綾瀬はるかさんが6月20日の「世界難民の日」に合わせて小学生に出張授業!難民問題にできることを対話

6月20日は「世界難民の日」。戦火や災害など、様々な事情で生活の場を失った人々が世界中にはたくさんいて、悲しいかないまも増え続けています。

ユニクロは、「服のチカラを、社会のチカラに。」というサステナビリティステートメントを掲げながら、様々な形で社会貢献活動に取り組んでいます。その一環として行われている次世代教育の一環として行われている出張授業が「世界難民の日」の前日である6月19日に行われ、ユニクロLifeWearスペシャルアンバサダーの綾瀬はるかさんがサプライズゲストとして登壇。
子どもたちからの質問にもやさしく答える綾瀬先生の授業をレポートでお届けします。

綾瀬さんの登壇はサプライズ! 子どもたちの驚きも冷めやらぬまま授業がスタート

今回授業が行われたのは、東京都武蔵野市の成蹊小学校のホールで、この学校に通う小学5年生120名が参加。事前授業で基本の知識を学んだうえでのユニクロから特別講師が来場しての特別授業とは聞いていたものの、綾瀬はるかさんの登壇はサプライズ。その登場が告げられた瞬間、叫び声があがるのは無理もありません。

今回の出張授業についてすでに綾瀬さんは受講済ということで、講師であるユニクロの母体の会社、ファーストリテイリング サステナビリティ部山口由希子さんのアシスタントとして授業をサポート。

まず綾瀬さんが生徒たちに呼びかけたのは「このなかで、明日が何の日かわかる人!」という言葉。

そこで手を挙げた男子生徒が「明日は、世界難民の日です」と答え、綾瀬さんから「すごい!」と褒められて笑顔に。

勇気を持って1人目に手を挙げて回答してくれた生徒と同じ目線でマイクを向ける綾瀬はるかさん。

「難民」というと、遠い世界のことだと思われがちですが、実は自分たちでもできることがあると知っていますか? 綾瀬さんも2年前に難民支援についての授業を受け、それをきっかけに自分ができることを考えた結果、いま着ているTシャツをデザイン。その売り上げから難民支援に寄付をする活動に参加しています。

その「PEACE FOR ALL」プロジェクトでは、同プロジェクトのTシャツで売り上げた利益のすべてを世界中の困っている人、女性や子ども、難民の人たちを支援している3つの団体に支援しています。その1つが、難民支援を行っているUNHCR(難民高等弁務官事務所)です。

綾瀬さんはその参加について「いまできることを一歩ずつ、少しずつ」という思いだったそうです。

思い入れのある服に新しい活躍の場をつなぐことを考えてみる

次に、生徒たちがこの1年着なかった服を持ってきてもらい、それについての理由を考えてもらいました。

生徒のなかから選ばれ、登壇したあおいさんはボーダーの長袖カットソーを持参。

「私は、この服は小さくなってしまったので着なくなりました」の言葉に、ちょっと腰をかがめながら目線を合わせて綾瀬さんは「この服を着ていたときに、どんな思い出がありますか?」と質問。「結構あったかいので、上着を着なくても1枚で過ごせました」と成長とともにお別れした服への想いをお話してくれました。

そもそも、難民というのはどういう人たちなのでしょうか? 難民とは、自分が住んでいる国で命の危険があり、そこに住めなくなってしまい、他の地域や国に逃げてきた人々のことを言います。

そこで難民の姿を映した写真4枚を例に、「この人たちが失ったものは何?」ということを2分間友達たちと話し合って考えることに。

言葉で知っていても、実際にはどんなことが難しいのか?をきちんと考える機会は大切ですよね。その後の発表でも「水」「家族」「食料」などが挙がっていました。現在世界には1億人難民がいると言われていて、日本の人口が1.2億人ほどと考えると、どれだけ多くの人が困難のなかにいるとわかりますね。

私たちが持っている衣・食・住があった当たり前の生活を難民の人たちは突然奪われ、住んでいるところを離れなければならなくなっています。難民というと特別な人と思うかもしれないけれど、そうではなく、難民となる前は普通に暮らしていた人たちなんだということを知ってもらいたい。ファーストリテイリングの山口さんはそこを強く伝えていました。

私たちがいまできること「着なくなった服を届ける」に挑戦してみよう

今回の出張授業を踏まえて、生徒たちに参加してほしいと提案するのが“届けよう、服のチカラ”プロジェクトです。これはファーストリテイリングがUNHCRとともに取り組む 、小中高校生が対象の参加型の学習プログラムで、2013年に始まりました。今回のようにファーストリテイリングの社員による出張授業を受けたのち、子どもたち
が主体となって、校内や地域で着なくなった子ども服を回収します。回収した服は、難民など服を必要とする人たちに届けられます。

回収ボックスを作ったあと、学校で集めた服を春夏用・秋冬用・ベビー服の3つのカテゴリーに仕分け、倉庫に送付してもらう活動です。集められた服は圧縮・梱包され、世界中で服を必要とする人々に届けられます。

持ってくる服は受け取る人の気持ちを考えて、まだ着られる服を洗濯をして持ってくること。いらない服ではなく、まだ着られる服、自分はもう着られないけれど着てほしい服であることは大切ですね。

綾瀬さんも回収ボックスづくりの輪に参加。
成蹊小学校の5年生が作った回収ボックス。

最後は生徒からの質問タイムと記念撮影で出張授業は終了

回収ボックスの完成とともに、出張授業は終了。最後に、綾瀬はるかさんへの質問を生徒から受けることになりました。

「服を大切にするために心がけていることは?」という質問に、綾瀬さんは「お洗濯するときも服はネットに入れて、なるべく長く、傷まないように服を大事に取り扱っています」と回答。次の「服のデザインはどういう風に考えたんですか?」という問いには「うさぎを幸せのモチーフにして、いろんなうさぎを描いてみて、このうさぎが一番元気そうだなということで決めました」と笑顔とともに返してくれました。このTシャツは、「PEACE FOR ALL チャリティ T シャツ」の新ラインナップとして2023年7月 21 日(金)に発売予定です。

PEACE FOR ALL グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)綾瀬はるか 男女兼用サイズ 1500円(税込み)

2013年のスタート以来、“届けよう、服のチカラ”プロジェクトでは全国各地の小中高校など約3600校、のべ38万人の子どもたちが参加し、SDGsや難民問題の現状を学んできました。今回の内容を参考に、ぜひ自宅でもプチ授業としてサイズアウトした服について子どもと一緒に考える機会にしてみてはいかがでしょうか。

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届けよう、服のチカラ”プロジェクト

取材・文/北本祐子

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 1 貧困をなくそう
  • 2 飢餓をゼロに

SDGsとは?

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