙を選ぶ園が多い中、スモーキーなブルーが大人の目も心地よい。色彩感覚は4歳までに決まるというから、こういったニュアンスカラーに小さいうちから触れることは、大事なんです。

子どもたちの美的感覚を育むエッセンスが随所に!

園内のあちこちに、自然に飾られているアート。様々なアーティストにお願いしたのだそう。上の写真はトイレに降りる階段。トイレの時まで楽しい気分になれそう!

こちらは0歳児クラス。北欧かどこかのインテリアショップさながらです。建築設計段階から試行錯誤を重ねた、アーティスティックな空間。おもちゃも木のぬくもりのあるものが中心で、すっきりと、子どもがすぐ手に取れるような工夫が凝らされています。

保育園の主役は、あくまでも子どもたち!

みんなで食べる食堂は、高い天井が特長。取材の日は雨だったので、ここが広場代わりになり、2歳児クラスの園児たちがストライダーで遊んでいました。

食堂の片隅には、グランドピアノとドラムセット! 音楽好きな齋藤紘良園長の影響で、子どもたちも小さなころから本物の楽器に触れる機会がたくさん。手で叩いてみて、音を楽しむときの表情はキラキラ輝いて。

 

保育室がテーマごとに分かれているのも特長のひとつ。建築、音楽、アートなど、それぞれの部屋で、異年齢の園児たちが思い思いの遊びを展開していました。遊び込む(集中して遊びの世界に引き込まれること)ために最適の環境です。

こちらがArchitecture(けんちく)ルームの中。家具メーカーのKOKUYOに依頼し、家具は特注。台の上に青や緑のレゴブロックのシートが貼られていて、大作を作ることができます。男の子たちがあれこれ話し合いながら、設計している姿が印象的でした。

子どもにとってはもちろん、大人でも「こんな場所で一日を過ごしてみたい」とワクワクする空間。毎日の幸せな思い出が積み重なり、子どもたちにとってはかけがえのない思い出になるでしょう。
幼少期を支える保育環境は、子どもの育ちを支えるもの。子どもたちを中心に、のびのびとした育ちを見守る保育園が増えれば、未来はとっても明るいような気がします。

 

取材・撮影/HugKum編集部

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