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どの手帳が自分に合うの?
9月半ばから翌年の1月くらいまでにかけて文具店などの手帳売り場に足を運ぶと、大きさや厚さ、縦横比が異なるさまざまな手帳を目にします。さらに手帳を実際に開いてみるとさまざまなフォーマットのものがあるように見えますが、見開きもしくは1ページにどのくらいの期間のことを書き込めるかで「月間ページ」「週間ページ」「1日1ページ」と3種類に分けることができます。その3つの中でさらにフォーマットの異なるいくつかの種類に分類ができるものがあります。
手帳タイプ|月間ページ
1ヶ月が見開きで見られるようになっています。特にカレンダーのように横に7列、縦に5行程度のマス目が並び、曜日と日付が書き入れてある「月間ブロック」がオーソドックスなかたちです。月間だけの手帳は薄くて軽く、携帯性に優れた手帳を探している方にぴったり。また、このフォーマットは週間の手帳や1日1ページの手帳にもたいてい用意されています。
月間ブロック
一ヶ月分の予定を見渡せるので、あらかじめお子さんの学校や園の年間スケジュール、習い事の日、定期的な通院の予定などを書いておくと、予定を聞かれた時に空いている日を探しやすいです。
月間ブロックでは「日曜始まり」か「月曜始まり」かという大きな選択肢があります。土日が連休になっている方はお休みの土日続けての予定が書きやすい月曜始まりの方が使いやすいかもしれません。
手帳タイプ|週間ページ
1週間が見開きで見られるフォーマットです。
週間レフト
週間フォーマットでは定番の形式です。左ページに横長の7行の記入欄が用意されていて、日付と曜日が記載されています。右ページはメモ欄になっていることが多いです。左側にカレンダーがあるので「週間レフト」もしくは「ウィークリーレフト」とも呼ばれます。
日々の記録のほかに書き残したいことが多い方には最適のフォーマットです。
週間バーチカル
バーチカルとは縦方向を表す英語「vertical」から名付けられていて、見開きで7列の縦長の記入欄があり、日付が割り当てられています。
縦軸に時間が振られていて、細かな時間管理ができます。例えば、会議や病院の予約時間を対応する時間を囲むようにメモすれば、ひと目で1週間の予定や空き時間が把握できて便利です。
逆に時間を全く意識せずに、1日ずつ縦長に記録をしていくページと考えることもできます。毎日の生活の記録を残すならば2つ目の図のように横方向に同じ項目が並ぶように記入欄を工夫することもできます。
週間ブロック
見開きで縦2段・横4列の合わせて8つのブロックが並ぶフォーマットです。
主に左上1ブロックには月や月間カレンダーなどが書き込まれていることも多く、残り7ブロックには日付が割り当てられます。文字やイラストが描きやすいため、ライフログと呼ばれる日常の様々な情報や活動の記録を残しやすく、そのために使っている方もいらっしゃいます。
ライフログの内容は体温、体重、歩数など自分の体に関することでも、1日の中で起きた小さな幸せを文字で残すのでも、絵を描くのが得意な保護者の方ならばお子さんの成長をイラストで残すのでもOK。特にお子さんの記録を記載しておけば素敵な記念になるのではないでしょうか?
手帳タイプ|1日1ページ
文字通り1ページごとに日付が印刷されているので、日付入りのノート感覚で使えます。
1年分で365ページ+月間ブロックやメモページもあるため厚く、大きなサイズの手帳は重いので、自宅に置いておくためのものと考えても良いかもしれません。
逆に手帳メーカーのマークスでは手に収まるほどの小ささであるB7変型サイズ(高さ123×横73×厚さ17mm)が発売されていてとても人気です。464ページあっても重さが約125gという持ち歩きやすいという声がたくさん。自由度が高く、【食事の記録】【その日あったいいこと記録】など、すぐにメモを取っておきたいテーマを一つ決めて書き綴るのも楽しそうです。
手帳のヒット作連発!マークス広報さんの手帳を見せていただきました
手帳を1999年から作っているメーカー・マークスの広報担当者さんにも手帳の使い方を教えていただきました。
オススメの手帳はマークス 「EDiT 週間ノートのざっくり3分割バーチカル」
上半分は、1列が1日分の「バーチカル」というフォーマットで下半分は自由に記入できるノート状になっている手帳です。ざっくり3分割は使う方によって好きな項目の記入欄にできるのですが、私は「仕事」「家族」「日記」と分けて書いています。
こう使っています!
●「仕事」
自分の仕事について。
仕事具合で、在宅と出社の両方があるので、ぱっとそれがわかるようにしています。MTGや提出物の締め切りなどを記入。
急にこどものことで休まなくてはいけないなどのときにも、「今日はこの会議があるのか」とか、「提出の締切日を調整してもらおう」など、仕事と家族予定のバランスを一覧で見られるようにしています。
●「家族」
家族の予定を書いています。
主に、保育園のイベント予定や、もっていかなければならないもの、病院予定、おでかけ予定などです。
●「日記」
まだこどもも小さく(来月で4歳になる娘さんがいらっしゃるそうです)、「こんな言葉が言えるようになったんだ」など日々のこどもの成長について書くことが多いですね。
こんな工夫をしています
上半分のざっくり3分割バーチカルに対し、下半分は自由な罫線ノートページです。
左ページの罫線箇所にはハビットトラッカー、wishリストを入れています。どうしても子供が優先で自分のことは後回しとなってしまいがちなので、なるべく自分のしたいことが思いついた時に書き残しています。
右ページは、家族や生活のなかのTO DOを書いています。
文具ライターふじいなおみの おすすめポイント
ざっくり3分割欄をどのように活かすのだろうか?とイメージできずにいたのですが、3分割ってかなり使いやすいものなのかもしれません。今回マークスさんにご紹介いただいた「仕事」「家族」「日記」の他にも、「朝ごはん」「昼ごはん」「夜ご飯」と食事の記録をつけたり、「パパ」「ママ」「娘」のように家族の予定を記入したり。とても汎用性が高いものだと気づくことが出来ました。使い勝手がよさそうです!
まだまだある、こんな手帳・こんな日記
日付フリー・ウィークリースケジュール
日付を自分で記入できるから、いつからでも始められるスケジュールノートです。
週間ページを開くとチェックボックスがついていてToDoにぴったりの列と月〜日曜日の1週間の8列で構成されています。月間ページには見開きで2行6列の12のブロックが用意されていて、1年を1月ごとに振り返ってまとめたり、作業の記録を記載したりと活用ができます。
横型のA6変型サイズで、仕事用に使うならばパソコンの手前の小さなスペースに置きながら作業を、プライベート用ならコンパクトで持ち歩ける相棒ノートとしてもおすすめです。
連用日記
書くことで過去・現在・未来をつなぐ日記です。3年のものと5年のものがあります。
1日1ページずつ日付が書かれていて、縦に3年のものは3列、5年のものは5列の記入スペースがあります。行ごとに年が決まっていて、毎年同じ日に同じページに出来事を書き綴ります。
特に子どもの成長は早いもの。書き続けていると「2年前の今日、初めて立ったんだね」「4年前の今日に〇〇公園に出かけて、たくさん滑り台で遊んだよね」と思い出が浮かび上がってくるところが魅力です。
そして、園や学校行事を書いておくと、翌年以降、何がいつごろあるかの備忘録にもなります。
育児ダイアリー
赤ちゃんの毎日の記録と思い出の写真を1冊にまとめられる日記帳。日付は自分で記入する方式なので「出産の日から1年間」というような使い方ができます。
ダイアリーページは週間バーチカルのフォーマットになっていて、何時に授乳・おしっこ・うんちをしたかや睡眠やお昼寝の時間を記録。そして、一番下のマス目にはちょっとした日記を書くことができます。
「成長のあしあと」として、妊娠がわかった時から生まれた日、首がすわった日やつかまり立ちをした日、初めての歯が生えた日など、たくさんの記念日を記入する欄があります。忙しい子育ての毎日でわーっと喜んだ記憶があっても具体的な日までは覚えていないことも多いので、記入欄があるのはとてもありがたいです。
マークスのログダイアリー(デイリー)
スマホでスケジュール管理をしている方のように「手帳は必要がない」という方におすすめなのがこちら。
1日1ページタイプの「デイリー」と見開きで1週間分かける「ウィークリー」がありますが、ここでは「デイリー」をお勧めします。
毎日書いていってもOKなのですが、日付フリーという特徴を活かして「子どもとお出かけした日」「イベントの日」「何かが初めてできるようになった記念日」など「思い出の1ページをつづりたい日だけ使う」という使い方ができるのです。
表紙の色が12色から選べたり、スクエアのフォーマットも、人気のひみつなんですよ!
まとめ
「手帳に書きたいことは何か」「持ち歩きたいか・家の中だけで使うか」「管理をしたいのは何か?」が手帳のフォーマット選びの鍵となってきますね。また、手帳を日記がわりにしている方もいらっしゃいますが、連用日記や育児ダイアリーなど、ある用途に特化したものもあるので、用途が合致する場合は専用のものを購入してみるのがおすすめです。
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文・構成/ふじいなおみ