子どもだけで4種類の卵料理に挑戦!
今回、初めて子ども達だけで料理をしてもらうメニューは何がいいかな…と考えました。男兄弟はなかなか危なっかしいため、包丁をあまり使わなくてもできる卵料理にしました。大人が作ると簡単なものも、子どもたちにとっては「むずかしい〜」と音を上げることも多々。食のありがたみが少しは感じられたかな?
1品目:ゆでたまご
まずはいちばんシンプルなゆでたまごから挑戦します。我が家では、ゆでたまごを作る際には、100円ショップで売っている卵に小さい穴を開ける装置を使い、卵の殻に穴を開けてから沸騰しているお湯の中にドボンします。何気なく行っているこの作業すら、子どもにとってはとても難しいようで大苦戦!先が思いやられましたが、手を出すのをグッと堪えました。
まずは次男がチャレンジ!「針がこわ〜い」と恐る恐る取り組みますが…
怖がりながらやっているので力が入らず、なかなか穴が開きません。
そこで、長男に交代。こちらは大胆な性格なので…
やはり予想通り、穴が開くどころか卵を握りつぶして爆発させてしまいました。
割れた卵もそのままに、とりあえずお湯が沸騰したので、穴が開けられた卵をお鍋へ入れていきます。お湯がグツグツしていて、これも子どもにとっては恐ろしい作業。兄弟で声を掛け合い励ましながら頑張りました。8分ゆでたら完成です。卵を冷水につけて、みんなで殻をむきます。最初は難しそうでしたが、コツを掴むと一気に上達して楽しいと言っていました。
2品目:目玉焼き
次に挑戦したのは目玉焼き。果たして子どもたちだけで黄身を崩すことなく、おいしそうな半熟の目玉焼きが作れるでしょうか?熱々に熱されたフライパンに、勇気を出して卵を割り入れます。
ファーストテイクは、やはり黄身が崩れてしまいました。トロトロの黄身の目玉焼きが好物の長男。「くやしい〜!」と再チャレンジを希望します。
リベンジでチャレンジすると、なんと大成功!「やったー!」と大喜びでした。自分たちで作ってみると、こういった達成感も味わえるのがいいですね。
その後、少量の水を入れて蓋をし、蒸し焼きに。白身は固まり、黄身は半熟というベストタイミングを狙って火からおろし、お皿に移します。
火を止めるタイミングは大成功!とても美味しそうな目玉焼きが完成しました。そしてそれをなんとか、崩すことなくお皿に移すことにも成功しました!
3品目:スクランブルエッグ
3品目はスクランブルエッグを作ります。まずはボウルに卵を割り入れます。
普段卵かけご飯はよく自分たちで作っているので、卵を割る作業は長男次男共に結構上手です。殻が入らないように慎重に割っています。
やっぱり殻が入るアクシデントはつきものです。頑張って摘み出しています。この後は調味料を入れて味をととのえ、まぜまぜ…。
スクランブルエッグはふわふわになるように、マヨネーズを入れました。調味料を入れる際に、「どのくらい入れるの?」と聞かれるも、いつも計ったりしないので私もうまく答えられず…。
しかし子どもに任せていると、とんでもなく見当違いの量を入れようとしたりするので、塩や砂糖などの調味料をそのまま舐めさせてみました。「こんなにちょっとでしょっぱいんだ!」「このくらいの味なら、このくらい入れれば美味しくなりそう」と子ども達も勉強になったようです。これも食育として、すごくいい経験になったかなと思います。
溶き卵をフライパンに流し込み、固まりすぎないようにぐるぐるとかき混ぜていく作業です。
この時初めて卵をフライパンでかき混ぜるという作業を行った子ども達。「こんなにすぐ固まっちゃうの?」と驚いていました。火加減が大切なことも、ここで学びました。
スクランブルエッグはぐちゃぐちゃでもオッケーだから、簡単であっという間に出来上がりました。これは盛り付けも、そんなに慎重にならずに済むので、子ども達も「簡単簡単!」と上機嫌でした。
4品目:卵焼き
最後は今回のクッキングで一番の難関、卵焼きに挑戦します。
これまで学習してきた、卵を割る作業、調味料で味をととのえる作業、かき混ぜてフライパンに流し込む作業を復習することとなります。またさらに新しく、最も難しいであろう卵を巻いていく作業、最後には包丁でカットする作業もあります。無事怪我することなく、完成させることが出来るでしょうか?
卵を割り入れるところは、なんなく出来るようになりました。今回はネギ入り卵焼きにするので、ハサミでカットした小ネギを混ぜました。
調味料で味をととのえ、早速、卵焼き用のフライパンに流し込んでいきます。
綺麗に層を作って巻いていくのは困難だと予想し、「卵は一気に流して入れて、最後は四角くなるようにしてくれればいいよ」と伝えました。
スクランブルエッグでの経験を踏まえて、火加減には注意しながら卵を固めていきます。
なんとか端に寄せて、卵焼きっぽい形が出来上がってきました。巻くことはないものの、裏返したりの作業は必須。なかなか難しいけど、フライ返しを使ったり、箸を使ったりして無事に完成しました。
お皿に移して、少し冷ましてから切り分けます。
ここからはドキドキの包丁の登場です。
「食育、食育」と言い聞かせながら手を出すのを我慢して、ただひたすら「手ちゃんと見てね!気をつけて!」と声を掛けていました。切っている本人が怪我しないかということももちろん怖いのですが、このように兄弟で行うと周りが変な行動を突然起こさないか、というのも心配です。子どもの行動は「なんでそこでそんなことするの?」の連続ですから、かなり気を張ります。
なんとか怪我することなく、無事全ての工程を終え完成することができました!
なんとか完成!さあ、自分達で作ったお料理を食べてみよう!
使った卵は12個!笑 スクランブルエッグはチキンライスの上に掛けてオムライスに変身させました。その日に食べきれなかったゆでたまごは、つゆにつけて翌日のお弁当用の味玉に変身ていただきました。
自分ったいで作った料理の食事は、いつも以上に満足そうでした。「これ難しかったんだよね〜」「わあ!美味しい!」と沢山の言葉が飛び交う、楽しい食卓でした。
おうちで食育をやってみて…
今回子ども達だけで料理を作ってもらい、完成した料理を頂くという経験を通じて、子ども達から出ていた感想は「難しい!」でした。毎日当たり前のように食事の時間があり、食卓には料理が並んでいるけれど、それは当たり前のことではなくて、多くの人の努力によって作られているんだということを、身をもって実感してくれたようです
そして、とても楽しそうにしていたことも印象的でした。やっぱり自分でやってみると、難しいながらも成功した時の達成感があるようです。山盛りのオムライスはあっという間になくなってしまいました。
食べ物にも作ってくれる人にも感謝しながら、たくさん食べて大きくなってくれるといいなと思います。
子どもの食育アイディアはこの記事をチェック!
文・構成/小島有里