【我が家の実体験レポ】5月は「行き渋り」に注意!子どもが「学校に行きたくない」と言った日、休ませる?行かせる?

子どもが4月からの新生活にやっと慣れたと思ったら、ゴールデンウイークに入り、また学校への順応が振り出しに戻ってしまった……。5月はそんな声をよく聞きます。筆者は、実際に長男が小学1年生のときに行き渋りになりました。そして、先日小2になった次男も「学校に行きたくない」と……。我が家の話、筆者の想いをきいてください。

5月は「行き渋り」が多い時期!?

入学や進級で環境が大きく変わる4月は、子どもが不安定になったり、環境になじめずに学校に行きたがらない子が多くなります。しかし、その後の5月もゴールデンウイークがあることで、せっかく慣れた新生活が中断。再び学校に行きたくなくなる子が増えるそうです。

「学校に行きたくない」と言った日、休ませる?行かせる?

実は、我が家でも5月に「行き渋り」がありました。

うちには3人の男児がいるのですが、小2の次男から、ある朝「今日は学校に行きたくない」とぽつりと言うではありませんか。

理由を聞いてみると

「昨日の夜パパに怒られたから学校に行く元気が出ない」

とのこと。もしかしたらそれ以外にも理由があったのかもしれませんが、私としては「まぁ、そんな日もあるよな」と思い、その日は「じゃぁ休んでいいよ」と伝え学校をお休みさせました。

”子どもが学校に行きたがらない””病気ではないのに休ませる”これは、親としてはとても悩ましく、動揺しました。
”子どもが学校に行きたがらない””病気ではないのに休ませる”これは、親としてはとても悩ましく、動揺しました。

「不登校になってしまったらどうしよう」と不安だった

次男は、お休みした日、家で気ままに過ごし、翌日は朝から元気に登校してくれました。しかし、なぜ今回「じゃぁ休んでいいよ」とすっと筆者は言えたのか。

それには、長男が小1のときに似たような経験があったからです。

長男が小1のときに、長期で行き渋りの苦労が

今は小6になった長男ですが、小1のちょうどゴールデンウイーク明け以降にひどい行き渋りがあり、とても苦労したのです。

第一子ということもあり、私もなにもかもが初めて。「1日休んだらもう二度と行けないのではないか」「不登校になってしまったらどうしよう」「休み癖がつくのではないか」と、とにかく不安で、一緒に学校に行ったり、行こう!と必死で促したり、と努力していました。

自分が仕事がある日は闘いのよう

私が仕事がある日は、さらに対応が変わってきます。いつも以上に「なんとしても行かせたい!」とあの手この手で必死に。

「学校に行ったら、土日はあそこに遊びに行こう」

「あれ買ってあげるから」

などと言って、息子の手を無理やり引っ張って強引に車に乗せ、学校に連れて行ったことも。

子どもの気持ち、状況を尊重したいと思う気持ちがありながらも、親も自分の仕事が絡んでくるとどうしても余裕がなくなっていました。

仕事が休めない絶対行ってほしい日に限って、息子は行けない……という日が多かった気がします。

一度、欠席した息子を同行させて仕事に行ったこともありました(余裕のない私は、この日1日息子にキツくあたってしまい、未だに反省しています……)。仕事がある日は、ゆったり構えて対応するなんて難しいのが現実です。

しかし、今振り返ってみれば、1日休んだからと言ってずっと行けなくなるわけではなかったし、あそこまで無理やり行かせなくてもよかったなぁと思うのです。

大人もそうですが、子どもにもどうしても気分がのらない日はあります。

親は”学校に行きたくない”という事実に敏感になりすぎず、ある程度ゆったり構えてあげるのがいいのかなぁと。これは今元気に学校に行けるようになった長男を見て思うことです。

私が思う行き渋りの対応の仕方、前兆を見逃さないで

行き渋りについては、理由や子どもの性格などにより、状況はさまざまだと思います。対応の仕方も、「これが正解!」というものがないので余計に難しく、親も悩みが深くなるのではないでしょうか。

絶対これがいい!とは断定できませんが、私が個人的に感じたこと、やってみたことを参考までにお伝えさせていただきます。

前兆を見逃さないチェックポイント

ある日突然「今日から行けない!」となるよりも、事前に予兆を感じ取り、早めに対応してあげれば、子どもの学校への不安感が減るかもしれません。個人的には、子どもの様子を普段から気にかけてあげ、以下の5つに注意しながらチェックしてあげるといいかなと思います。

【1】朝起きてきたときの表情が暗くないか

【2】朝ごはんをいつも通り食べているか

【3】家を出るまでの準備が憂鬱そうでないか

【4】登校時の足取りが重くないか

【5】下校後、学校での話をよくするか

長男はこれらすべては当てはまり、朝食量が減ったり、登校中に泣き出すこともありました。そのほか、日曜の夜、憂鬱そうな顔をしていれば、翌日から始まる学校生活に苦手意識があるのかもしれないなと感じます。

周りと比べないようにする

当時はネットで行き渋りについて検索し、体験談の数々を読み漁り、専門家とされる方の意見を参考にしたり。子どもの不安をなるべく取り除くのがいいと知り、「給食が嫌だ」という長男のために、先生にかけ合って小さなおにぎりを持たせたり、やれることはなんでもやりました。

特に辛かったのが、「みんなは普通に行けているのになぜうちの子は……」と周りと比べて私自身が落ち込んでしまったこと。学校に数日行けないだけで、ずっとこのままだったらどうしようと将来まで不安になってしまったんですよね……。

自分の不安から、つい息子に「みんなは元気で歩いて行ってるよ!なんで行けないの?」と強く責めるように言ったこともありました。

本人も辛い思いをしているのに、周りと比べることは追い込んでしまうだけだったのに。

今、思えば、我が子を信じてあげる!それが一番いいのかなと思います。

親子で抱えず、周りを頼って

子どもの行き渋りに悩んだら、親子だけで抱えず、担任をはじめとした学校の先生方やスクールカウンセラーに相談するのがいいと思います。我が家もそうでしたが、さまざまな生徒を見てきて、経験を重ねた先生方はとても心強い存在になってくれて。

先生に言われた印象的な言葉は

当時の教頭先生が途方に暮れている私に「大丈夫!毎年こういう子(行き渋り)は何人かいるけど、みんな元気に通えるようになったから。あれなんだったんだろう?って振り返る日が必ず来ますよ」という言葉。校長は、息子が教室に行きたくないとわかると、校長室に入れてくれ、話し相手になってくれていたようです。担任はもちろんですが、他の先生も親身になってくれ、教務主任みたいな先生も私の話を聞いてくれ、私、その先生の前で泣いたりもしてました(苦笑)

そういう先生に救われた場面は多々あったなぁと思い出します。

そのほか地域の教育相談センターや、オンラインで相談にのってくれる機関もあるみたいです。各家庭に合う機関をリサーチし、頼ってみれば、一歩先へ進むヒントをもらえるかもしれません。

また、同じような境遇にいるママたちが周りにいれば意見交換するのも◎。ちょっとした息抜きにもなり、「みんな頑張っているんだな」ときっと励まされると思います。

行き渋り体験談、長男の場合はこちら

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構成・文/長南真理恵

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