悩ましい…夏休みの宿題計画どうする?夏休みを3つに区分けし、宿題グループを割り振るとうまくいく!

夏休み後半、それも最後の数日に集中して残ってしまいがちな宿題。今年こそは早めにコンプリートして、余裕で2学期を迎えませんか? 宿題を無理なくこなすスケジュール立てのヒントと、やる気アップのポイントを紹介します。このスケジュール大作戦に興味津々のママパパたちのリアルコメントつきです!

子どもと一緒に計画を立てる

まず、カレンダーを用意します。子どもと一緒に、夏休みの予定を書き込みましょう。たとえば、家族みんなの予定は赤色のペン、個人の予定は、それぞれ好きな色のペンを選んで書き込むと、誰の予定かわかりやすくなります。

プールや旅行、夏祭りなど、楽しい予定を先に書き込むのがミソです。遊ぶ予定がはっきり「見える」ことで、予定のない日は「宿題をする日」と自然に受け入れられるでしょう。

【ママA】
ちょっと早いけど、8月のカレンダーに「家族旅行」と書いたら、子どもたちが「あと〇日で旅行だ~」とうれしそうにチェックするようになりました。
見える化って、確かにいいかも⁉ 宿題のスケジュール立てにも役に立ちそう♪

【パパB】
先に遊ぶ予定を入れておくと、「楽しいイベントがたくさんある~!」と満足できそうだね。

宿題のスケジュール立て

夏休みを3ブロックに

まず、夏休みを3ブロックに分けます。日数で均等に割ってもいいし、ボリュームのあるブロックとそうでないブロックに分けてもOK

ポイントは、各ブロックの間に2~3日ほど余裕を持たせておくこと。ブロック内で宿題が終わり切らなかった場合の調整期間として、あえてスケジュールを空けておくのです。

◆ブロック分けの一例

第1ブロック:夏休み初日(725日頃)~84
2ブロック:87日~18
第3ブロック:821日~30

【ママC】
3つに分けるのね。うちは、第一ブロックは7月末までにして、第2ブロックを長めに取ろうかな。

【パパD】
8月のお盆前まで・お盆休み前後・お盆休み明けのほうが、区切りやすいかなあ…。

各ブロックに宿題グループを割り振る

次に、各ブロック内で取り組む宿題グループを決めます。宿題グループは、次のように分けると、子どもも取り組みやすいでしょう。

◆グループ分けの一例

グループA:漢字や計算ドリルなどコツコツ型の宿題
グループB:絵や工作、自由研究など手や体を動かす創造的な宿題
グループC:読書感想文、自由研究のまとめなど、まとまった時間が必要な宿題

最後に①~③のブロックと、グループACを組み合わせます。組み合わせに正解はないので、子どもの性格や気持ちに合わせて、親子で話し合いながら決めるのがおすすめです。

◆組み合わせ例

第1ブロック×グループC
第2ブロック×グループB
第3ブロック×グループA

ちなみに、夏休みに好きなこと、興味のあることに打ち込みたいタイプの子は、最初にグループBに取り組むのがおすすめです。夏休み開始とともに好きなことに打ち込むことで満足感と達成感が得られるので、その後に「他の宿題もやろうかな」という気持ちになるはず。

コツコツ型の真面目なタイプの子は、グループAまたはCから着手すると、学期中と同様、落ち着いて宿題に取り組むペースができるでしょう。

逆に、夏休みの後半、2学期に向けて落ち着いて机で勉強する習慣を取り戻したいなら、グループAを第3ブロックにもってくる方法もありです。

いずれにしても、子どもの気持ちや考えを聞きながら決めましょう。

【ママA】
息子は、工作が好きだから、第一グループはグループBだな。
読書が好きなお姉ちゃんはCグループのスタートがいいかも⁉

【パパB】
子どもの性格や好きなことを考えて、その子なりのアレンジを考えるのが親の役目なんだね。

 頑張りを評価してあげよう

頑張りを評価されるのは、大人もうれしいもの。まして、子どもには「よし、がんばろう」とモチベーションが大いに上がるでしょう。できれば毎日、盛大に評価してあげましょう。

簡単にできるのは、カレンダーにシールを貼る方法。一日の成果をほめて夕ごはんのときにシール贈呈式をするもよし、翌朝の食卓で、家族みんなの前でシールを貼ってあげるもよし、家族で大いに盛り上がってください。

そして、夏休みの締めくくりとして、最後に必ずしてあげたいのが、「頑張ったね」とあらためてほめること。予定通りに行った場合も、病気やケガなど思わぬアクシデントでうまくいかなかった場合も、まずは頑張ってきた努力をほめることが大切です。

【ママC】
今年は、しっかり宿題のサポートができそう。ポイントを参考に頑張ってみます!

【パパD】
日にちのブロック分け×学習ブロック、さっそく取り入れてみます。今年の夏は、最終日までに宿題が終わるかな⁉ 親子で楽しんで、頑張りま~す!

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構成・文/ひだいますみ
富山県生まれ。都内の出版社勤務を経て、スタジオ・ペンネ主宰。子育て・教育系雑誌や書籍の編集・執筆を手がけ、多くの保護者、学校関係者、教育専門家を取材。小説作品に養護教諭専門誌『健康教室』にて連載された「おばあちゃんイスと保健室」(東山書房)がある。

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