山梨銘菓とは
自然豊かでさまざまな果物が栽培されている山梨では、おいしいお菓子もたくさん作られています。この記事では、そんな山梨の銘菓について3つのジャンルでご紹介。気になるお菓子があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
まずは基本から│山梨銘菓【定番編】
山梨のお菓子といったら最初にチェックしておきたい、定番の銘菓から見てみましょう。
くろ玉
青えんどう豆を使ったお菓子「くろ玉」。緑色のうぐいす餡に、粒の食感を残して煮た青えんどう豆を加え、コクのある黒糖羊羹で包みました。
銘菓ポイント
一度見たら忘れられない印象的な見た目が特徴です。山梨で明治44年に創業した和菓子店「澤田屋」が作り続けている、山梨の定番お菓子です。
「澤田屋 くろ玉」
熟練の職人たちが、繊細な羊羹の状態を見極め、ひとつひとつ手づくりしているという「くろ玉」。機械では決して作れない、職人の味をぜひ試してみて。
大吟醸粕てら
名前のとおり、大吟醸を使った真っ白なカステラです。
銘菓ポイント
「金精軒」がある山梨県の北杜市は、日本百名山5つにも囲まれ、名水百選の3つの水源も得られる場所。南アルプスの天然水や甲斐駒ヶ岳からの伏流水を使ったお菓子は、明治35年の創業から人々に親しまれています。
「金精軒 大吟醸粕てら」
白くてふわふわ&しっとりとした食感は、まるで雲を食べているよう。大吟醸の酒粕のおいしさが濃縮されています。
信玄桃
「信玄桃」は、ピーチゼリー入りの白餡入りのお饅頭です。青果店に届く桃の段ボールに見立てたパッケージに入り、本物の桃かと思うような見た目で人気を集めています。
銘菓ポイント
見た目も本物の桃そっくり。中を開けると、白餡とピーチゼリーが出てくる和洋折衷のお菓子です。
「信玄桃」
桃は古来から、邪気をよけて福を呼ぶ果実と考えれています。この信玄桃は、まさに幸運を運んできてくれそうなスイーツといえます。
栗せんべい
山梨にある和菓子店「松月堂」が作る栗せんべいです。100年以上も地域の人から愛されている、定番のお菓子です。
銘菓ポイント
「松月堂」は創業1899年。伝統的な製法を継承しながら、材料にこだわっておいしい和菓子を丁寧に作り続けています。この栗せんべいは、そんな同店の看板商品のひとつです。
「栗せんべい」
良質な卵をたくさん使用し、白餡をベースに作られています。甘くしっとりした口溶けの風味は、どこか懐かしさを感じる味です。
富士の碧い頂き
富士山のお土産で有名な「富士の碧い頂き」。サクッと食べられるラングドシャです。
銘菓ポイント
山梨ではいつも富士の美しい姿が見えます。そんな富士山の頂きをイメージしたスイーツです。
「富士の碧い頂き」
青い空に姿を見せる富士山のような、真っ青なパッケージが目印。富士山や山梨にお出かけのときは、お土産としてぜひチェックしてみてくださいね。
甲州名物といえば│山梨銘菓【信玄餅のスイーツ編】
山梨のお菓子やお土産といえば、まず最初に名前が挙がるほど有名なのが「桔梗信玄餅」です。王道の桔梗信玄餅からアレンジしたスイーツまで、一挙にご紹介します。
桔梗信玄餅
まずはスタンダードな桔梗信玄餅から。小さな容器には、きなこをまぶした3切れのお餅が入っています。ここに黒蜜をお好みでかけて食べます。
銘菓ポイント
桔梗信玄餅は、山梨を代表するお菓子のひとつです。山梨で古くから続く桔梗屋が手掛けるお菓子で、昭和に桔梗信玄餅が大ヒットした歴史があります。
「桔梗信玄餅」
山梨土産でまずはずせないのが、桔梗信玄餅。山梨には桔梗信玄餅工場テーマパークもあり、山梨の人気観光地になっています。
桔梗信玄ビスキュイ
桔梗信玄餅をイメージして作られたビスキュイです。黒蜜入りの生地できなこチョコをサンドしていて、サクッと食べられるお菓子です。
銘菓ポイント
きなこと黒蜜の組み合わせは、桔梗信玄餅のスタンダード。そんな最強の組み合わせで生まれたスイーツです。
「桔梗信玄ビスキュイ」
サンドされているきなこ入りのチョコレートは、くちどけにこだわって作られています。生地には発酵バター入りマーガリンを使い、豊かな風味が感じられます。
桔梗信玄餅アイス
桔梗信玄餅がアイスになりました。ひんやりとした桔梗信玄餅をそのまま食べているようなおいしさです。
銘菓ポイント
桔梗屋が作るアイスだから、桔梗信玄餅さながらの味。専用の箱に入って届くから、贈り物としても喜ばれそうです。
「桔梗信玄餅アイス」
いくつかのフレーバーがありますが、こちらは塩あずき味。北海道産の粒あずきのおいしさも際立っています。
キットカット 桔梗信玄餅味
サンドクリームを挟んだウエハースにチョコレートをコーティングした、おなじみのお菓子「キットカット」の桔梗信玄餅味バージョンです。
銘菓ポイント
桔梗信玄餅の作り手である桔梗屋が監修。本物の桔梗信玄餅の味わいを、忠実に再現しています。山梨だけのご当地スイーツを召し上がれ。
「キットカット 桔梗信玄餅味」
きなこの味と黒蜜の香りがただよい、まるで桔梗信玄餅を食べているよう。桔梗信玄餅のような和のデザインの箱もキュートです。
桔梗屋信玄餅風味キャラメル
桔梗屋信玄餅の味のキャラメルは、まるで桔梗屋信玄餅を食べているような不思議な感覚になります。
銘菓ポイント
桔梗屋信玄餅好きの方はぜひチェックしたくなるお菓子。山梨のご当地キャラメル、ご当地スイーツとして定着しています。
「桔梗屋信玄餅風味キャラメル」
桔梗屋信玄餅は黒蜜をかけて餅をすくって食べるため、やや食べづらいと感じる人もいるかもしれません。しかしこのキャラメルなら、気軽に口に入れて桔梗屋信玄餅の味を楽しめます。桔梗屋信玄餅と同じデザインのパッケージもかわいいですね。
フルーツ大国で誕生│山梨銘菓【洋菓子編】
山梨は果物の栽培がさかんな場所です。そんな地元産のおいしいフルーツを使ったスイーツなど、洋菓子の中でも人気のものを見てみましょう。
清月イタリアンロール
生クリームがたっぷり入ったロールケーキ。山梨県内に7店舗を展開するスイーツ店「清月」が作る人気のスイーツです。
銘菓ポイント
山梨では有名なスイーツ店の代表的存在で、長く人々から愛されているロングセラー商品です。
「清月イタリアンロール」
バターとクリームなど、シンプルな材料だけしか使っていないから、厳選した素材のおいしさがより引き立ちます。チョコレート、マロンなどの味もありますが、まずはプレーンを。
甲斐国サンド
大きくてジューシーな半生レーズンをマイヤーズラムと地元で作られた洋酒に漬け込み、サンドした「甲斐国サンド」。芳醇なラムレーズンのおいしさが際立つお菓子です。
銘菓ポイント
巨峰、藤みのり、ピオーネなど、山梨を代表する大粒のぶどうをセミドライにして、たっぷりと使いました。山梨のめぐみがたっぷりと入った贅沢な味わいです。
「甲斐国サンド」
甘みを抑えたクリームで、レーズンの芳醇な味わいを楽しめる大人のスイーツ。おしゃれな見た目もあって、ギフトにも最適です。
農家のジェラート
山梨で桃を専門に栽培する農家「ピーチ専科ヤマシタ」。ここで作られる桃を一番おいしい時期に収穫し、もぎたてを自社工房でジェラートに仕立てています。
銘菓ポイント
ピーチ専科ヤマシタは生産者直営のカフェを経営していて、桃を知り尽くした農家だからこそできるおいしいスイーツが名物です。
「ピーチ専科ヤマシタ 農家のジェラート」
桃のおいしさがぎゅぎゅっと詰まったような、フルーツ感いっぱいのジェラート。山梨の桃のおいしさをぜひ堪能してみてください。
鐘山苑 チーズケーキ
「鐘山苑」は富士山の見える温泉旅館。そこで作られる名物のチーズケーキです。
銘菓ポイント
美しい富士山の姿を露天風呂から眺められる「鐘山苑」。山梨の人気温泉旅館が手掛けるチーズケーキは、ふわふわ食感でやさしい味です。
「鐘山苑 チーズケーキ」
生地はとてもきめ細かく、口に入れるとすぐに溶けるような繊細な舌ざわり。クリーム、キャラメルなどのよけいなものが入っていない、シンプルなケーキです。
山梨ピーチ&ヨーグルトラングドシャ
名前の通り、ピーチとヨーグルトの味のラングドシャ。サクサクとした食感で、程よい甘さが特長です。
銘菓ポイント
山梨の名産である桃を使ったおしゃれなスイーツは、ヨーグルトとの組み合わせで爽やかな味わいです。
「山梨ピーチ&ヨーグルトラングドシャ」
やさしいピーチ風味の珍しい味。フルーツ好きや桃好きにはたまらないスイーツです。
桔梗信玄餅だけじゃない!山梨銘菓をチェック
山梨銘菓や甲州名物としてよく知られているのが「桔梗信玄餅」ですが、愛されているお菓子はそれだけではありません。山梨の豊かな自然の中で、素材を活かしたおいしいスイーツがたくさん生まれています。ぜひこれらもチェックして、気になるものがあれば一度味わってみてはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部