目次
小学生向けのプリント・問題集の選び方
プリントや問題集を使って、家庭学習を習慣化させたいと考える保護者の方は多いことでしょう。そこで、どんなプリントや問題集を選べばよいのかポイントをお教えします。
やる気・達成感を得られる問題集を
プリント・問題集というと、子どもは負担を感じてしまいます。「学校以外でも勉強しないといけないの?」、「つまらなさそう」、そんなことを感じる子どもは多いのです。
そう思ってしまうと、プリント・問題集を買ったのに一切、手をつけない、なんてことも。そうならないためにも、やる気、達成感を得られるプリント・問題集を選ぶようにしましょう。たとえば、お子さんと一緒に書店に行って、プリントや問題集を選ばせてもいいですね。また、1日1ページ進めていくタイプのものであれば、負担も少なく、1ページできた!という達成感も得られやすいです。
子どもの性格に合った問題集を選ぶ
自分の子どもの性格にあったプリント・問題集を選ぶことをおすすめします。市販されているプリント・問題集には、さまざまな工夫がなされています。たとえば、「5分」という短時間で取り組むものや、書き込み式のもの。オールカラーで楽しい誌面のもの、レベルアップ形式のものなどです。
要するに、プリントや問題集にも特性があるのです。子どもの性格と、問題集の特性が合致したとき、学力はグンとアップすること間違いなし。子どもの性格に合いそうなものを選んであげてくださいね。
子どもに合ったレベルのものを
子どもに合ったレベルのプリント・問題集を選ぶことは重要です。基本ができていないのに、応用編から始めてしまうと、勉強が難しく感じてしまいます。プリントや問題集には、「基礎編」や「応用編」など、難易度を明確にしているものもあります。お子さんに適している難易度のものを選んであげてください。
[算数]小学生におすすめのプリント・問題集
算数のプリントや問題集には、計算、図形、文章問題など、カテゴリーによって分けられていることが多いです。各学年におすすめのものをピックアップしてみたので、ご参考にしてください。
1年生におすすめ「毎朝プリント」
「百ます計算」などでおなじみの隂山英男先生が提唱するのは、「読み書き計算」の徹底反復による、たしかな学力作り。
この「毎朝プリント」で、「たし算」や「ひき算」といった算数の基礎を、学び始めの小学1年生から繰り返し学習することで、学校で教わったことが身に付いていき、計算自体のスピード向上も望めます。学校に行く前、朝1枚プリントに取り組んでみてはいかがでしょうか。
2年生におすすめ「玉井式国語的算数教室 小学一年生~小学二年生 1日10分で 文章がすらすらよめる算数ドリル」
物語を読み進めながら問題に答えていく形式のドリルです。低学年のつまずきポイントの時計の読み方やくりあがり、くりさがりの算数にも対応しています。繰り返し読んでも飽きることのない内容は、一年生から二年生にとっても最適です。
玉井式国語的算数教室 小学一年生~小学二年生 1日10分で 文章がすらすらよめる算数ドリル
3年生におすすめ「算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編」
分数は苦手とするお子さんが多く、つまずきやすい単元。分数でお困りのお子さんにはこのドリルがおすすめです。このドリルでは、分数の概念を無理なく習得できるように、お菓子を分けるなどの身近な出来事が文章題になっています。かわいいイラストと、線分図で、視覚的に分数を理解することができるよう工夫してあるのも魅力です。
4年生におすすめ「きっずジャポニカ・セレクション 10才までに身につけたい 算数センス 実践!ドリル 図形編」
図形が苦手と感じているお子さんには、こちらの本がおすすめです。図形センスが身につけることができ、知識を確かなものにしてくれます。ポイントは、考える力をつける問題が厳選されていること。「平面図形」「立体図形」「面積」「体積」など、この一冊ができれば図形問題が完璧に。
きっずジャポニカ・セレクション 10才までに身につけたい 算数センス 実践!ドリル 図形編
5年生におすすめ「ひとりで学べる算数 小学5年生 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)」
朝日小学生新聞に連載された、小学5年生の算数問題集。
中身は、小さなステップに分けられており、階段を一歩一歩上っていくと自然に頂上に達するような工夫がされています。問題の間には、必ずそこで学ぶことが解説されてあり、1~3年生の復習や、前のページで習ったことの復習が出てくるので、先生や親の助けを借りなくても、ひとりで勉強ができるのが特徴です。
6年生におすすめ「Z会グレードアップ問題集 小学6年 算数 文章題(Z会)」
教科書レベルの問題集では物足りないと感じている、少し難しい問題にチャレンジしたいという場合にぴったりの問題集。
この本では、問題文を読ませる工夫が満載。たとえば、日常生活の場面が多く登場し、算数を活用する楽しさ・面白さが実感できます。問題の場面を考えながら式を立てることで、「読解力」が身につきます。また、ほかのお子さんと差をつける「これができると かっこいい」コラムを掲載しているのもポイントです。
[国語]小学生におすすめの問題集・プリント
国語は、漢字、文法、文章の読解、教科書に沿ったものなどの問題集・プリントがあります。目的に合わせた問題集・プリントを選んで、国語力をアップしましょう。
1年生におすすめ「出口汪の日本語論理トレーニング 小学一年 基礎編 全学力を伸ばす基本ソフト 論理エンジンJr.」
1年生の読解力を、家庭で無理なく育めるのが「出口汪の日本語論理トレーニング」。
これから生涯にわたり日本語を使って考え、表現していく子どもたちに、正しい日本語の使い方を意識させ、考えの筋道を確かなものにしていく画期的な言語トレーニングです。
この本は基本編ですが、このあと習熟編、応用編と続きます。この3冊で1年生の学習を容易に、また確かにするために必要な言語力を身につけることができます。
出口汪の日本語論理トレーニング 小学一年 基礎編 全学力を伸ばす基本ソフト 論理エンジンJr.
ポケモンずかんドリル 小学2年生 かん字
小学2年生で習う漢字160字を、ポケモンと一緒に、50の課題=バトルで学ぶ問題集です。バトルをクリアするごとに、キラキラ光るポケモンのシールをゲット! 「小2かん字マスター」になることを目指し、付属の「ポケモンずかんボード」に50種類のポケモンのシールを貼りながら、学習を進めます。
3年生におすすめ「一度おぼえたら、一生わすれない! つぶやき漢字ドリル 小学3年生」
この『つぶやき漢字ドリル』は、つぶやきながら漢字が覚えられる画期的なドリル。声に出しながら漢字を書くことで、書いて覚えるのより格段に早く、確実に覚えることができます。また、漢字をパーツに分解して、パーツをつぶやきながら書けば、正しい書き順と字形が記憶にとどまります。正しい書き順で書けば、自然と美しい文字を書けるようになるのもメリットです。これは、脳科学にも即した学習法です。
友達同士で、学校の授業で、あるいは、おうちの方が、「漢字の『空』はどんな字?」と聞けば、「点書いて縦棒短く書いて、フ、ノ書いて、縦曲げ書いて、横縦横」と、クイズのようにして楽しく取り組むことができるのが魅力です。
一度おぼえたら、一生わすれない! つぶやき漢字ドリル 小学3年生
4年生におすすめ「教科書ぴったりドリル 小学4年 国語」
教科書に合ったドリル。
こちらのドリルのメリットは、1回10〜20分の短時間でできること。集中力が続かないお子さんや学習時間が長く取れないお子さんにおすすめです。目次や内容が教科書と同じなので予習・復習に使いやすく、最後まで使い切れます。教科書の出版社を確認して購入してください。
5年生におすすめ「小学教科書ワーク 国語 5年」
問題集やプリントといえば、モノクロのものが多いですが、こちらの問題集はオールカラー。
子どものやる気をバックアップします。教科書の内容と勉強の仕方が特徴で、毎日の予習・復習からテスト対策まで万全です。この問題集も、教科書に即してつくられているので、お子さんの使っている教科書の出版社を確認して購入してください。
6年生におすすめ「ウイニングステップ小学6年国語2記述」
選択問題は得意だけれど、記述問題が苦手…。そんなお子さんに最適なのが、こちらの問題集。
「レベルA」で書き抜きや言いかえ、「レベルB」で内容のまとめ、さらに「レベルC」で自分の言葉による記述というように、基礎から応用へと学力をステップアップできます。こちらの問題集は中学入試を意識したものですが、入試をしない人にもおすすめです。
[英語]小学生におすすめの問題集・プリント
2020年度より、小学3年生から英語の授業が始まり、小学5年生からは教科として導入されます。その授業の予習・復習におすすめの問題集・プリントをご紹介します。
1年生におすすめ「親子で学べる! カピバラさんドリル 小学英語」
このドリルはカピバラさんと一緒に英語を楽しく学べるドリル。
おうちの人向けの学習アドバイスも満載なので、英語に苦手意識のある保護者でも子どもと一緒に学ぶことができます。特徴は、アルファベット・基本フレーズの書きかた、正しい発音のしかたを学ぶことができることです。英語のフレーズは、すべて音声ダウンロードに収録されているので、正しい発音を繰り返し聞いて学べます。また、「キュルッとカピバラさん」シールも付いているのでお子さんのやる気もアップ。
2年生におすすめ「リラックマ学習ドリル 小学英語 はじめてのABC ローマ字」
小学校中学年から学習することになる英語の基礎をマスターするドリル。
アルファベットの大文字・小文字の「形」や「書き順」、ローマ字、簡単な英単語と英会話を、リラックマと一緒に学習しましょう。発音をなるべく近いカタカナで表記しているので、読み方の入門にもおすすめ。かわいいリラックマとの勉強なら、モチベーションも上がります。
3年生におすすめ「ドラえもん はじめての英語ドリル アルファベット・フォニックス・ローマ字」
ドラえもんといっしょに英語を勉強できるのが、こちらのドリル。
「ドラえもん はじめての英語ドリル」は、アルファベット・フォニックス・ローマ字の3つのパートに分かれています。どのパートも、お子さんがたくさん書いて練習できる構成です。さらに付属のCDにはネイティブスピーカーの音声が日本人のナレーターのガイド付きで78分入っています。CDを聞いてまねて発音する、CDを聞いて問題に答えるなど、声を使って練習する要素がたっぷり。小学生時代にネイティブスピーカーの発音に触れて慣れることで、“英語の耳”が育ち、きれいな発音を身に付けることができます。
4年生におすすめ「小学英語 英単語 早ね早おき朝5分ドリル」
陰山英男先生監修の大好評ドリルの英単語版。
英単語をしっかり覚えたいなら、こちらのドリルがおすすめ! 120語の英単語を、1回たった5分で学習できるのが特徴です。「よもう」の音読と「かこう」の練習を繰り返しすることで、基礎的な英単語がしっかり身に付きます。さらにドリルの裏面には、毎日の出来事を記録する「生活チェックシート」が。1日の自分の記録を振り返ることで、規則正しい生活習慣の見直しに役立ちます。
5年生におすすめ「Z会小学英語シリーズ 5年生用・英語ワークブック」
あいさつなどの身近な表現を通して、自然に英語の文のしくみ(語順)を身に付けるワークブック。
文部科学省が小学校に配布した「英語ノート1」のカリキュラムに対応しています。学校での復習に役立ちます。CDも付いているので、リスニング学習も可能。
6年生におすすめ「覚えておきたい英語の文 (小学生の英語ドリル)」
「覚えておきたい英語の文」は、小学英語で学習する重要英文が身に付く、CD付きドリル。
英文の学習は見開き2ページ構成で、左のページには、英文の使われ方やしくみを、右のページには、英文の中の一部の単語を替えたり、否定文や疑問文に書き換えたりするページになっています。このような学習の流れにより、書き込みながら英語の文のしくみを無理なく理解できるようになっています。また、付属CDには、基本的な英文が収録されています。
[理科]小学生におすすめの問題集・プリント
3年生から上の学年では理科の授業があります。理科は、理解できないと、嫌いな教科になりやすいです。問題集を使って、苦手をつくらないようにしましょう。
小学生低学年におすすめ「小学理科 理科問題の正しい解き方ドリル 3年 (小学正しいドリル)」
このドリルは、「苦手をつくらない」ことを目的としたドリル。
単元ごとに、大事な事柄を「理解するページ」と、問題が解けるように「練習するページ」が設けてあります。そのことによって、段階的に理科の学習をすることができます。「理解するページ」は穴埋め形式となっていますので、その単元で大事な事柄を無理なく学習することができます。また、問題形式になっている「練習するページ」で問題を解くことで、「理解するページ」で学習した事柄を効率よく身に付けることが可能です。
小学生高学年におすすめ「小学4年生 理科にぐーんと強くなる くもんの理科集中学習」
「くもんの理科集中学習小学4年生」は、知っているかどうかを試すのではなく、問題を解きながら覚え、理解していく問題集。
理科で学習する内容を、学習要素ごとに細かく分け、4ページ(2回分)で1つの内容を学習していきます。細かいステップによって、苦手な分野の内容もやさしい基礎からしっかり理解できます。
[社会]小学生におすすめの問題集・プリント
3年生から上の学年では社会の授業があります。社会科は、用語だけを覚えていても、内容をきちんと理解しておかないと、苦手な教科になりやすいです。問題集を使って、理解を深めましょう。
「小学社会 都道府県と世界の国 (早ね早おき朝5分ドリル) 」
1日たったの5分だから続けやすい、都道府県と世界の国について学べる問題集です。朝の短い時間でも取り組めるように、1日分はたったの5分。スキマ時間の活用や、基礎固めにもオススメです。例題がついているので、解き方がしっかりわかります。毎日コツコツ続けやすい、5分で解ける問題数です。毎日の睡眠時間や勉強時間を記録できる「生活チェック」つきだから、 自分の生活を振り返ることで規則正しい生活習慣が身につきます。
小学生高学年におすすめ「書いて覚える日本の歴史」
この本では、日本地図をキーワードとし、「いつ、どこで、なにが(だれが)、どうなった」というように体系的に歴史を学習することができます。また、その近辺で前後の時代になにがあったかを関連づけて覚えることができるところがポイントです。
さらに、ふろくとして本文のドリルページの内容をそのまま収録したCD-ROMがついています。パソコンで出力すれば、何度でもドリルをやることができます。
お子さんに合った問題集やプリントで学力アップ!
お子さんの性格にあったプリントや問題集を利用するのが、学力アップの近道です。毎日少しずつでも良いので、プリントや問題集をやる習慣をつけましょう。そのためには、決まった場所、時間で行うといいですよ。ぜひ、やってみてくださいね。
↓↓HugKumの「無料ドリル」も要チェック!↓↓
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/HugKum編集部