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ルンバでプログラミングが学べる!?
参加したのは、アイロボット社が開発したお掃除ロボットの「ルンバ」をモチーフにした「Root(ルート)」や「Create3(クリエイト3)」というプログラミングの教育用ロボットを使うプログラム。
アイロボットの社員がボランティアで行う「アイロボットSTEMプログラム」です。
「Root」は2021年の2月に日本で発売され、プログラミングを楽しく学べるロボットで、感覚的に初歩のプログラミングを学べるだけでなく、年齢が上がれば実際のコーディングを行える教育用ロボットです。
実際に学校でも使われている教材
アイロボットは小学校でのプログラミング教育を本格導入してもらうための支援施策として、「みんなでRoot!プロジェクト」を実施しました。全国の小学校を対象に、1校につき6台、合計1,000台の「Root」をこれまで無償提供しているそう。学習方法が簡単で導入しやすい「Root」は教育現場からも高評価されているそうです。
プログラミング初心者の小学生が「Root」に挑戦
実は夫がIT関係の仕事をしていて、電気機器関係は全てお任せで普段から機械音痴の私。プログラミングは全くの初心者で、6歳の娘もプログラミングは初めて。そんな私たちがいきなりロボットを動かすなんて大丈夫??とドキドキしながら参加しました。
超人気!アイロボットSTEMプログラム
ワークショップは偶数月に神保町にある「アイロボット」の本社ビル内で無料で開催されます。超人気のプログラムで午前と午後の各回10人の定員で毎回数百名以上の応募があるため抽選となっています。プログラミングの未経験の小学生2年生から3年生が対象とのこと。(※今回は取材の為、特別に開催していただきました)
プログラミング初心者でもOK
まずは、研究員の白衣に着替えて、気分もプログラマー。通常のワークショップも2名1組にアイロボットの社員が1名付き、ほぼマンツーマンの手厚いサポート体制でチームワークでプログラミングを完成させていので、全くの初心者のお子さんでも安心して参加できます。ワークショップの前半ではロボットやプログラミングの仕組みをみんなで考え、プログラミングロボット「Root」や「Create3」を使いながら、いくつかの課題にチャレンジしていく充実の120分です。
身近なロボットを知ろう
プログラミングの実習の前にロボットについてわかりやすく解説して貰えます。いきなりプログラミングの話になるより、映画やアニメなど子どもたちが普段から親しんでいるキャラクターを紹介することで、子どもたちもロボットがなぜ動くかのか興味津々に!
ロボットは本体だけでは動くことができず、プログラム(指令)を出すことで始めて動き、プログラミングの重要性を知ることができます。ここではアイロボットで実際に使われている製品も紹介され、プログラミングが具体的にどう活かされているかが学べます。
本物の「ルンバ」が動く仕組みも学べる
実際の「ルンバ」の構造も見せてもらい、プログラミングによって製品が動くということを学びます。身近な製品が動く仕組みを知れば、プログラミングとは何か?というイメージがしやすいですね。
小さなルンバ「Root」
まずは、「ルンバ」をモチーフとした卓上サイズの「Root」を使いプログラミングの操作を学びます。専用アプリでのプログラミングにより、走る、光る、描く、音を奏でることが可能、様々な表現方法でプログラミングを楽しく学ぶことができます。
使いやすいタブレットでプログラムを作成
アイロボットが長年取り組んできたSTEM教育への情熱を形にしたロボットというだけあって、「Root」は子どもの興味を引く可愛らしい丸みを帯びたフォルム。タブレットもコマンドを選ぶのも簡単で使いやすく、プログラミングが全くの初心者だった娘も抵抗なくワークショップを楽しんでいました。
こちらは「Root」で文字を書いているところ。初めは進むだけの単純な動きから、左右に曲がる、そして、最終的には、点滅させたり、文字を書いたりと複雑な動きができる様になりました。
ルンバ型プログラミングロボット「Create 3」登場
「Root」で卓上でのプログラミングに慣れたところで今度はルンバにより近い、「ルンバ」と等身大の「ルンバ型のプログラミングロボット」の「Create 3」で床の上で、より本物の「ルンバ」に近い動きを学びます。
まずは、どのように「Create 3」を進ませたいか考えます。プログラミングが終わった後は「Create 3」を設置します。「Root」よりも大きいので進む幅なども変えなくてはならず、機械の大きさによってもプログラムの内容が変わることが分かります。
基本の操作に慣れた後は、障害を避けていくプログラムにも挑戦。シートに設計ルートを書いてタブレットにプログラムしていきます。プログラミングが初めての娘が障害物を避けたり、ゴールを目指すために、戻ったりなど複雑な動きを自分で組み立てられるようになりびっくりです。
「アイロボットSTEMプログラム」を体験してみて
子どもにしっかりプログラミング教育を受けさせてたいけれど、親世代はプログラミングの授業は受けたことがない方も多いでしょうし、何から始めたからいいか分からず戸惑いますよね。プログラミング初心者の親御さんからすると、教材そのものがよく分からず、何が学べるのか分からず不安ということも。
でも、特に主婦目線からすると、見慣れないロボットよりも、あのお掃除ロボット「ルンバ」がモチーフということで、イメージがしやすく、安心感があり、ハードルが高かったプログラミングをより身近に感じることができました。
ユニークな教材
他のプログラミング教室と違うのは、学んでいる内容が、人の役に立つ製品になるということが実感できることにあると思います。勉強させられているという感じがなく、楽しく遊びながらプログラミングに興味を持ってもらえると思います。将来「ルンバ」の様な素晴らしい製品を生み出すエンジニアが生まれるかもと思うとワクワクしますよね。
どんな子に向いている?
プログラミングの未経験者や初心者向きのワークショップです。プログラミングがどんなもので、どの様に製品に活かされているのかの基礎を学ぶことができます。プログラミングを本格的に学ぶ前の導入という形で、保護者の方も本格的なプログラミング教室を探す前に、ぜひ一緒に体験して頂きたいプログラムです。
親も学びの多いプログラミング
ワークショップでは、プログラミングを行う時は、一度できちんと思い通りに進めるわけではなく、何度も失敗を繰り返したりもしました。その過程も講師の方は大切にしてくれて、親だとついつい口を出したくなってしまうのですが、自分がでできるようになるまで失敗も温かく見守ってくれるというのが子どもの学びにとても大事な事だと感じました。
子どもの学びの機会を潰さないためには、見守る大人次第であると痛感し、私自身の学びも大きかったです。また、失敗してもやり直せ、そこから自分の力で学んでいけるのもプログラミングを学ぶ良さだと感じました。
「Root」の始め方
自宅で学ぶ
「Root」を公式のオンラインストアから個人で購入して、無料公開しているカリキュラムの「ルンバ エンジニアリングコース」で自宅で学ぶことができます。
東京オフィスのプログラムに参加する
全く初心者の方にはいきなりロボットのプログラミングを自宅で始めるのは少しハードルが高いですよね。その場合には、アイロボットの本社で偶数月に定期的に開催している「アイロボットSTEMプログラム」に参加することをオススメします。次回の開催は、6月4日(4)、7月30日(日)に開催となりますので、HPをチェックしてみてください。
- 「アイロボットSTEMプログラム」
- 開催頻度:毎偶数月・120分
- 対象:小学校2・3年生
- 募集人数:午前と午後各回10名(HPで募集)
TGGで学ぶ
「アイロボットSTEMプログラム」は単発の講習となりますので、体験型英語学習施設の「TOKYO GLOBAL GATEWAY (TGG)」でも不定期で開催される「Root」を使ったプログラムがあります。
その他
その他は、不定期で小学校2年生対象に全国の小学校への出張STEM活動や全国の蔦屋書店でのプログラミングイベントなども開催しています。アイロボットでは、出張STEM授業を募集していますので、教育関係の方は、学校単位で導入することもできます。
4月からの習い事選びの一つにぜひ、参考にしてくださいね。
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- 写真・文/Rina Ota