算数的思考を養うのに“ゼルダの伝説”が超効果的?! 遊んでいるだけで算数好きになるデジタル教材・ゲームを一挙紹介【“シンクシンク”開発者・川島慶さんが推薦!】

「子どもには算数が得意になってほしい」そう願う保護者の方も多いですよね。幼い頃から、無理なく算数力をつけるなら、楽しく取り組むことが何より大切だと言います。今回は、大人気の知育アプリ「シンクシンク」の開発者である川島慶さんにインタビュー。アナログ編に続き、子どもが算数を好きになるおもちゃのデジタル編をご紹介します。

デジタル系のおもちゃのメリットとデメリット

お話を伺ったのは、大人気の知育アプリ「シンクシンク」の開発者であるワンダーファイ代表の川島慶さん。川島さんは算数オリンピックの問題作成にも携わってきた算数のプロです。

ワンダーファイ代表・川島 慶さん

「子どもに幼少期からデジタル系のおもちゃを与えてしまって良いのか迷っている」という保護者のお悩みは多く聞かれます。まずは、その点を伺いました。

ーデジタル系のおもちゃは何歳くらいから始めて良いですか?

川島さん   与えるのであれば、制限時間などルールを必ず作ることが大切です。我々の開発した知育アプリ「シンクシンク」もそういった問題を考えた上で設計しています。デジタル系のおもちゃや教材を取り入れるのは、5歳くらいが目安かなと思います。未就学児であれば30分くらい、小学生なら1時間くらいが限度でしょう。

ーデジタルのメリットを教えてください。

川島さん   デジタルの強みはアナログのゲームに比べて、ナビゲーションがあったり、入力に対してすぐに音やアニメーションで反応が返ってくるので、子どもの興味をひき、小さい子でもとっつきやすいです。パズルやボードゲームなどはやり方を理解したり、小さなお子さんにはハードルが高いですよね。年齢が低いほど、デジタルゲームの方が遊びやすいということもあるかなと思います。

ー気をつけたいデメリットは何でしょう?

川島さん デジタルはメリットも大きいですが、デメリットもあることを理解した上で使うことが大切です。デメリットとしては、中毒性が挙げられます。デジタルは報酬があるので、刺激が強すぎて、ご褒美が目的になってしまうとコントロールが効かなくなってしまいます。考えることが楽しいから続けたいという教材を選ぶと良いと思います。

川島さんおすすめ!算数が好きになるデジタルのおもちゃ

球型のタッチペンを使って転がしながら遊ぶ新感覚のおもちゃ「DIGICORO (デジコロ」)」。写真はデジコロを転がして、画面を色で埋めていく「色たっち」。

ー算数が好きになるデジタルのおもちゃはありますか?

川島さん 算数に限らず、アート面も含めて広くおすすめなのが、DIGICORO (デジコロ)」がおすすめです。球型タッチペンをiPadの上でコロコロ転がして、頭だけではなく、指先も動かして遊ぶユニークなおもちゃです。しかも、価格が3,000円台とハイテクおもちゃとしてはお手頃なお値段です。
また、我々の開発したワンダーボックス」も、デジタルとアナログの良さを取り入れた4から10歳くらいの子どもを対象にした新しいカタチの教育プログラムです。「STEAM教育」が自宅で体験できます。

デジタルとアナログが融合した新感覚おもちゃ「DIGICORO (デジコロ)」

子どもの手のひらサイズの球型のタッチペンの「DIGICORO (デジコロ」)」。

デジタルとアナログが融合した新感覚の知育玩具 「DIGICORO(デジコロ)」。iPadの上で球型のタッチペンのデジコロを転がして遊びます。デジコロ本体には電池も充電も不要で、アプリをダウンロードすればWiFi環境がなくても遊べます。現在、10種類ほどある無料のアプリの対象年齢は3〜10歳くらいまで、色や音、映像やリズム、生物の観察やゲーム性のあるものまでさまざま。「デジタルえほんアワード入選」、「BabyTech Award Japan」の優秀賞受賞など、注目の玩具でした。

「デジコロ」の海岸のゴミを集める「海そうじ」。ゲームをクリアすると最後に海亀が感謝のメッセージをくれます。

他のゲームにはない独創的なおもちゃで、海岸のゴミを集める「海そうじ」は環境問題に触れることができます。蛹から蝶になるタイムラプスを利用したゲームでは、自然科学に興味を持つきっかけになるかもしれません。「デジコロ」は価格が安く、二つ用意できるので兄弟でもケンカすることなく同時に遊ぶことができるので助かります。シンプルな手遊びなので、未就学児のお子さんの初めてのデジタル系のおもちゃには、まず「デジコロ」が良いと感じました!

DIGICORO (デジコロ)についてはこちら≫

考える力を楽しく伸ばす「ワンダーボックス」

川島さんのワンダーファイ社の開発した「ワンダーボックス」。デジタルとアナログをかけ合わせた、プログラミング・数理パズル・アート・理科実験などのSTEAM教材が毎月届きます。
  • タブレットやスマホを利用した専用のアプリと毎月届くキット(思考力ワークブック、2つのトイの3点セット)を使って、家庭で気軽にSTEAM教育を体験することができます。デジタルとアナログをかけ合わせたあそび感覚の教材で楽しく学ぶことができます。作った作品をアプリで撮影してみんなと共有したりとやる気を引き出す仕掛けが盛りだくさん!「年代ごとの特徴」を意識した教材で兄弟でサブスクも可能。追加の兄弟が半額になる割引制度などもあります。
  • 「ワンダーボックス」についてはこちら≫

川島さんおすすめ!算数好きになるアプリ

ー算数が好きになるアプリについて教えてください。

川島さん 我々の開発している子ども向けの知育アプリ「シンクシンク」もデジタルの特性を生かしながら、デメリットであるゲームのやり過ぎを防ぐ工夫をしています。1日3問、10分間という制限をつけているので、ぜひお子さんと楽しんで欲しいと思います。
現在、無料のアカウント登録で「プレミアムコースの15日間無料体験」をやっています。
全てのゲームを体験できるので、気になる方はぜひ試してみてください。

同じ日にプレイした人の中で何位なのか、同い年・同じ年代・総合でそれぞれランキングが出るので、子どものやる気アップにもつながる。
  • 学力・IQに有意な効果が確認された大人気アプリ「シンクシンク」

「シンクシンク」は、パズルや迷路、図形などを用いた問題を中心に、思考力を育てる上で土台となる5分野(空間認識・平面認識・試行錯誤・論理・数的処理)を、楽しみながら学べるアプリです。2016年よりスタートし、2023年3月には累計ユーザー数250万人を突破。Googleによるアプリアワードの受賞、キッズデザイン賞の受賞など、国内外で高い評価を受けており、言語の壁を超え世界150か国の子どもたちに愛されています。

カンボジアの学校での実証実験でも、学力アップの効果が確認された(写真/ワンダーファイリリースより)

カンボジアで、同国政府の全面協力のもと、国際協力機構(JICA)、慶應義塾大学中室牧子研究室と行った実証実験では、シンクシンクが学力・IQに有意な効果を及ぼすことも確認されているそうです。

「シンクシンク」についてはこちら≫

ー他にも川島さんがおもしろいと思うアプリはありますか?

川島さん 早くから子ども向けのアプリに参入して、世界的にも広く受け入れられている「トッカシリーズ」も質の良いゲームだと思います。デジタルのアプリには慣れて欲しいけれど、ゲーム漬けにはしたくないという親御さんに、遊びと知育的なバランスがよく、コンテンツ的にもオススメです。特に、「トッカ・ライフ・ワールド」(iOS/Android、基本無料、課金あり)は、街にあるキャラクターやアイテムを動かす自由度のあるゲームで想像力を使いますし、オススメです。その他にも「お買い物ごっこ」や「お料理」「ロボットづくり」「クルマ遊び」など、さまざまなジャンルが揃っています。

「トッカ」についてはこちら≫

算数好きになるSwitchゲーム

NintendoSwitchソフトの『ドラThink(シンク) のび太のわくわく頭脳アドベンチャー』。

ーSwitchなどのゲーム機で遊ぶゲームにも、算数的思考を養えるおすすめはありますか?

川島さん ゲーム関連だと娯楽性が強く、なかなか教育的な観点でおすすめできるのもは少ないのですが、我が社のワンダーファイが問題を提供し、監修を行ったNintendoSwitchソフトの「ドラThink」は、教育的なコンテンツという意味ではよいと思います。親御さんの方で、使用の制限もかけることができるようになっているので、やり過ぎも防ぐことができますね。

  • 冒険を楽しみながら思考力トレーニングができる「ドラThink(シンク)」

「ドラThink(シンク)のび太のわくわく頭脳アドベンチャー」は、冒険ゲームを楽しみながら、思考力のトレーニングができるNintendo Switchソフト。ドラえもんを謎の城から助け出すため、のび太と仲間たちと一緒に冒険を進めます。敵を倒すためには、図形やパズル、迷路などの思考力問題を解くことが必要。クリアを目指してあらゆる問題に触れることで、考える力を効果的に育みます。ゲームでは、アニメでお馴染みの豪華声優陣たちが声かけしてくれるほか、本格RPGさながらのゲーム演出も魅力。

自由だからこそ、考える楽しさが格別「ゼルダの伝説」

川島さん ゲームでは、「ゼルダの伝説」シリーズの前作の「ブレス オブ ザ ワイルド」と最新作の「ティアーズ オブ ザ キングダムがとてもおもしろいです。どこから冒険を始めてもよいオープンワールドで、すべての要素をやり尽くそうと思ったら終わらないくらいの膨大な冒険が用意されています。攻略が目的ではなく、ただひたすらりんごだけ拾ったりなど、プレイヤーがそれぞれ好きな楽しみ方ができるのも魅力です。親御さんがゼルダの伝説で育ってきた世代になるから、親子でハマるということもあり得ますよね。シンクシンクやワンダーボックスで、小学校低学年までに考えることの楽しさを存分に味わった後に利用するのがおすすめです。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドについてはこちら≫

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムについてはこちら≫

家庭でのプログラミング学習は必要?

プログラミングソフトのスクラッチ。

ープログラミングをやるかどうか、迷っている親も多いですが、必要でしょうか?

川島さん 例えば、ピアニストのように、世界的に活躍するようなプログラマーを目指すなら別ですが、プログラミングに関しては、一般の方が家庭で早期の英才教育は必要ないと思っています。もし、始めるとすれば、英語でコードを打っていくものよりもビジュアルで置き換えているプログラミング教材が子どもは入りやすいですね。その中でもプログラミングのソフトとして、「プレイグラム」はおすすめです。その他、「マインクラフト」や「ロブロックス」、「スクラッチ」などさまざまなソフトがありますが、家庭での自己学習は難しいので、スクールに通うなど習い事としてはじめるのもよいかもしれません。

学習サポートが充実「プレイグラム」

プログラミング学習サービスの「Playgram(プレイグラム)」は、初めてプログラミングに触れる子どもでも楽しく学べる学習サポートが魅力です。テキストプログラミングへの移行もスムーズ。文部科学省や経済産業省が後援する「eラーニングアワード」において、日本e-Learning大賞を受賞。(※「プレイグラム」を利用するためには教室に通う必要があります)

「プレイグラム」についてはこちら≫

川島さんのお話を聞いて

あまり早い時期からテレビゲームやタブレットなどを与えるのは抵抗がありつつも、プログラミングを含めたデジタル教育をしなくてはと焦る親御さんも多いと思います。アプリの開発者でもある川島さんのお話を伺って、デジタルのメリット・デメリットを親子で理解して使うことが大切だと感じました。そして、デジタルリテラシーを含め、親もデジタル機器の使用のあり方をしっかり学んでいく必要があると痛感しました。

ルールを守ることができればOK

また、すでに子どもにタブレットなどを与えて、映像を見せたり、ゲームをやらせてしまい不安に思っているご家庭も、使っているソフトの質を見極め、きちんと使用時間などのルールを守っていれば、未就学児から初めても大丈夫という言葉にも安心したのではないでしょうか。上手にデジタルのおもちゃと付き合っていくためにも、川島さんのおすすめおもちゃを参考にしてみてくださいね。

8月にリニューアルした「シンクシンク」の最新情報

【全部のゲームが試せる!プレミアムコースの15日間無料体験】

8月にプチリニューアルを行った「シンクシンク」。アカウント登録をすると、特典として「プレミアムコースの15日間無料体験」のプレゼントがもらえます。アカウント登録は無料で、メールアドレスを登録するだけなのでとても簡単。15日を過ぎても、自動で課金されるようなことはありません。
プレミアムコースを体験できるということは、実質「シンクシンクの全機能を体験できる」ということなので、今まで「有料コースも少し興味あるけど..」という方へ、お試しをするのに絶好の機会です。

アカウント登録方法は、スマホ・タブレットでアプリをダウンロード→保護者ページより「マイアカウント」をタップ。表示に従ってメールアドレスをご登録ください。

↓↓シンクシンクの公式HPはこちら↓↓

川島さんおすすめの「算数好きになるアナログ系おもちゃ」の記事はこちら

【3歳~高学年まで網羅】算数好きになるおもちゃが知りたい!“シンクシンク”開発者・川島慶さんが推すパズル、ボードゲームを紹介
算数は何歳から始めたらいい? 今回お話を伺ったワンダーファイ代表の川島 慶さんは、Googleの全世界対象のアプリアワード「Goo...

お話を伺ったのは

川島 慶|ワンダーファイ代表
東京大学大学院工学系研究科修了。算数・数学好きが昂じて学生時代よりベストセラー問題集「なぞぺ〜」の問題制作に携わる。2007年より花まる学習会で4歳から大学生までを教える傍ら、公立小学校や国内外児童養護施設の学習支援を多数手掛ける。2014年株式会社花まるラボ創業(現:ワンダーファイ)。 開発した思考力育成アプリ「シンクシンク」は世界150ヶ国200万ユーザー、「Google Play Awards」など受賞多数。2020年にSTEAM領域の通信教育「ワンダーボックス」を発表。算数オリンピックの問題制作に携わり、2017年より三重県数学的思考力育成アドバイザー。

取材・文/Rina Ota

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