舞台はどこの砂漠?
『星の王子さま』は、砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」と、そこで出会った王子さまのお話です。ではその不時着した砂漠とは、どこ?
①サハラ砂漠
②ゴビ砂漠
③オーストラリア砂漠
④スペインにある架空の砂漠
正解は①
正解は「①サハラ砂漠」でした。
地球上に数ある砂漠のなかでも、「世界最大」といわれるサハラ砂漠。その広大さは、アフリカ大陸のおよそ3分の1をも占めるほど。不時着してしまった「ぼく」が途方に暮れてしまうのも頷けます。
『星の王子さま』の名言はどれ?
印象的なフレーズの多い『星の王子さま』。作品中の引用文は以下のどれでしょう。(複数あり)
①心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。
②砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ。
③めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。
④さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ。
正解は、全部
正解は、「①〜④全部」でした!
そんなのずるい、と思った方、ごめんなさい!
でも、一度読んだことがある方なら、きっと「全部!」と気づけたはず。それほど、『星の王子さま』に登場するフレーズは、ひとつひとつが心に残るのです。
訳文/内藤濯(岩波少年文庫)
大人になってからこそ、じーんと沁みる名言の数々に注目!
世界中で大人気の『星の王子さま』。物語中で語られるいくつもの言葉は、子どものときだけでなく、大人になってからこそじんと沁みるものばかりです。
読む年齢やタイミングによって、ちがった言葉が響くことも
たとえば、クイズの選択肢にも入っていた「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」というフレーズ。
これは、作中でキツネが王子さまに言った言葉です。子どもの頃はよくわからなくても、大人になった今なら、深く頷けるという方はきっと少なくないはず。
『星の王子さま』には、ほかにも、人生経験を長く積んできた大人にこそ味わってほしい名言がいっぱいです。読むタイミングによって、まったくちがったセリフが響くという声も多数あります。
未読の方も、子どもの頃に読んだことがある方も、お子さんにすすめる前に、ぜひ今一度ご自分でも手に取ってみては。
作者は作家であり飛行士でもあったサン・テグジュペリ
そんな『星の王子さま』の作者は、フランスの作家で飛行機の操縦士でもあったサン=テグジュペリ。兵役や民間航空会社での飛行士の経験をもとに本を書き、そのほかの作品としては『人間の土地』や『夜間飛行』を残しています。
数々の冒険を経て、実際にあらゆる景色を目にしてきた作者だからこそ、長きにわたって多くの人の胸を打ちつづける物語や言葉を書くことができたのかもしれませんね。
1万冊の本を読んだ齋藤孝先生が、名作の味わい方を多角的に伝授
『星の王子さま』を深く味わうポイントも丁寧に解説された本書では、読書の達人・齋藤孝先生が、小学生のうちに読んでほしい日本と世界の名作を110作ご紹介。
そのなかでも「これだけはかならず読んでほしい」10作品を取り上げ、先生とっておきの読み方を具体的に解説しています。
『ロミオとジュリエット』では名ゼリフを音読しながら、『星の王子さま』では自分にとっての“バラ”を想像しながら……。
作品ごとに、読書時に役立つ視点を提案してくれるので、読書の楽しみ方を感覚的に身につけることができます。
ほか、読書感想文の必勝法や、巻末には小学生のうちに読んでほしい『スペシャルブックリスト100』も収録。
読書が苦手な子にも、すでに読書が好きな子にもおすすめしたい一冊です。
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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部