この春、ナカバヤシから発売された鉛筆削りは「太い鉛筆も削れる」とのこと。その名も「太い鉛筆も削れる手動鉛筆削り」。卓上に鉛筆削りを置き、側面のハンドルをぐるぐると回すと鉛筆が削れるオーソドックスな形式のものです。早速どのようなものなのかを試してみました。
鉛筆の太さは年齢に合わせるように変わっていく
鉛筆と年齢の関係
3歳くらいになると鉛筆や色鉛筆デビューをするお子さんが増えてきます。鉛筆を使い始める頃の鉛筆にはいくつかの共通点があります。まずは太く三角形のものを多く目にします。三角形の軸は鉛筆を支えるために使う親指・人差し指・中指がきれいに当たるからで、指の位置を補助するためのくぼみやマークが施されているものもあります。
就学を迎える頃には一般的に「かきかた鉛筆」と呼ばれる鉛筆が使われるようになります。これらはJIS規格に準拠するように作られていて、規格を確認すると鉛筆の軸径は8.0mm以下と定められています。
一方鉛筆削りは?
JIS規格に準拠した鉛筆を削る製品はたくさん販売されています。しかし、ほとんどの場合、太軸の鉛筆を一般的な鉛筆削りの穴に入れることはできず、太軸も削れる簡易的な鉛筆削りを使っていました。鉛筆削りを片手で固定しながら、もう片方の手で持った鉛筆を回して削っていくことが多いですよね?
太い・細い鉛筆OK! 芯の太さの調節も!
今回ご紹介する「太い鉛筆も削れる手動鉛筆削り」は太さが12mmまでの木質鉛筆や色鉛筆まで削ることができます。
鉛筆は対象となっている太さ・材質のものであれば使うことができますが、形状や表面仕上げにより削れない可能性もあると注意書きがあります。鉛筆の形状は六角軸はもちろん、丸い軸の鉛筆も三角形の軸の鉛筆も削ることができます。
鉛筆をセットするときは挿し込むだけ
筆者の世代(80年代に小学生)の卓上形鉛筆削りのほどんどは、鉛筆上部にあるツマミをギュッとつまみ、開いた穴の部分に鉛筆を通すように入れてその後本体に鉛筆奥まで差し込んだら、つまみのついたパーツを思い切り引っ張ってからハンドルと回すという、少しコツも必要な道具でした。
ですが、「太い鉛筆も削れる手動鉛筆削り」はその部分が簡易化されています。削りたい鉛筆をセットをする時には、鉛筆の先端を奥まで穴に差し込めば完了です。この時ハンドルが思いの外回りますので、顔などを近づけないように注意が必要です。特に小さなお子さんがぶつからないように気をつけてくださいね。
削る・出す
鉛筆を差し込んだら、ハンドルを正面に見て時計回りに回すと鉛筆が削れていきます。ハンドルの回す重さが軽くなったら削り終わった合図です。
出すときも簡単です。鉛筆を取り出す時には逆方向、つまり反時計回りにハンドルを動かすと排出される構造になっています。
なお、「これ以上短い鉛筆は削れません」という長さが決まっています。わかりやすいように実寸で鉛筆の絵が描かれたシールがついているので目安になるように分かりやすいところへ貼っておくと安心です。
5段階の芯の削り上がりを選べます
ハンドルについている「芯先太さ調節機能」により芯の尖らせかたを変えることが出来ます。
例えば、「授業に使う鉛筆は尖らせたい」「筆圧が強いから安定する程度に太めに」「色鉛筆は広いところを均等に塗りたいから太く仕上げたい」こんな希望を叶えることができるんです。
リビングにも馴染む嬉しいデザイン
小柄でモノトーンボディ
カラーはブラックとホワイトの2色展開。筆者はブラックを選んだのですが、真っ黒というよりもチャコールグレーくらいの暖かな色で、生活環境に馴染みます。
また見た目で1番に気づくのは横幅の小ささ。スリムになっていてそのサイズは60mmほど。小さくて幅があまりない空間に入れて保管が出来ますし、机の上の省スペース化も図れます。
ダストボックスにも工夫が!
それだけ削りかすがダストボックスにいっぱいになりやすいので、こまめに捨てる必要はありますよ。鉛筆削りを持ち歩く時に削りかすが溢れてしまうといったトラブルも保護者世代は体験していると思いますが、本品に
底面に引っかかりがついているため、使用中に誤って倒しても削りカスがこぼれ落ちづらく工夫がされています。
ご家庭で、長く使える鉛筆削りです
軸の太い鉛筆でも削れる鉛筆削り。軸が太いものはもちろん、かきかた鉛筆を使う年齢になってもそのまま使えます。きょうだいやご家族で共有することもできますね。
この鉛筆削り、チェックしておいて間違いなさそうです!
あなたにはこちらもおすすめ
【新世代鉛筆】タブレットを用いた授業にピッタリ!反射しづらく見やすい・写真が撮りやすい芯を新開発
電子黒板を多用!今どきの小学校、今どきの授業に驚き
現在、筆者には小学2年生の娘がいます。参観日に教室で授業を見て、はじめにびっく...
文・構成/ふじいなおみ