【夫婦問題】毎日ワンオペ! 育児・家事が辛すぎる。子どもをかわいいと思えないことも……。

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約600名のHugKum読者パパママに行った「人には言えない夫婦のお悩み」アンケート。さまざまな声が寄せられましたが、今回は「ワンオペ育児」に関するリアルな悩みについて、「おやこみゅ」NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事の天野ひかりさんにアドバイスをいただきました。

赤裸々告白!「ワンオペ育児」リアルなお悩みの声が届いています

HugKum読者、約600名に「人には言えない夫婦のお悩み」を聞いてみたところ、たくさんの声が集まりました。

前回は「夫婦の価値観の違い」をお届けし、たくさんの方に読んでいただきました。

今回ピックアップしたお悩みは「ワンオペ育児」について。まずはリアルなお悩みを見ていきましょう。

最近、夫が単身赴任になり、月1回ほどしか子どもに会わないにも関わらず、遊びに付き合ってくれません。パパと接する時間がとても少ないので、将来に影響が出るのでは?と心配です。(3歳男の子のママ)
夫が忙しく、実家の両親に頼ってなんとか乗り切っているが、親も高齢で頻繁にも預けられず、ワンオペでしんどい。子どもの話をきちんと聞く精神的なゆとりもなく、冷たい対応をしてしまって、後悔することもしばしば。本心ではもっと優しいママになりたい。(1歳女の子、4歳男の子のママ)
夫が子育てに無関心。仕事が休みで暇そうに見えても子どもの相手をせずにスマホをいじったり、ゴロゴロしたり。私は自分の休みがなく、出産後ほぼずっとワンオペで気が狂いそうです。(1歳女の子のママ)
夫は家にいる時は「手伝うよ」などと言い、友達からは「イクメン」なんて言われているが、実際は朝早くから夜遅くまで仕事で家を空け、休みの日もずっとスマホを見ている(仕事をしていると言っているが…)。なので結果、ずっとワンオペ。しかも、まわりには協力的なパパと思われていて腹が立つ! (3歳男の子、5歳女の子のママ)

ママたちからの悲痛な叫び。編集部内でも「わかる~!」と頷くママが多くいましたが、みなさんはいかがでしょうか?

育児や夫婦のお悩みに詳しい天野ひかりさんに「ワンオペ育児」についてお伺いしました。
 天野ひかりさん
フリーアナウンサー、「おやこみゅ」NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事。
親子で、すくすく体操、手遊び歌、ことば遊びなどを通じて、子どものコミュニケーション力をのばすため、気持ちをことばに置き換えるおやこみゅ力をつけ教室を主宰。フリーアナウンサーとして育児関連のトークショーの司会や、話し方についての講演も多数行う。著書「賢い子を育てる夫婦の会話」(あさ出版)、「子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ」 (サンクチュアリ出版)の他に、雑誌やWebサイトでの執筆も数多く手掛ける。今年、二十歳になった娘を持つ母でもある。

コロナ禍でワンオペ育児はさらに加速しました

ワンオペ育児というのは、どちらかの親が育児を担うことを指していて、2017年に流行語大賞にノミネートされてからよく言われるようになりました。
コロナ禍で人に会う機会が減り、家の中にママと子どもだけ、という状況になることが多くなり、ストレスを抱えている方がたくさんいます。
そして、「子育てはママがするもの」という呪縛にパパはもちろん、ママもとらわれています。

パパに対してついつい思ってしまう、やってしまうこんなこと

・パパにお願いしても嫌な顔をされるのが嫌だから、自分で育児や家事を抱え込む。

・パパが休みの日に子どもを見ててくれると言うけど、危なっかしくて任せられないので、結局3人で過ごし、いつも以上に疲れてしまう。

・パパと子どもを二人きりで外出させると、絶対に忘れ物をするから、持ち物を完璧に用意する。

こんなことって身に覚えはありませんか?

子どもが生まれたからママ・パパになるというわけではありません。育児を通して、子どもや周りの人にママ・パパにしてもらっているのです。ママは子どもといる時間が多いので、例えば、園の先生、育児支援センターで出会う保育士さんや他のママと交流する機会があり、その人たちから「ママ」と呼びかけられ、自然と「私はママ」と実感しているものです。

しかし、子どもといる時間が短いパパは、その実感がママに比べて薄い人もいます。なので、夫をパパにするのはママであるあなたができることでもあります。

もしかしたらパパは「やらない」ではなく「できない」⁉

パパと子どもが二人でお出かけするということになったら、「あれ持った?」「こうしたほうがいいよ」と言いたくなる気持ちはありますが、そこをグッとこらえて、パパにお任せしてみましょう。
失敗したとしても、そこから学ぶことはきっと多いはずです。そして、お出かけする前よりもママの気持ちを分かってくれると思います。
「パパにお願いするより自分でやったほうが早い」という気持ちは痛いほどわかりますが、まずはパパと子どもが遊んでいる時に、あれこれ口出ししない、ということから始めてみるのはどうでしょうか?
もしかしたら、パパは興味がない、やってくれないのではなく「やったらママに怒られそう」「とやかく言われたくないからできない」と思っているのかもしれません。

思い切って任せてみたら脱・ワンオペできるかも

小さい子どもを育てるのはとても大変なことですが、その一方で「赤ちゃんの時期は短い。今は私がそばにいたい(いないと)」と、思っている方も多いと思います。
しかし、育児に休みはありません。四六時中そばにいて、いつでもニコニコしているのは至難の業です。そんな時、パパに頼ることができればいいですが、様々な理由でそれができないこともあるかと思います。
そんな時は、自分の両親や義両親を頼るのはもちろん、保育園を利用したり、自治体の託児サービスを利用したりと、公的な場所に預かってもらうこともできます。

ママ以外の人との関わりは子供にとってもプラスになる

実は、子どもにとっても、ママ以外の人と関わることが、大きな成長につながるのです。

例えば、パパと体験したハプニングや、保育士さんに褒められた言葉、同じ月齢のお友達との関わりなどは、子どもの可能性を広げ、一回りも二回りも成長できるのです。どうぞ、いろんな人を頼り関わってもらうことで、子どもの力を大きく伸ばしましょう。
育児ではなく、家事をアウトソーシングすることもおすすめです。「お金がかかる」「子どもが泣くから預けられない」など、二の足を踏むこともあるかもしれません。しかし、高いお金をかけずに預けられるサービスや支援も増えているので、ぜひ、探してみてください。
子どもがママから離れられないと思っていても、預けてみたら意外と大丈夫だったという話もよくあります。

意外と難しい「頼る」ということ。勇気を出して!

「ワンオペがつらい」から脱却するためには、夫をはじめとする家族はもちろん、公的支援など、とにかく頼ることです。もしかしたら、それは少し勇気のいることかもしれませんが、家族の笑顔のために、やって損はないはずです。
誰かに頼って少し肩の荷が下りたら、いつもより子どものことがかわいく思えたり、パパに感謝の気持ちを持てたりするかもしれません。

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