スペインの香りを感じる充実の施設

白を基調にした建物はとてもおしゃれ!お手洗いやロッカーなど、スクール内の案内は全てスペイン語と英語で、日本語での案内はありません。子どもたちが戸惑いませんか、と聞いたところ、すぐに慣れるのだとか。
植わっているのがオリーブの木だったり、ポストが本場スペインから輸入したものだったり。すみずみまで、こだわりが詰まっています。

受付の壁に注目!

スクール公式グッズも売っています。

室内には、ライブラリースペースも。サッカー関連の本はもちろん、子どもが楽しめる本がいろいろ揃っていました。

実は一般の人も楽しめる施設
サッカースクールではありますが、地域の交流地点としても役割を持つこの施設。

高齢者の方の「健康麻雀」が行われているほか、地域の方が野菜をフィールドの隅で育てていたり、レンタルスペースとして貸し出していたりもします。
さらにはリモートワークルームや自習室まであるというから驚きです。建物の白い壁は、実はスクリーン投影が可能。ワールドカップのパブリックビューイングを行ったこともあるそうです。楽しそう……!

フィールドの横にはスペインをイメージしたバルがあり、夏はソフトクリームが大人気。直輸入のイベリコ豚の生ハムも食べられるという、地元の方からの隠れ人気スポットなのだとか。
自分で考えることをテーマにしたサッカースクール

もちろん、サッカースクールとしても、レアル・マドリードの「教えない」、自分とチームで考えるサッカーを実践しています。
掲げるのは「学んだ子は強い・教えられた子は脆い」。人生にも応用できそうな理念です。代表の太田さんは「サッカーはひとりではできません。毎月、サッカーのプレーのテーマを共有しているのですが、『相手とのコミュニケーション』といった、日常にも影響するテーマも共有し、みんなで心がけています」と話してくれました。
レアルマドリードファンデーションフットボールスクール東京晴海校
対象性年齢…幼稚園保育園年少から高校2年生の男子および女子(詳細は公式サイトで確認を)
※ほかにも、東京足立校、埼玉八潮校、横浜山手校、千葉袖ヶ浦&長柄校、愛知豊田校があります。
スクールの子どもたちに聞く!スペインでの10日間
海外での研修にも積極的に取り組み、7月にはスペインに10日間の遠征を実施。現地のサッカー大会に参加しました。
今回、参加した小学3年生のスクール生さんに感想を聞かせて貰いました。

――スペインはどうでしたか?
Aくん「街が汚かった」
Bくん「トイレ!トイレ汚い」
Aくん「あとは、おフロとトイレがくっついててびっくりした」
ーーそれはどちらかというと、日本がきれいなのでは……
Cくん「夜が明るくておどろいた。街の人に声かけられたこともあったし。あとはずっとサッカーしてた」
Bくん「食事が違ったよね。給食みたいなのも出たけど、日本とは違う」
代表・太田さん(以下、太田)「サッカーの試合が中心でしたが、街を散策したり、地元の方に話しかけられたりするとスペインだと実感していたみたいですね。あとやっぱり食文化の違いは衝撃が大きかったのかな(笑)」
――スペインでの試合は楽しかったですか?
Aくん「観戦してる人が少なかった」
太田「決勝まで進めば大きなスタジアムで試合できたんだって」
Bくん「負けるとやっぱ悔しい」
太田「負けて、泣いてしまう子もいましたね。ちょっと意外でした」
――10日間親御さんと別に過ごしていて、寂しくなかったでしょうか。
Cくん「Aは親と一緒だったよね」
Aくん「うん」
Bくん「別に平気だった」
太田「親御さんが同伴することもあります。ただ、結構みんな保護者の方と離れてヨーロッパに来ているのに平気なようですよ。毎回、宿泊施設でワイワイやっています」
――フライトも長時間だったと思いますが、これも問題なかった?
Aくん「長いけど、平気」
Cくん「ゲームしてた!」
Bくん「耳はキーンとしたけど」
――スペインの子どもたちとも交流しましたか。
Aくん「同い年でも体が大きい!でかって思った」
Bくん「同じスクールの、別の場所でサッカーやってる子たちと友達になった」
Cくん「練習試合もしたし、なんだかんだ友達増えたよな!」
太田「ウチにはスペイン語を話すコーチがいて、ツアーでは通訳もしてくれます。だからスペイン語に慣れてはいるんですけど、現地の、ネイティブスピーカーの言葉にはちょっと圧倒されていたみたいです。でも、子ども同士はスペイン日本関係なく、すぐ仲良くなってましたね」
世界に羽ばたく子が出てくるかも?

練習後なのに、誰もが元気いっぱい。底抜けに明るく答えてくれました。彼らはどうやら、スペインを「遠くはない場所」だと捉えているのが印象的でした。
世界とつながっている感覚をすでに持っている、とても大切なことだと思います。
練習に参加していた子の中には、親のいない子へ、サイズアウトしたスパイクをカンボジアに届けるスタディツアーに行ったという子も。併せてマレーシアの都市部にも行ったそうですが、カンボジアの地方にある町、そして日本の自分の住む地域との違いにとても驚いたと話してくれました。
世界を身近に捉える子どもたち。将来、レアル・マドリードでプレーする子が現れるかもしれませんね!
Campo Real Madrid(カンポ・レアル・マドリード)【公式】サイトはこちら>>
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取材・文・構成/宇野なおみ