入学前にできている?授業のための5つの基礎
入学するとすぐに授業が始まります。 いきなり難しいことはしませんが、事前に準備しておくと授業に抵抗なく入っていけます。
5つの基礎ができているか確認しておきましょう。
1 自分の名前が読めて、書ける
自分の名前を読み、さらに書くことができるようにしておきましょう。1年生の教室では、ロッカーと机に名前が書いてあり、それが読めないとウロウロ探してしまうことになるからです。
子どもに興味があれば、ひらがなの五十音すべてを教えてもかまいません。できれば、書き順やとめ・はねなどにも注意させてください。
2 40くらいまでの数字が読めて、数えられる
出席番号は児童の数に応じてつき、学校によっては1クラスで40番くらいまでつくところもあります。健康診断などで順番に並ぶこともあるので、40くらいまでは読めて、書けるようにしておくと安心です。
10までの数の大小(「5と6はどちらが大きいか」など)と、5の「まとまり(「2と3で5」など)は練習しておくと、算数の授業を理解するのに役立ちます。
3 鉛筆を正しく持てる
鉛筆を握るように持つなど、まちがった持ち方をしていると、きれいな字が書けないうえ、手や指が疲れて勉強が長続きしません。
教え方のコツとしては、箸を正しく持たせてから、手前の1本を抜きます。すると、鉛筆の持ち方になりますね。また、給食で困らないためにも、正しい箸の持ち方も練習しておきましょう。
4 人の話を最後まで聞ける
授業は担任の先生の話をしっかり聞けるかどうかが最重要ポイント。
人の話を聞く習慣ができている子とそうでない子とでは、学習のみならず生活面でも差が生じてきます。
おうちの人の話を聞こうとする姿勢を身につけさせるとともに、おうちの人も子どもの目を見ながら話すことを心がけ、子どもが聞いているかどうか確認しましょう。
5 本に親しんでいる
読書は語彙を増やし、知識を豊かにし、感性の幅を広げてくれます。
とはいえ、入学前のこの年頃に、ひとりで本を読ませるのはなかなか難しいですね。1年生になっても読み聞かせは必要です。家庭でも寝る前などゆったりとした時間に、できるだけおうちの人が読み聞かせをして、本が身近に感じられる環境をつくっておきましょう。
出典/『小学一年生』別冊HugKum 監修/深浦喜久雄(千葉市立あやめ台小学校 前校長) 撮影/大橋 賢 イラスト/池 和子(イラストメーカーズ) 構成/天辰陽子