使い方次第では便利なツール。だけど、読書もしてほしい!
動画やゲームは、新しいことを知ることができる便利な学習ツール。目的に沿って使えば、お子さんの強い味方になる学びの手段でもあります。
動画の視聴やゲームをすることが毎日の習慣になってしまっているのでは?
しかし、学校から家に帰って着たら毎日すぐにゲームや動画を見はじめて、勉強は後回しなんてことも。ゲームや動画ばかりに没頭するようになり、以前は本を読んでいたのに、読書をまったくしなくなった、自分からすすんで本を手に取ることがなくなった、というケースは少なくありません。
とはいっても、ゲームや動画の視聴を禁止したり、頭ごなしに叱ったりはしたくない…。子どもに有意義な時間を過ごしてほしいと思うなか、デジタル機器とのバランスのとり方に頭を悩ますご家庭が多いようです。
本の楽しさに気づきさえすれば、ゲームと動画のように本にも夢中になれる!
では、なぜ子どもたちはゲームや動画を見るのに夢中になるのでしょう?
それはきっと、ワクワクして楽しいからではないでしょうか。読書も同じように、本の楽しさに気がつけば、あるいは楽しさを思い出しさえすれば、お子さんは読書に夢中になることができます。そうするには、本に触れる時間をつくり、読書時間を楽しむ習慣を身につける必要があります。
習慣化理論で「毎日ゲーム」→「毎日読書」を手に入れる!
以下の習慣を変える3つのポイントを参考に、「毎日ゲーム」から「毎日読書」の習慣へと変われるように、ぜひご家庭で挑戦してみてください。
①ゲームや動画の代わりとなるもの(本)を準備しよう
ゲームや動画を見るのをいきなりすべて断ち切って、子どもに読書をさせようとしてもなかなかうまくいきません。なぜなら、好きなゲームや動画を取り上げられてしまうと、子どもは娯楽を奪われてしまい不満に感じてしまうからです。そうなってしまうと、また「楽しい」気持ちを求めてゲームや動画に戻っていってしまいます。
それを防ぐためにも、ゲームや動画で感じていた「楽しい」気持ちをきちんと補ってあげることがポイントとなります。すなわち、「本を読むこと」=ゲームや動画に匹敵する「楽しい」につなげてあげるサポートが必要となります。
まずは本に親しみ、本を読んだ時の達成感やワクワク感を実感できるようになりましょう。お子さんと図書館に一緒に行って選んだ本や好きなトピックの本を、帰宅したらすぐに見える場所に置くなどして、本が手に取りやすい環境をつくるのもいいでしょう。まだ本の楽しみ方を知らないお子さんには、読み聞かせや考え聞かせからスタートするのがおすすめです。本を読みながら頭の中で考えていることを実際に言葉に出しながら読み聞かせをする「考え聞かせ」は、本を楽しむお手本をみせてあげることができるので読書が苦手というお子さんに特におすすめの方法です。
②簡単なことからはじめてみる
習慣を変えるには、はじめから高い目標を設定するのではなく、比較的簡単な目標を設定するようにしましょう。本を読むのに慣れていないお子さんに、本を一日一冊必ず読むと決めてしまったら、その子にとってはハードルが高すぎてしまい、読書の楽しさを知る前に挫折してしまいがちです。「簡単な本から読み始める」、「1ページだけ読む」、「1分だけ読む」など、それぞれのお子さんの読書レベルに合っていてなおかつ簡単に達成できる目標を決めるようにしましょう。
③思い出すきっかけを上書きする
習慣化するには固定の場所や時間のきっかけをつくることが大事です。読書を習慣化するには、本を読むことを思い出すきっかけづくりが大きなカギとなるでしょう。
例えば、学校から帰ってきたらすぐにゲームに夢中になっている場合、
帰宅=「ゲームをするきっかけ」となっています。それを「帰宅」=「本を読むきっかけ」へと習慣づけるには、「帰ったらまず1ページだけ本を読んで、ゲームは後からする」と決めてみましょう。それを続けることで、「帰宅」が「本を読むきっかけ」へと上書きされます。
重要なポイントは、読書の後で子どものやりたいこともやらせてあげることです。本を読んだ後は、子どもがやりたかったゲームができる時間もぜひあげてください。
ゲームや動画に匹敵する楽しさを本で見つけよう!
ヨンデミー会員の親御さんから、これまでは何を試してもYouTubeに夢中だったというお子さんが、読書の習慣が身につき毎日本を読むようになった!という親御さんの声を耳にします。習慣づくりはけっして簡単ではありませんが、毎日少しずつ続けることで読書の習慣を身につけることができます。焦らずに、どうか我慢強く見守ってあげてください!
こちらの記事もおすすめ
文・構成/HugKum編集部