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滋賀は魅力がいっぱい!
日本のほぼ真ん中に位置する滋賀県。京都、福井、三重、岐阜に隣接していて、およそ141万人がくらしています。そんな滋賀県の有名なものといえば、何があるでしょうか?
滋賀の自然と景色~有名スポット
まずは滋賀の自然や景色、観光スポットなどを見てみましょう。
琵琶湖
滋賀といえば、まず最初に名前が挙がるのが、琵琶湖でしょう。
琵琶湖は日本最大の面積と貯水量をもつ湖で、面積は約670平方km。湖岸は約235kmにもなります。貯水量は275億トンで、琵琶湖の水を利用している周辺地域の1450万人の人が使う水のおよそ11年分にも相当します。琵琶湖は、400万年もの長い歴史があり、世界に20ほどある古代湖のひとつです。
彦根城
滋賀県彦根市のシンボルとなっているのが、彦根城です。井伊直継・井伊直孝によって、20年もの時間をかけて建設されて、1622年に完成しました。
優れた軍事的な機能と、江戸幕府の強さを象徴する美しさをあわせ持ち、日本で国宝に指定された5つの城のうちのひとつです。天守閣からは琵琶湖を一望でき、月明かりのもとで浮かぶ彦根城は美しく、琵琶湖八景のひとつになっています。
比叡山延暦寺
比叡山延暦寺は、滋賀県大津市と京都市にまたがるようにある寺院です。標高848mの比叡山の全域を境内とし、1200年以上の歴史があります。
比叡山は日本仏教の母山と呼ばれ、比叡山延暦寺は世界の平和や平安を祈る寺院として多くの仏教徒が修行を積み、日本仏教の各宗派の名僧を輩出してきました。比叡山の頂は、東に琵琶湖、西に京都の街並みを臨める景勝地としても知られています。
琵琶湖大橋
琵琶湖には、長さ1.4㎞の琵琶湖大橋がかかっています。大津市と守山市を結ぶために昭和39年に開通された橋で、湖面から26mの高さがあります。橋の上から眺める琵琶湖の景色もまた格別です。
産業と特産品~滋賀が誇る名産品
次に滋賀の特産品や名産品を見てみましょう。
農産物
滋賀の農業では、稲作が中心でした。「近畿の米蔵」と呼ばれたほど、滋賀で作られる米の品質の高さと生産の多さが称えられてきました。作られてきたのは、「コシヒカリ」「秋の詩(うた)」「キヌヒカリ」「日本晴」などのブランドです。
また、滋賀は古くからお茶の産地としても知られています。今から1200年前に唐より茶の実がもたらされ、大津市坂本町にまいたのが始まりと言われています。
また、滋賀で忘れてはいけないのが近江牛の存在。江戸時代から滋賀の豊かな自然に囲まれて黒毛和種が飼育されてきました。霜降りの度合いの高さや、とろけるような旨味などから、滋賀が誇る高級和牛になっています。
近江牛
ブランド牛として名高い近江牛。きめ細やかな肉質と、やわらかくコクのある風味を堪能してください。
海産物
16種類の魚類が生息するという琵琶湖。その中でも代表的なのが、コアユとビワマスです。
コアユは、春になると琵琶湖に流れつく川をのぼっていきますが、琵琶湖にとどまる10㎝程度にしかならない小さなアユもいます。そんな春から初夏にかけて最盛期を迎えるのがコアユです。
ビワマスは、琵琶湖にだけ生息する固有種で、鮭とよくにた生活を送っています。
ワカサギ
琵琶湖で獲れる天然のワカサギは、寒い冬になると身がしまって、ぷりぷりとしたおいしさを味わえます。
産業
滋賀で最も盛んなのは製造業。県内総生産に占める製造業の割合は44.4%で全国1位です。
また繊維業も盛んで、麻、綿、絹などの生地の産地でもあります。麻織物の出荷額は、年間3億5100万円で全国1位、プレスフェルト生地や不織布も391億200万円で全国1位です。
ご当地グルメ~滋賀の味覚を堪能しよう
では、滋賀のご当地グルメはどうでしょうか?
海の幸
海の幸のご当地グルメには、鮒ずしがあります。琵琶湖で獲れるニゴロブナを使って、各家庭で作られています。
作り方は、内臓を取り除いたニゴロブナに塩を詰めて3か月ほど漬けこみ、その後洗ってからご飯を詰めて、数か月程度漬け込みます。独特の香りと程よい酸味が癖になる味です。
鮒ずし
琵琶湖産のニゴロブナと国産の天然鮒を使って作られている鮒ずしです。酒の肴として、醤油、わさび、大根おろしなどを添えて食べても、お茶漬けにしてもおいしいです。
山の幸
山の幸で有名なのは、赤こんにゃく。こんにゃくは白色や灰色が一般的ですが、滋賀では添加物で赤く色づけされたものが広く食べられています。
さらに、魚介系のスープにキャベツやニンジンなどの野菜をたっぷりのせた近江ちゃんぽんも人気。滋賀県民のソウルフードと呼ばれています。
また、鯖を焼いて甘辛い出汁で煮込んで、そうめんと一緒に食べる「焼鯖そうめん」も滋賀のご当地グルメです。
近江ちゃんぽん
自宅で手軽に近江ちゃんぽんを再現できるセット。近江名物のちゃんぽんを味を楽しめます。
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スイーツ
滋賀の名産品のひとつとして有名なのが、丁稚羊羹です。これは、小豆と砂糖でつくった餡に小麦粉を混ぜて蒸した羊羹。これを竹の皮で包んでいます。滋賀の名産ともいえる丁稚羊羹は、滋賀県選択無形民俗文化財「滋賀の食文化財」になっています。
丁稚羊羹
かつて商家に奉公していた丁稚さんが、帰郷するときにおみやげとした丁稚羊羹。近江商人ゆかりの銘菓をお楽しみください。
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伝統と文化~滋賀独自の文化活動
滋賀で長いこと伝わる伝統文化に注目してみましょう。
和ろうそく
一般的な洋ろうそくは、石油原料のパラフィンを原料にしているのに対し、和ろうそくは植物性の油脂、お米のぬか、ミツバチのミツロウなどを使って作られてきました。滋賀県高島市では、昔からそんな和ろうそくづくりが行われています。
彦根繍(ひこねぬい)
彦根繍(ひこねぬい)とは、滋賀県彦根市で作られている日本刺繍です。日本らしい風景を刺繍で表現した技術で、世界にも賞賛されています。現在では、高級呉服などに施されています。
スポーツやアクティビティ
琵琶湖で有名な滋賀では、どんなアクティビティを楽しめるでしょうか?
冬のスポーツやアクティビティ
滋賀で人気のウィンタースポーツは、スキーやスノーボード。「びわ湖バレイ スキー場」は、琵琶湖を見渡せるゲレンデが人気で、イルミネーションの装飾もきれいです。
夏のスポーツやアクティビティ
夏は琵琶湖周辺のマリンスポーツが人気です。カヌー、ウェイクボード、パラグライダー、釣りなどを楽しめます。また、琵琶湖の周辺をサイクリングやドライブしたり、BBQしたりというアクティビティもできます。
滋賀出身の署名人・有名人
最後に滋賀県出身の有名人をチェックしましょう。
西川貴教
ミュージシャンの西川貴教は、滋賀県彦根市生まれ。地元の高校まで行きましたが、中退して大阪の音楽専門学校に入り、そこで出会ったメンバーとバンドを結成しました。その後T.M.Revolutionとして活動を開始し、紅白歌合戦などにも出演しています。
高橋メアリージュン
モデルでタレントの高橋メアリージュンは、滋賀県大津市出身。日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、雑誌『CanCam』の専属モデルとして活躍後、今ではドラマやバラエティ番組でも活躍しています。
琵琶湖以外にも魅力がいっぱい
滋賀というと琵琶湖をイメージする方が大半でしょう。でもそれ以外にも、豊かな自然と歴史がある地です。たくさんのご当地グルメや銘菓も生まれている場所ですから、滋賀にさらに注目してみてはいかがですか?
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文・構成/HugKum編集部