産毛の正しい処理方法とは? 肌がきれいに見えるだけじゃない、産毛処理のメリット&ポイント【医師監修】

産毛の処理方法に困っている敏感肌の方は多いでしょう。目につきやすい部分だけ剃るという方もいますが、産毛は果たして処理すべきなのでしょうか。その具体的な方法や、産毛を剃るメリットはどういったものでしょうか。
本記事では産毛の正しい処理の方法、産毛の脱毛について紹介していきます。産毛が気になる方や処理方法が分からない方は参考にしてみてください。

産毛は処理すべき?

産毛を処理すると、さまざまなメリットが得られます。産毛を剃るとさらに濃くなる、というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

メリットの一つ目は、肌がきれいに見えることです。産毛には髪の毛と同じようにメラニン色素が含まれるため、本来肌が保つ透明感や艶が、産毛によって黒ずんで見えます。産毛の処理は、本来の肌がもつ明るさを取り戻すことにつながります。くすみが気になる方は、産毛を処理することで改善される可能性があるでしょう。

二つ目は、メイクのノリがよくなることです。本当ならファンデーションを直接肌に乗せたいところですが、産毛がそれを邪魔し、メイクのムラもできやすくなります。体調によってメイクのノリが悪いことは誰しもありますが、そうでないなら産毛が原因の一つと考えましょう。

最後は、ニキビや吹き出物の予防につながることです。ニキビの原因は肌に付着したアクネ菌ですが、産毛によって繁殖しやすくなります。ニキビのできやすい部位の産毛を処理することによって、改善が期待できるでしょう。

産毛の正しい処理方法

ここからは、正しい産毛の処理方法を解説します。敏感肌で剃刀による傷が気になる方向けの処理の方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

産毛の剃り方

産毛を剃るときは、最初にぬるま湯で洗顔します。それにより雑菌を洗い流し、水分を含ませて産毛を剃りやすい状態にします。蒸しタオルを使用したり、お風呂上りに行うことも効果的です。その後、クリームを使用して剃ることで肌へのダメージが防げます。剃るときの方向は使用する道具によって変わってくるため、顔のパーツ別に紹介します。

額を剃るときは立体感を意識して、まず額の中央を上から下へ縦に、その後は左右を内側から外側へ剃ります。前髪によって隠れやすい額の産毛ですが、目立つ産毛が生えやすい場所でもあるため、しっかりと処理しましょう。

頬の産毛は範囲が広く、メイクのノリに影響を与えるため、剃り忘れがないようにしたい部位といえます。剃るときは内側から外側へ、刃を寝かせて。そしてフェイスラインは、下から輪郭に合わせて上に向けて剃っていきます。

口周りの産毛は、剃り残しが起きやすい厄介な場所です。まず鼻の下を伸ばして上から下に剃りましょう。下唇から顎の間は中央で分けて考え、中央から下唇に向かって剃った後、次は中央から顎に向かって剃ります。最後には、エクボのあたりの剃り残しチェックも忘れずにしてください。

産毛は剃り方によって、仕上がりが変わります。部位によって意識することで、きれいに剃れるようになるでしょう。

カミソリを使う? 電動シェーバーを使う?

産毛を処理する時には、カミソリと電気シェーバーという二つの選択肢があります。

カミソリはドラッグストアでも比較的手に入りやすいことから、手軽に産毛を処理できるというメリットがあります。しかし商品によって切れ味が違ったり、慣れないと肌を傷つけて炎症を起こしたりと、注意が必要な方法でもあります。カミソリを使う場合は、毛の向きに逆らわないように剃っていきましょう。

電気シェーバーは、カミソリに比べて値段は高くなります。しかしそのぶん初心者にとって使いやすく、なめらかな仕上がりになり、肌に優しいのもポイントです。電気シェーバーを使って剃る場合は、産毛の向きに逆らうように剃りましょう。

肌に優しい産毛の処理方法

敏感肌の方に向けた、肌に優しい産毛の処理方法を解説します。シェービングは肌を傷つける恐れがあるため、注意しながら行いましょう。

肌に優しい方法を選ぶなら、電気シェーバーの使用がおすすめです。L字タイプではなく、刃が剥き出しになっていないポータブルタイプがいいでしょう。

電動が使いにくいと感じる方は、広い部位には電気シェーバーを使い、細かなところはカミソリで剃るなど、ツールを使い分けるのもおすすめです。

部位によって使い分けても

産毛の脱毛について

ここまで触れてきた産毛の処理の仕方ですが、もし脱毛できるなら、その後の処理に困ることはないといえます。しかし、産毛の脱毛はできるものでしょうか。

続いては産毛の脱毛に関して深掘りします。

産毛は脱毛すべき?

産毛を脱毛すべきかどうかですが、やはり産毛によるデメリット(肌のくすみやメイクのムラ)をなくすことができるため、メリットは大きいといえます。処理する手間がなくなると、産毛によるストレスはなくなるでしょう。

ではデメリットはどうでしょうか。産毛に含まれるメラニン色素は薄いため、これまでレーザーによる脱毛は難しいとされていました。しかし現在では脱毛技術が発達して、色素の薄い産毛でも脱毛しやすくなっています。

また産毛の脱毛をすると、毛が濃くなったり太くなったりする「硬毛化」という現象が起こることがあります。

医療脱毛とエステ脱毛の違い

脱毛をする場合、医療脱毛とエステ脱毛のどちらを選ぶといいでしょうか。

この二つは効果が違います。医療脱毛は半永久的な脱毛効果があり、エステ脱毛は正確には制毛効果しかないといわれています。

少ない回数で脱毛できて、効果を得やすいのは医療脱毛です。レーザーが強力であるため、痛みは感じやすいでしょう。逆に、回数や時間がかかる代わりに安価で施術しやすいのがエステ脱毛です。医療脱毛に比べて光の力が弱いため、産毛のような細い毛が生えている部分は、比較的痛みを感じにくいでしょう。

男性も産毛は処理すべき?

男性はどうしても髭の処理にばかり目が向きがちですが、同時に産毛も処理するのがおすすめです。

産毛によるデメリットは、女性だけでなく男性にも共通しています。産毛を放置することは肌をくすませ、アクネ菌の繁殖によりニキビや吹き出物もできやすくなります。また毛穴の中にたまる角質についても、産毛の処理をすることで排出しやすくなりますから、やはり男性も産毛を処理するのがいいでしょう。

産毛は適切に処理しよう

今回は、産毛の剃り方から脱毛について紹介しました。メイクのノリや肌のくすみ・角質などの観点から、産毛は処理するのがおすすめです。その方法はカミソリや電気シェーバーだけでなく、脱毛によって半永久的に生えなくするなどの選択肢があります。

肌が弱い方はポータブルタイプの電気シェーバーがおすすめです。剃るのが面倒だと感じる方は、費用がかかりますが短期間で脱毛できる医療脱毛がいいでしょう。自身の悩みや仕上がりの好みに合わせて、適切な産毛処理をおこないましょう。

記事監修

三橋 裕一|医師

ひなたクリニック理事長。会津若松生まれの54才。産婦人科診療の傍ら、婦人科で行う医療VIO脱毛(介護脱毛)に真剣に取り組んでいる。ライフワークとして、総合格闘技のリングドクターとしても活躍中。
北海道フードマイスター、利酒師、焼酎利酒師の資格を持ち、おいしい食べ物、酒をこよなく愛する。

医療法人社団みぶな会ひなたクリニック

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