30代でプレ更年期?銀座のクリニックで「更年期外来」を受診してみた結果は!治療方法も聞いてみた

30代後半や40代に入ってから突然、体調不調が続くという女性の声は多く聞かれます。もしかしたらプレ更年期かもしれません。ホットフラッシュなど典型的な更年期症状がなくても、更年期である可能性もあり、実は更年期の専門外来でないと治療が難しいことも。今回は、体調不調に悩む健康オタクライターが、「更年期外来」を受診。気になるプレ更年期や更年期について徹底的に聞いてきました!

更年期外来を受診してみた

「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」のサロンの様な待合室。

筆者も気になるプレ更年期。更年期専門の外来が人気の「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」に行ってみました。更年期の他、髪の毛や肌など女性のエイジングの悩みに対応するクリニックです。院内は、クリニックといいうより落ち着いたサロンのような雰囲気。検査というと身構えてしまいますが、エステやサロンに行くような気分です。

「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」の院長、浜中聡子先生。

院長の浜中先生いわく、「かかりつけ医のように患者様に寄り添うことができる存在になることを目指している」とのこと。

問診

ホルモンドックを受ける前に浜中先生から問診を受けます。

まずは、院長の浜中先生による問診から。私はホットフラッシュのような分かりやすい更年期の症状はないのですが、不眠やだるさなどの体調不良に悩まされているという点をお伝えしました。その後、精密検査のホルモンドックを受けることになりました。

ホルモンドックについて

クレアージュ東京 エイジングケアクリニックの更年期外来では、ホルモンドックにて女性ホルモンの測定以外にPWV検査や体組成計、骨密度などさまざまな検査を行います。スタンダードで30分くらい、ホルモンドック・プレミアムは1時間ちょっとかかりますが、血液検査の注射でちくっとする以外は、痛みの伴う検査はありません。

体組成検査

体組成検査の様子。機械に乗るだけで、体重、体脂肪量、筋肉量のチェックができます。

体重だけではなく、体脂肪率の測定、皮下脂肪、内臓脂肪や筋肉量の測定などを、両腕・両脚・体幹といった部位別の体組成チェックを行うこともできます。

PWV検査

PWV検査(脈波伝播速度)の様子。器具を取り付けるだけで痛みは全くありません。

PWV検査(脈波伝播速度)は、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足にまで届く速度のことです。手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化(血管の老化など)の程度や早期血管障害を検出することができます。

骨密度検査

骨密度を測定中。

足首の骨密度を測定して同年齢、若年成人の平均骨密度と比較します。加齢とともに骨密度は低下する傾向にあり、骨密度の数値が低いと骨粗鬆症になる恐れがあります。

血液検査

女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンなどの数値を計測します。

検査費

  • ホルモンドック・スタンダード38,500円(税込)
  • ホルモンドック・プレミアム66,000円(税込)
  • ※ホルモンドック・プレミアムはスタンダードより更に詳しく血液検査を行います。
  • 気になる検査結果は?!

ホルモンドックの検査結果をまとめた冊子。持ち帰ることができるので、更年期以外にも気になることがあれば、かかりつけの婦人科や内科で検査結果を相談することも可能です。

今回、受けたのがスタンダードより更に詳しく調べることのできるホルモンドック・プレミアム。コレステロールや血小板、鉄代謝、血液中タンパク質、肝機能、内臓脂肪測定など60項目以上の検査を行いました。結果は、3週間から4週間前後に出ます。検査結果も説明書も含め、内容が充実していて、かなりのボリュームあります。

結果は…ホルモンの数値低下が判明

基本的には大きな問題はなく、一安心。体質や年齢的に血圧が高い傾向があり、骨密度が平均より低く、骨粗しょう症になる傾向が高いとのこと。こちらは、内科の受診を勧められました。また、腸内環境を整えるなど、食生活などのアドバイスも頂きました。

一番、気になるホルモンバランスですが、プロゲステロンの値がかなり低いと出ました。数値を見るとすでに更年期に入っていてもおかしくはないとのことでした。ゲルやパッチなどのホルモン治療などの提案を頂きました。内服薬ではないので、気軽に始められそうです。

ホットフラッシュなど典型的な更年期の症状は出ていないので、まだまだ、更年期ではないと内心思っていたので、少しショックでしたが、しっかり数値が出て向き合う覚悟ができました。また、検査結果は持ち帰ることができるので、他に気になることがあれば、かかりつけの専門医にも相談しやすく、更年期以外の健康管理にも大変役に立つと思います。

更年期はいつ頃から?どんな症状があるの?

クレアージュ東京 エイジングケアクリニックより提供。

いつ頃から起こるの?

前兆であるプレ更年期は、30代くらいから始まり、40代を超えたら、いつ更年期がきてもおかしくないと思っていた方が良いとのことです。ストレスなどから20代でも閉経前後の女性のホルモン値になっている方も増えているとのこと。さまざまな体調不良が現れるものの更年期だと気付きにくいというのも症状を悪化させてしまう原因にもなります。浜中先生も「更年期の症状を和らげ、楽になる治療法はあります。検査をして数値を見ればすぐわかるので、気軽に受診して欲しい」と話していました。

どんな症状が出る?

ほてり(ホットフラッシュ)/のぼせ/汗をかきやすい/息切れ/動悸/冷え性/頭痛/頭重感/めまい/耳鳴り/肩こり/頻尿/吐き気/倦怠感不眠/記憶力低下/判断力低下/疲労感/イライラ/怒りやすい/憂鬱など

更年期外来でできること

「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」の「更年期外来」の診察室で問診中の浜中先生。

治療内容

「更年期外来」では、日常生活に支障をきたすような更年期障害を血液検査の結果を元に改善します。ゲルによるホルモン補充治療の他、漢方薬やハーブ、サプリメントの処方での治療方法があります。また、医師による生活習慣の改善などのアドバイスなどもあります。扱っているホルモンは体への負担の少ないナチュラルホルモンを使用しているとのことです。

更年期専門の外来が良い理由

実は、浜中先生いわく、婦人科に行っても更年期の治療を専門に行っていない医療機関であると、ホルモンのバランスから起こる更年期のさまざまな症状に対応することが難しいことがあるそうです。また、保険治療では使えるホルモン剤が限られていて、複雑な症状に合わないことも。婦人科の場合、更年期の治療に特化した治療があるところや「更年期外来」を設けているところがオススメです。保険治療と自由診療のどちらも扱うクリニックの方が幅広い治療が可能です。

まずは、セルフチェック

「更年期外来」の受診を迷われている方は、まずは、「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」のウェブサイトにセルフチェック項目があるので、試してみると良いと思います。私はいわゆるホットフラッシュのような典型的な更年期の症状はなく、「寝つきが悪い」、「寝ても疲れが取れない」など不眠の症状や「頭が痛い」、「肩がこる」などに悩んでいました。

ただの体調不良かなと思う程度でもあったのですが、チェック項目が思っていたよりも多く、ホルモンバランスの荒れの可能性があるという結果で、受診してみようかなと考えるようになりました。まずは、セルフチェックを試してみて、気になるようでしたらクリニックに相談してみてくださいね。

*このチェックシートは、医師に相談する際に、症状を的確に伝えるためのものです。更年期障害の診断結果ではありません。

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文・写真/Rina Ota

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