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海外のサブスクを選んだわけは?
我が家は、夫がアメリカ人なので、夫がいる時の日常会話は英語。とはいえ、日本の保育園に通っているので日本語を使う機会が多く、そろそろ英語にも力を入れていきたいと考えているところです。でも、まだ日本語力もしっかり身についていないうちに英語教育を無理に押し付けるわけではありません。
遊びながら学べれば良いと思い、楽しく学べる英語の工作のサブスクを始めることにしました。
実は、工作のサブスクは、夫からの提案でした。夫はカリフォルニア、サンフラシスコベイエリア出身で、シリコンバリーでプログラミング関係の会社で働いていたこともあり、教材選びは全て任せました。
そこで、選んだのがSTEM教育をベースにした、工作サブスクサービスの「KiwiCo」。前回は、5-8歳が対象の「Kiwi」をご紹介しましたが、今回は2-4歳の「Koara」をご紹介したいと思います。
2歳でも本格的な工作が楽しめる「Koara」
2歳から4歳が対象の「Koara」は工作に興味が持つ年齢ではあるものの、まだハサミやノリなどを使った複雑な作業が難しいお子さんに最適です。
5歳からの「Kiwi」は一つのプロジェクトを仕上げますが、「Koara」は三つの工作が入っています。「Kiwi」は大人と一緒にやって30分くらいの集中力が必要ですが、「Koara」は一つの工作は10分くらいで、飽きさせない工夫がたくさんあります。2歳くらいだと一つの工作で疲れてしまうかもしれないので、一度に無理して終わらせようとせず、お子さんが気が向いた時にまた始めるのが良いと思います。
「散らかり度」の指標があるから安心
ちなみに、それぞれの工作には、「散らかり度」(messiness)と「保護者の介入度」(growup involvement) という大変親切な指標があり、お部屋の片付けなどの手間や、保護者がどれくらい手伝わなければならないかが事前に分かります。
これまでの経験上、ほとんど散らかることはありませんでしたが、絵の具などを使って色付けするものは「散らかり度」指数が高く、レジャーシートを用意する必要があるかどうかなどの汚れへの準備(と覚悟)ができます。
ちなみに今回の工作は、「散らかり度」は「低く」、「保護者の介入度」は中レベルでした。
農業体験キットを作ってみよう!
今回キットには3種類の農業に関する工作が入っています。ハサミや糊などの道具は一切必要なく、届いたキットだけで完成させることができます。ゴミもシールを貼った後のシートくらいで、ほとんど散らからないので、机の上でも床の上でもどちらでもできます。
野菜畑に見立てた工作が楽しい
野菜畑に見立てた工作から始めます。緑色のモールとカラフルなビーズを使って野菜を作り、野菜畑に植えるという遊びができます。
まずは、野菜畑のガーデンボックスに野菜や虫のシールを貼っていきます。小さい子はシール貼りが大好きなので、楽しく始められます。
次は、年齢によっては少し難しいかもしれませんが、ビーズをモールに通していきます。モールはまっすぐで紐よりも通しやすいので、息子は自分で通すことができて嬉しかったようです。
一人でできなくても保護者の方と一緒であれば、2歳くらいからでもできると思います。手先をよく使い、楽しみながら集中力が養われます。モールとビーズで野菜を作るなんて、発想がとてもユニークで楽しいですね。
にんじん、ラディッシュ、かぶ、じゃがいもの出来上がりです! これを野菜畑にさして、神経衰弱の様に同じ野菜を当てるゲームができます。野菜を抜く感触も楽しいですし、上の子と一緒に楽しく遊んでいます。
農場の動物達の指人形
フェルトでできた指人形を作ります。それぞれの動物の形に用意されたフェルトに、目や口などを貼っていくだけなので簡単にできます。
動物の名前を覚えたり、どんな鳴き声をするのかの当てっこをしたりして遊びます。また、それぞれの動物にどんな役割があるかを学ぶことができます。
納屋型のお洒落なケース付き
納屋の形をした収納ボックスを作ります。開くと指人形が遊べるイラストが描いてあります。付属の説明書には、「なぜ納屋は赤く塗られているのか」なども書かれているので、親子で畜産や農業について学ぶことできます。
野菜畑や指人形を入れて今回の工作が全部収納できるので、バラバラにならず助かります。箱も可愛いのでしまい込まずに、お洒落に見せて収納できるのも嬉しいですね。お片付けの習慣も身につけることができます。
今回学んだ英語は
- 保護者も日本の教材ではなかなか学べない本場の英語が学べるのが、海外サブスクの良いところ。
5歳からの「Kiwi」同様、中学生レベルの英語力はあると良いですが、2歳からの「Koara」は説明書がなくても出来るくらい簡単な工作なので、工作だけであれば、英語が苦手な方でも安心して始められますよ。 -
Velcro/fook and loop fastener(マジックテープ)
pipe cleaners(モール)
googly eyes・wiggle eyes(動く目玉・動眼)
barnyard(納屋)
特に上記三つは英語のネィティブであれば、幼児でも知っている英語なのですが、子どもと工作などをしないと日本人にはなかなか馴染みのない言葉ですよね。
マジックテープは、Velcroの方がよく使いますが、商品名なのでfook and loop fastenerともいいます。子ども達の大好きな動くぐりぐり目玉はgoogly eyesもしくは、wiggle eyesともいいます。英語でgoogly eyesはよく使うので知っていましたが、逆に日本語で「動眼」と言うのを初めて知りました。
米国発STEAM教材「KiwiCo」とは
「KiwiCo」は2011年に教育者、エンジニア、ロケット科学者が集まり、STEAM(スティーム)教育を基にした教材として作られました。これまで、1000時間ものデザインやテストで試行錯誤し、2000以上のプロジェクトを作り出してきた「KiwiCo」。今では4000万のボックスを送りだしているそうです。
※STEAM教育は、アメリカで教育の要とされているSTEM教育+Artの5つの頭文字「S」サイエンス(科学)、「T」テクノロジー(技術)、「E」エンジニアリング(工学)、「A」アート(美術)、「M」マスマティックス(数学)を意味する教育理念のことです。
細かく分かれたコースと年齢
カテゴリーはアートとサイエンスで7つの年齢に分かれています。我が家では、3歳の息子は「Koara」、6歳の娘は「Kiwi」をサブスクしています。
- Panda 0-2歳 探索と発見
- Koara 2-4歳 遊びと学習
- Kiwi 5-8歳 科学、芸術
- Atlas 6-11歳 地理、文化
- Doodle 9-16歳 アート、デザイン
- Thinker 9-16歳 理工学
- Eureka 14-104歳 工学的設計
- Maker Crate 14-104歳 アート、デザイン
料金&サブスクの仕方
料金は年齢で変わり、サブスクの期間によっても変わるのでウェブサイトをチェックしてみてください。配送料はかかりますが、日本へ直接配達してくれるサービスもあります。現在は、我が家でサブスクしている教材は、配送料込みで、大体一つ3000円台(35ドル)くらいです。安くはないのですが、内容と子どもたちが楽しんでいる様子を考えると価値があると思っています。
4月からの新しい習い事にオススメ
4月になり、何か新しい習い事を始めたいと考えている保護者の方も多いと思います。STEAM教育のスクールに通わせるのは大変ですが、サブスクの工作であれば気軽に始めることができます。科学、地学、農業、アートなどいろんな分野の工作が毎月届くので、お子さんの興味が広がるでしょう。
何より、一緒に工作に取り組むことで親子のコミュニケーションが取れ、親にも教育において、子どもに何が必要なのか気づきを与えてくれる素晴らしい教材です。本格的に何か習い事を始める前に、まずは、気軽にサブスクを始めてはいかがでしょうか?
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5-8歳向けの紹介記事はこちら
- 写真・文/Rina Ota