小学生の画力を伸ばす!絵が上手くなるコツ、絵画コンクール入賞を目指すには?

「うちの子、絵が苦手みたい…」、「才能がないのかな?」、そう思われる保護者の方は多いかもしれません。しかし、そんなことありません!  今回は、ちょっとしたコツで絵が上手くなる方法をご紹介します。小学生の絵画コンクール入賞作品や、コンクール入賞を目指すポイントもあわせて解説します。

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小学生の絵がグッとよくなる方法とは?

小学生の絵画コンクール入賞作品がすごい!

まずは、絵画コンクール入賞作品を見てみましょう。入賞作品を見ると、絵をうまく描くヒントが隠されています。

こども絵画コンクール (住友生命保険相互会社)

住友生命保険相互会社が主催する「こども絵画コンクール」は、「未来を担うこどもたちの心ゆたかな成長をお手伝いしたい」という思いから生まれた絵画コンクールです。このコンクールで特別・金・銀賞に入賞すると、フランスのルーヴル美術館に展示されます。

第43回「こども絵画コンクール」で全国造形教育連盟委員長賞受賞した作品が「ギザギザだねわたりガニ(※最上段中央の全国造形教育連盟委員長賞)」です。わたりがにが用紙いっぱいに描かれています。この作品の特徴は、絵の具、クレヨンを巧みに使っていることです。絵の具をそのまま紙に押し付けてドットのように活用したり、クレヨンが水に弾く性質を利用したりしています。また、水中を表現している青の濃淡もきれいです。

こども絵画コンクール
住友生命保険相互会社

ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール(ブリヂストングループ)

「ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール」は、ブリヂストングループが主催する会がコンクールです。毎年、自然にまつわるテーマが発表され、そのテーマで絵画作品を描き、応募します。

第15回「ブリジストンこどもエコ絵画コンクール」ブリヂストン大賞受賞作品は、「ぼくの冬、また来年」。この回のテーマは「ずっと みていたい しぜん」でした。こちらの作品のポイントは構図です。川が手前から奥に描かれていることで、絵自体に奥行きをもたらしています。また、3羽の白鳥が飛ぶ様子によって、その白鳥に続いていくように、自分も白鳥になったような目線で描かれているのも特徴です。青やグレーの落ち着いた色合いは、ひんやりとした冬の空気感を感じさせます。

ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール
株式会社ブリヂストンブリヂストンサイクル株式会社ブリヂストンスポーツ株式会社

花王国際こども環境絵画コンテスト(花王グループ)

「花王国際こども環境絵画コンテスト」は、花王グループが主催する絵画コンテストです。身近な生活のエコと地球の環境・未来についての絵画作品を募集しています。

同コンテストで、2018年“いっしょにeco” 地球大賞を受賞した作品「未来へと続く道」(竹見 美保さん作)は、用紙の中央に描かれたくねくねと曲がった道が、下から上へとつながり、現在から未来へと進んでいるように見えます。また、その道に集まるカラフルな生き物たちと人のふれあいが、楽しい雰囲気を生んでいます。

花王国際こども環境絵画コンテスト
花王グループについて

小学生向け、上手な絵の描き方

上手な絵の描き方があれば、誰でも知りたいもの。ここでは、絵が上手な子供の特徴や絵の描き方のコツ、教え方、練習法などを解説します。

絵が上手な子供の特徴

絵が上手な子供の特徴は確かにあります。たとえば、

・幼い頃からたくさん絵を描いている
・集中力・忍耐力があり、絵を最後まで仕上げることができる
・想像力に長けていて、それを絵で表現できる
・観察力がある

などです。
お子さんがこれらの特徴に該当していなくても、がっかりする必要はありません。これらの特徴を鍛えればいいですし、ちょっとしたポイントを抑えれば、小学生の絵はぐんとよくなります。

絵の描き方のコツ

誰でもできる絵の描き方のコツをお教えします。

・大きく描く

まずは、お子さんの絵のモチーフ(描きたいもの)の大きさを確認してみてください。モチーフが小さくありませんか? 紙に絵を描くことは失敗が許されないような気がして、緊張してしまう子供も少なくありません。失敗してもいいのです。とにかく大きく描きましょう。用紙からはみ出すほど大きく描けば、迫力がありますし、力強い絵になります。
また、モチーフの特徴を強調して描くといいでしょう。たとえば、カブトムシの絵なら、角を強調して大きく描くといったことです。

表現力を豊かにしたいのであれば、技法を上手に使いましょう。技法には、指に絵の具を直接つけて点描のように描いたり、用紙に水をたっぷりとふくませて、絵の具をにじませて描くなどがあります。このような技法は、子供にとって楽しく感じるはずです。技法によって絵にしたいことが表現できたとき、とてもよく仕上がります。

・画材を変えてみる

もう1つ、試してみてほしいことがあります。それは、画材を変えてみることです。クレヨンよりも絵の具を使ったほうが上手に描ける子もいます。筆を使うのが苦手だけど、色鉛筆なら上手に表現できる子もいるのです。
また、いつも描いている用紙を変えると、新たな発見があります。用紙には、画用紙だけでなく、表面がツルツルとしたケント紙や、絵の具のにじみがおもしろい表現になる和紙などもあるのです。ぜひ、いろいろな画材を使ってみてください。

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いろいろな画材を試そう!

・丸と直線を練習しよう!

フリーハンドで丸と直線を描く練習をしましょう。この2つを組み合わせることによって、どんなものでも描けるようになります。
丸は、正確な丸を描けるように目指します。その後、小さい丸、大きい丸、楕円形などの練習に移行しましょう。
線はまっすぐな線を描けるようにします。その後、長い線、短い線を練習してみてください。
何度も練習するうちに、集中力もつきますし、あらゆるものが丸と線でできていることを認識できるようになります。

また、本物の絵画を見るのもおすすめです。絵画を見ることで、構図や色、表現の仕方の勉強になります。親子で美術館に足を運んでみるといいですね。さらに、絵画を模写することで、どうやったらその絵画に近づけるかの考察力を育むのに役立ちます。

親は絵を子供に「教える」のではなく、「サポート」する

親が子供に絵を教えるのは少し難しいかもしれません。教えようとすると、どうしても、「そんな形じゃないよ、よく見て」、「色がちがうよ」と言いたくなるからです。もし、そのようなことを言ってしまったら、お子さんの個性をつぶしてしまう可能性があります。

親が子供にできるのは「サポート」です。たとえば、真っ白な用紙を前に、なにを描いたらいいのかわからないことはよくあります。そんなときは、テーマをいっしょに考えてあげることはできますよね。テーマ探しに散歩に出かけるのもいいかもしれません。また、技法をいっしょに試してみることはできます。そこから発想して、どんどん作品を仕上げる子もいます。そういうふうに、「教える」のではなく、サポートする気持ちで接してあげてください。

また、お子さんの絵が完成したときにはほめてあげるといいですね。そのとき「上手だね」というのではなく、具体的にほめてあげます。たとえば「ここの色がきれいで好きだな」、「花の部分が詳しく描けているね」などです。また、「こういうことが描きたかったの?」など、内容に着目して子供に聞いてみてください。そうすると、子供のほうから、どんどん絵についてしゃべりはじめます。そのことで子供は頭が整理され、次はこうやって描こう、こんな表現にしてみよう、と思うようになります。

小学生が絵画コンクールの入賞を目指すなら

絵を描いたのなら、コンクールに出してその実力を試したいですよね。入賞するポイントはあるのでしょうか。

コンクールの選び方

絵画コンクールやコンテストはたくさんあります。なかには、絵を描くテーマが決められているものも。たとえば、環境やエコ、自然はよくあるテーマです。また、未来や宇宙なども子供を対象にしたコンクールのテーマになりやすい傾向にあります。コンクールを選ぶときは、お子さんの興味のあるテーマのものを選んでください。
また、コンクールなどには細かい規定が設定されていることもあります。用紙のサイズや応募の締め切りなど募集要項を必ず確認してください。

テーマの決め方

コンクールによってはテーマが決まっているものもあります。その場合はテーマに沿って描きましょう。
テーマが自由な場合は、誰かに紹介したいものをテーマにするのをおすすめします。紹介したいものだと、自分の好きなものや熱中していることだったりしますよね。そういうものはよく見ているし、知識もあるので、しっかりと表現することができます。たとえば、家族や飼っているペット、好きな食べ物や場所、景色など、紹介したいものを身の回りから探してみてくださいね。

過去の受賞作品を見る

多くのコンクールやコンテストにはウェブサイトがあり、過去受賞作品が掲載されています。応募するコンクールの受賞作品をみて、どんな考えのもと、それが受賞したのか、全体的にどんな傾向にあるのかをつかみましょう。入賞したいのであれば、それが近道かもしれません。

審査員もチェック

審査員がどのような方が務めているのかを確認してみるのもひとつの手です。美術家や美術関連の方だと、レベルの高い絵(構図、表現力、技法などの総合的にしっかり描けていること)が求めらえているように感じます。教育関係者が審査員であれば、そういったことよりも、子供らしい表現(のびのびした絵、大胆な色使いなど)が好まれる傾向が見受けられます。お子さんの作品に応じて、どこのコンクールに出すのかを決めてもいいですね。

お子さんの絵のよさを見つけてあげれば、さらに画力アップ!

今回ご紹介したコツやポイントなら簡単にできるので、どんなお子さんも絵の力がアップするはずです。絵が苦手なパパやママも子供と一緒にやってみるのもいいですね。
お子さんの絵のよいところは実は親が気づかなかっただけ、ということもよくあること。そのよさを見つけて伸ばしてあげれば、もっと上手になりますよ。

 

文・構成/HugKum編集部

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