【岩手・花巻まつり】2024年の日程や見どころと子連れの楽しみ方を解説

2024年の開催が決まった花巻まつりは、家族でも楽しめるイベントです。2024年の開催情報を踏まえながら、祭りの歴史や見どころを解説します。持ち物や移動手段、同時開催のイベントなど、花巻まつりの参加に役立つ情報も確認しましょう。

花巻まつりの概要と2024年の開催情報

花巻まつりとは、どのような歴史を持つイベントなのでしょうか。祭りの特徴とあわせて、2024年の開催情報を紹介します。

400年以上続く岩手県を代表する祭り

花巻まつりは、岩手県花巻市で毎年9月の第2金・土・日曜日に開催される行事です。花巻市民はもちろん観光客にも人気の祭りで、県外からも多くの人が集まります。

花巻まつりは、花巻開町の祖といわれる北松斎(きたしょうさい)に由来する行事です。1613年に花巻の住民が北松斎の人柄を称えて山車をつくり、町内を歩いたのがきっかけで花巻まつりが始まったといわれています。

2024は9月13〜15日に開催予定

2020〜2021年は中止、2022年は期間・時間などを縮小しての実施と続き、2023年の花巻まつりは4年ぶりに通常開催となりました。2024年の開催予定時間は、以下の通りです。

●9月13日(金):15〜21時
●9月14日(土):15〜21時
●9月15日(日):15〜21時

会場は花巻市内の上町にある「おまつり広場」で、風流山車や神輿のパレード、花巻ばやし踊りなどの行事が予定されています。詳しいタイムスケジュールが気になる人は、花巻市の公式サイトを確認しましょう。

令和6年度花巻まつりを開催します(9月13日・14日・15日)|花巻市

2024年・花巻まつりの見どころは?

2024年の花巻まつりは通常開催が予定されているため、見どころも豊富です。3つの見どころをチェックし、花巻まつりの魅力を堪能しましょう。

華やかな風流山車

花巻ばやしに合わせて各団体から担ぎ出される豪華な風流山車は、花巻まつりの代表ともいえる催しです。明治時代ごろからは、京都の祇園祭で使われる鉾(ほこ)に似た「屋形山車」が使われていました。やがて町に電線が張られるようになり、高さの少ない「風流山車」へと移行したそうです。

最終日の15時40分〜16時40分には、「花巻ばやし踊り」が予定されています。豪華な大太鼓・小太鼓・笛・三味線の音色に合わせ、大勢の踊り手が前進しながら踊る様子は見ごたえのある行事です。

100基を超える神輿

会場に集う100基を超える神輿は、花巻まつりならではの魅力です。神社の宮神輿を主流とし、町内や職場で参加する神輿も加わります。「世界一の神輿パレード」と称する花巻まつりは、2015年にギネスの世界記録を更新しています。

ギネスが設けた世界一の目安となる標準記録は、100基を超える神輿が5分間以上同じ場所に集まることです。2015年の花巻まつりでは目安を超える114基の神輿が、5分間以上にわたって会場に集まりました。運営元の「ギネスワールドレコーズ」も認めている世界一の神輿は、一見する価値があるでしょう。

参考:花巻市、お神輿で世界一へ|ギネス世界記録 | ギネス世界記録

鹿踊・神楽などの郷土芸能

鹿踊(ししおどり)や神楽(かぐら)といった、岩手県の郷土芸能も花巻まつりの見どころです。鹿踊は、岩手県の無形民俗文化財にも指定されています。神楽は神様に捧げる芸能で種類も多く、地域ごとの特徴が見られます。

花巻まつりで披露されるのは「神楽権現舞(かぐらごんげんまい)」という、社会安穏や五穀豊穣を祈念する演舞です。ただし、雨天の場合は中止や会場が変更される点に注意しましょう。

●神楽権現舞演舞(9月13日・金曜):雨天時は「生涯学園都市(まなび学園)」に会場変更
●群舞かがり火鹿踊(9月13日・金曜):雨天時は中止
●鹿踊演舞(9月14日・土曜):雨天時は「生涯学園都市(まなび学園)」に会場変更

なお、9月15日(日)に開催予定の花巻ばやし踊りは雨天決行ですが、豪雨の場合は中止になります。

親子で花巻まつりを楽しむポイント

子どもを含めた家族で花巻まつりを楽しみたい場合は、事前の準備が大切です。おすすめの持ち物や移動の負担を軽くする対策と併せて、同時開催のイベントも紹介します。

雨具・トイレグッズは必須

花巻まつりは神事のため、伝統芸能を除いて雨天決行が基本です。よほどの豪雨の場合は中止になる可能性もありますが、にわか雨程度であれば行事は続きます。基本的に野外で開催されるものなので、雨具を忘れずに持参しましょう。小さな子どもは特に、傘を持ちながら見学するのは困難です。フードつきのレインコートだと、手を使わずに雨をしのげます。

岩手県を代表する花巻まつりには全国から多くの人が集まるため、会場内のトイレは混雑が予想されます。事前に済ませておくのはもちろん、万が一に備えて携帯用のトイレがあると安心でしょう。

宿泊先・交通手段を決めておく

3日間かけて実施される花巻まつりは、日によって行事が異なる点も魅力です。9月の第2金・土・日曜日と週末に行われるため、宿泊先を確保して全日参加する手もあります。

さらに、会場へ向かう交通手段も決めておきましょう。車での参加を検討している場合は、交通規制を踏まえた早めの移動を心がけることが大切です。2024年の交通規制については未発表ですが、通常開催という点を考慮しても規制がかかる可能性は高いといえます。

同時開催のイベントもチェック

岩手県を代表する花巻まつりは、同時期に開催されるイベントも豊富です。花巻まつりと同時期には、以下のイベントの開催が予定されています。

●花巻まつり屋台村(花巻中央広場ほか・9月13〜15日14時30分〜21時)
●第34回花巻郷土芸能祭(なはんプラザ・9月13・14日15日13時30分〜15時30分・15日13時~15時)
●花巻まつり特産品フェア(花巻市民体育館・9月13・14日10~18時、15日10~17時

2024年の「花巻まつり屋台村」の情報は未公開(8月中旬現在)ですが、2019年にはかき氷やホルモン焼などの出店が並びました。第34回花巻郷土芸能祭は、花巻駅から徒歩約1分の場所にある「なはんプラザ」で開催されます。これまでの「花巻まつり特産品フェア」では、花巻市内の郷土料理や地酒なども販売されました。

花巻まつりで日本の伝統文化を堪能しよう

400年以上もの歴史を持つ「花巻まつり」は、岩手県の代表的な行事といえます。団体が競う華やかな風流山車やギネス記録にも記載された100基以上の神輿、そして鹿踊・神楽といった岩手県の伝統芸能も魅力です。

花巻まつりは神事のため、伝統芸能以外は少々の雨が降っても中止になりません。観光客からも人気の行事なので、混雑を想定した準備と行動が大切です。数年ぶりに通常開催が予定されている花巻まつりで、活気ある雰囲気と伝統文化を楽しみましょう。

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構成/Hugkum編集部 写真提供/花巻市

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