子どもの“推し活”どうしてる?「いっしょに楽しむ」「メリハリに気をつけている」パパママ668人大調査【α世代大研究】

「α世代」とは、「Z世代」の次の世代=2010年代以降に生まれた世代のこと。そんなα世代の実態を知るべく、HugKum編集部はα世代のお子さん育児中のママパパ668人を対象に、さまざまなテーマでアンケート調査を実施しました。今回調査したのは、「α世代の子の“推し活”事情」。「推し活」とは、二次元・三次元にかかわらず「推し」と呼ばれる自分のお気に入りの人物やキャラクター等を応援する活動を指しますが、α世代の子たちはどんな「推し活」をしているのでしょうか。

44%の子に「推し」がいると判明!

対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者668人(2023年9月・HugKum調べ)

 

まず聞いてみたのは、そもそも「お子さんには推しがいますか?」という質問。

みなさんからのアンケートを集計してみたところ、なんと44%ものα世代キッズに「推し」がいることがわかりました。「わからない」と回答されたなかにも、実は「推し」のいる子が潜んでいそうですね。

「推し」は実在の人物?実在しないキャラクター?それとも人物以外?

対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者で「推しがいる」と回答した295人(2023年9月・HugKum調べ)

 

次に訊いてみたのは、こちらの「『推し』は、実在の人物と実在しないキャラクター、どちらですか」という質問。

アンケートでは、「『推し』がいる」と回答したうちの72.2%が「二次元のキャラクター」で、38.9%が「実在する人物」を推しているという結果に。ほか、人物以外のものを推している子も少なくないことがわかりましたね。

α世代の「推し」、一挙ご紹介!

では、具体的にはα世代の子たちはどのようなキャラクターや人物、モノを推しているのでしょうか? 多かった回答や珍しかった回答、目を引いたものをご紹介します。

アンパンマン

みなさんからの回答のなかでも特に多かったのが『アンパンマン』でした。
2010年以降生まれのα世代には、まだまだ幼いお子さんも含まれます。そんな子たちにとってのヒーローを「推し」と捉えれば、やっぱり『アンパンマン』は欠かせない存在ですよね。

プリキュア

『プリキュア』も多くの票を集めました。グッズや映画化の展開も活発で、「推し活」をしやすいキャラクターともいえるのではないでしょうか。

ポケモン

『ポケモン』もやっぱり人気。ポケモンはキャラクターの種類がとても多いので、誰にでも必ず一匹は「推せるポケモン」が存在しそうですね。

仮面ライダー

『仮面ライダー』も「推し」として挙がったキャラクターのひとつ。男の子を中心に、その時々の現行の仮面ライダーに憧れ、応援している子が多いようです。

ユーチューバー、Vチューバー

実在する人物としては、『ユーチューバー』や『Vチューバー』の名前も挙がっています。なかでも、固有名詞としては、HIKAKINやすとぷり、まいぜんシスターズが目立ちました。

スポーツ選手

『スポーツ選手』を推している、という子も多数。サッカーや野球など、スポーツが好きな子には、特定の憧れの選手がきっと一人はいるのではないでしょうか。

アイドル・俳優

もちろん、『アイドル』や『俳優』を推している子も多数。
なかでも目を引いたのは、「宝塚歌劇団の役者さんを推している」という回答でした。長い階段を見かけるとスイッチが入って、男役の役者さんの真似をしだすのだとか! 推しへの愛がひしひしと伝わってきますね。

鉄道

人物やキャラクターではない「推し」として多かったのが『鉄道』でした。『鉄道』にもまた、走る場所や運ぶものによって、さまざまな種類が存在します。お子さんの「推し鉄道」はどの鉄道でしょうか。

ほぼ過半数のママパパが子どもの「推し」を一緒に応援!

対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者で「推しがいる」と回答した295人(2023年9月・HugKum調べ)

 

お子さんの推し活を親御さんはどう感じているか」を訊いてみたところ、なんと全体の49.4%ものママパパが『一緒に応援して楽しんでいる』と答えてくれました。次いで、26.7%のママパパが『ほどほどにしてほしいが、基本的に放置』、20%のママパパが『特になんとも思わない』と回答してくれました。

賛成、もしくは静観派がほとんどで、反対派はごくわずかであることが見てとれます。

推し活の費用についてはシビア!

対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者で「推しがいる」と回答した295人(2023年9月・HugKum調べ)

 

しかしながら、お子さんの「推し活の費用」については、61.3%のママパパが『0〜1000円』、33.2%が『1001〜5000円』と、ちょっぴりシビアな結果に。応援はしつつも、お金のことに関してはきちんとメリハリをつけるよう心がけているママパパが多いようですね。

推し活にかける時間は2時間未満が半数以上

対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者で「推しがいる」と回答した295人(2023年9月・HugKum調べ)

 

推し活にかける時間」に関しても、『1時間以上〜2時間未満』に全体の30.8%、『1時間未満』に26.1%の票が集まり、過半数以上が「推し活にかける時間は週2時間未満」程度にしているということがわかりました。

好きすぎてのめり込みすぎがちな推し活だからこそ、スイッチのオンとオフは大切です。

子どもの推し活、ここが悩み!

お子さんの「推し活」に関するお悩みや困ったことについても質問してみました。さまざまな回答が寄せられましたが、なかでも特に多かったもの・目立ったものをご紹介していきます。

設問:お子さんの推し活について、親子間でのやりとり・困ったエピソード・ご家庭での考え方について教えてください
対象:2010年以降に生まれたお子さんをもつ保護者で「推しがいる」と回答した295人(2023年9月・HugKum調べ)

メリハリがつかない

終わりにするタイミングが難しい[2歳/女の子]

 

ずっと推しの子のyoutube見ており、宿題が後回しになっている。 [8歳/女の子]

推し活に関するお悩みで特に多かった・目立ったもののひとつが、終わりにするタイミングの難しさでした。親が止めないと際限なく没頭してしまうので、メリハリがつきにくい…と頭を抱えているママパパは少なくないようです。

お金に関する悩み

応援グッズなど、グッズを買わされ球場に一緒に行かされ結構一回にかかる費用が大きい[9歳/男の子]

 

グッズを大量に購入するのがどうにかならないものかと思っています。万単位で購入するので、お年玉などもあっという間になくなってしまいます。[12歳/男の子]

 

ガチャガチャを一杯したい子供とほどほどにしたい親との駆け引き [10歳/男の子]

子ども・大人にかかわらず、お金の悩みは推し活に付き物です。グッズを全部揃えようとすると、結構な出費になってしまったり…。

スペースや置き場所についての悩み

インテリアを無視した恐竜グッズがどんどん増え、収納から溢れるほど。朝起きてすぐも園から帰宅後もずっと恐竜の話をしている。たまには園での出来事なども聞きたいが、興味ある恐竜の話ばかり。休みの日は恐竜博物館に行きたがる。遠い所までも連れて行き、お金がかかる。 [8歳/男の子]

 

集めすぎると場所に困るので増やしすぎないように片付け等している [12歳/男の子]

集めたグッズをどこにしまうのか、という問題もママパパたちの悩みどころです。

せっかくお部屋をおしゃれなインテリアで揃えたのに、子どもの推し活グッズで埋め尽くされてしまって…とお悩みのご家庭もあるのではないでしょうか。

α世代とは

冒頭でもお伝えしたとおり、「α世代」とは、「Z世代」の次の世代=2010年以降生まれの世代を指します。生まれた時にはすでに、スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器が存在した「デジタルネイティブ」とも言われる世代です。

今回お伝えした「α世代の推し」にYouTuberやVtuberが散見されたことからも、α世代の子どもたちがインターネットによく触れていることがうかがえますね。親もまたデジタルリテラシーの高い世代であるため、「デジタル教育を受けやすい世代」と言われますが、インターネットやSNSの扱いには十分注意してあげたいところです。

「推し活」も親子コミュニケーションのきっかけに

今回は、668人のママパパたちから寄せられたアンケートへの回答をもとに、α世代のお子さんたちの「推し活」事情の傾向をご紹介してきました。

お悩みや困りごとも付き物ではありますが、多くのママパパたちが子どもの「推し活」を温かい目で見守っていることがわかりましたね。メリハリを付けるところは付けながら、親子コミュニケーションのきっかけとして子どもの「推し活」を共に楽しんでみては。

こちらの記事もおすすめ

小学生に人気の「将来の夢」13選|親ができるサポート&子どもの夢の見つけ方
小学生はどんな夢を持っている? 夢がないとだめ? 「子どもの将来の夢が無謀すぎる」 「夢がコロコロ変わってしまう」 「そもそも...

文/羽吹理美 構成/HugKum編集部

編集部おすすめ

関連記事