芸人やすこさんも注目!小学生の天才アーティストConocaちゃんが大バズリした「つぶつぶアート」の世界とは(密着レポ⑤)

2年先までオーダーが入っているというConocaちゃん。それ以外にも個展に出品する絵を毎日コツコツ描いているとか。自らが生み出した素晴らしい「つぶつぶアート」の世界はいったいどうやって生み出しているのでしょうか。Conocaちゃん親子にお話を伺いました。

Conocaちゃんが生み出した「つぶつぶアート」って?

つぶつぶアートとは、Conocaちゃんが考えたオリジナルの手法のアートのことで、フリーハンドで描いた小さな丸で動物や静物を描く作品のことです。

『Etpirika』 148×210mm 油性色鉛筆•ミリペン
『Etpirika』148×210mm油性色鉛筆 ※ConocaちゃんのInstagramより引用

芸人やすこさんも注目!

現在TOKYO MXで放送中の日本一敷居の低いアート番組『小峠英二のなんて美だ!』の公式YouTube【なんて美だ!ch】では、芸人やす子さんからレポート取材も受けたそう。Conocaちゃんは、これからの現代アートを引っ張っていく一人になることは間違いなさそうです!

Conocaちゃんの弟をいじる、芸人やすこさん(笑)。※ConocaちゃんのInstagramより引用
Conocaちゃんの弟をいじる、芸人やすこさん(笑)。※ConocaちゃんのInstagramより引用

今回は、12歳のConocaちゃん親子に、この細かく描写されたつぶつぶアートをどのように描いているのかお話を伺いました。

描く前にすることは?

まずは、描きたいもの探しからとのこと。どうやって探すのでしょうか?

描きたいものを決める

Conocaちゃんママ:描きたいものは、主に絶滅危惧種の生き物のようです。ネットや図鑑、本などで徹底的に調べます。そこから、生息地や生態などをヒントに背景をイメージ。

『Flamingo & Camellia』S8/アクリルガッシュ•ポスカ ※ConocaちゃんのInstagramより引用
『Flamingo & Camellia』S8/アクリルガッシュ•ポスカ ※ConocaちゃんのInstagramより引用

構図を決める

Conocaちゃんママ:続いて、構図を決めます。例えば、上記のフラミンゴの背景に雲を描きたいなど。雲は、過去に撮影した写真を参考にして描いているようです。

先日、ある絵の背景に「真夏の景色を描きたい」となったので、牧場に行ってきました。

このときは特に夏特有の雲「積雲」に注目していましたよ。青い空に映える雲の形を見て、グラデーションの配色も学んでいたようです。

広い土地に行くと、高い建物がないので見やすいそう。
広い土地に行くと、高い建物がないので見やすいそう。

Conocaちゃんママ:Conocaは自分のカメラでさまざまな風景を撮影していきます。その写真を背景に、描きたい動物などを加えてオリジナルの作品にすることがほとんど。 風景写真は、色々な絵に活用できるので背景素材としてストックしているみたいです。

描くとき難易度が高いのが雲だそう。刻一刻と変わる雲を眺めて、様々な色や形の雲を撮影。変化を観察することも、陰影などの学びになるConocaちゃん。
描くとき難易度が高いのが雲だそう。刻一刻と変わる雲を眺めて、様々な色や形の雲を撮影。変化を観察することも、陰影などの学びになるConocaちゃん。

Conocaちゃんママ:素敵な景色は、そのまま風景画としてアクリル画を描くこともあるんですよ。本人が、楽しみながら描ける環境が一番!と考え、つぶつぶアートだけにこだわっているわけではないんです。

雲と自然からイメージを作り上げ、このような絵が完成!
雲と自然からイメージを作り上げ、このような絵が完成!

『つぶつぶアート』は、どこから描き始めているの?

細かい丸をたくさん描いて形にしていく、つぶつぶアートは、どのように描いていくのでしょうか。Conocaちゃんに教えてもらいました。

ステップ① 鉛筆で下書きしてから、つぶつぶを黒ペンで描く

Conocaちゃん:下書きは参考にする写真やサイト、本を見ながら描きます。生き物が主役の場合は、生き物から描きますが、今回は木を描いてから、木に登っているトカゲを描きました。

大小さまざまな丸を描き、輪郭を取っていきます。集中力が必要なこの作業、黙々と行っていると、気付くと手が真っ黒になっていることもあるとか。
大小さまざまな丸を描き、輪郭を取っていきます。集中力が必要なこの作業、黙々と行っていると、手が真っ黒になっていることもあるとか。

ステップ② 油性の色鉛筆でグラデーションに塗る

配色は、完成の絵を思い浮かべながらバランスを見て塗っていくそう。
配色は、完成の絵を思い浮かべながらバランスを見て塗っていくそう。

Conocaちゃん:塗る時は油性の色鉛筆を使っています。メーカーはさまざま、油性色鉛筆は芯が柔らかめなので、色が混ぜやすくグラデーションにしやすいんです。

内側を塗りつぶし、色の境目をぼかすようにグラデーションをつくっていくConocaちゃん。
内側を塗りつぶし、色の境目をぼかすようにグラデーションをつくっていくConocaちゃん。

 Conocaちゃん:つぶつぶの中のグラデーションは、先に濃い色で外側を塗って、その後で中央に薄い色を塗っていきます。ポイントは丸の線の内側を意識するようにすることと、中央からクルクル回すように色鉛筆を走らせるとキレイに塗れます!

たくさんの色鉛筆が並びます。好みの色だけ減りが早い!
たくさんの色鉛筆が並びます。好みの色だけ減りが早い!

ステップ③ 最後に背景を塗って、完成!

背景もグラデーションに。
背景もグラデーションに。

Conocaちゃん:今回はオーダーだったので、事前に写真を頂いていました。なので、その写真を見ながら描きましたが、「背景はお任せ」と言われていたので、綺麗な夕陽をイメージして塗りました。

完成したトカゲの絵。トカゲの身体の太さや色の濃淡が、リアルさを表現していますね。
完成したトカゲの絵。トカゲの身体の太さや色の濃淡が、リアルさを表現していますね。

お母さんはどんなサポートを?

そんなConocaちゃんの制作を、毎日陰で支えるConocaちゃんのママは、どのようなサポートを行っているのでしょうか?

母でもあり、マネージャーでもある

Conocaちゃんママ:Conocaのスケジュール管理や個展の準備という実務的なものが多いですね。

また、先ほど話にも出た風景のような、絵の参考となる場所に行きたいと言った場合は可能な限り連れて行ったり、Conocaが好きそうな本や動画などをチェックして本人に伝えたりもします。数多くの情報があるので、それを検索するだけでも時間がかかります。おかげで、私はすごく知識が増えました!

Conocaちゃんが好きな本はこちらだそう!
Conocaちゃんが好きな本はこちらだそう!

一番大変なことは

Conocaちゃんママ:納品日が決まっている絵など、締め切りがある時ですね。割と、いつも締め切りと戦っているような気がします。これが一番ツライんです(笑)。ただ、そこは、母の私が頑張ってもどうなるものでもないので、ただひたすら作品が出来上がるのを見守ります。

–天才キッズの母は、キッズの心をドーンと受け止めて、毎日過ごしているのですね。今日はありがとうございました!

新星アーティストConocaちゃんが、日本のアートをけん引

HugKumでは、5回にわたりConocaちゃんに密着取材をさせて頂きました。Conocaちゃんは、実にさまざまなメディアや企業から大注目なんですよ。Conocaちゃんの今後の活躍がますます楽しみですね。

芸人やすこさんと一緒に撮影をしたYouTube動画はこちら

密着レポ①から読むときはこちら

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プロフィール

Conoca Chiba|キッズアーティスト

2011年東京生まれ。6歳の時に幼稚園で描いた絵が『世界児童画展』にて佳作に選ばれる。7歳のころからインスタにて作品を投稿。都内中心に名古屋・関西にてフェスやグループ展に参加。9歳のころに現在のスタイル『つぶつぶアート』を確立。
Conocaちゃんの【公式】サイトはこちら>>

取材・文/森岡陽子 構成/HugKum編集部

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