ノルウェーってどんな国?
北欧にある「ノルウェー」には、どんな特徴や観光スポットがあるのでしょうか。これからくわしく見ていきましょう。
ノルウェー基本情報
まずはノルウェーの正式な国名や首都、場所などといった基本情報をチェックしましょう。
国名
正式な国名は「ノルウェー王国」といいます。
首都
首都は、オスロです。
場所

ノルウェーはスカンジナビア半島の西側に位置する国です。隣接する国にはスウェーデン、フィンランド、ロシアがあり、西は北海に面しています。
日本との時差
日本とノルウェーとの時差は7時間で、日本のほうが7時間進んでいます。たとえば日本が午前7時だとすると、ノルウェーは午前0時となります。
面積
ノルウェーの面積は38.6万平方キロメートルです。これは日本の面積とほぼ同じとなります。
エリア
ノルウェーは、15の県にわかれています。

・オスロ
・ローガラン県
・ムーレ・オ・ロムスダール県
・ヌールラン県
・エストフォル県
・アーケシュフース県
・ブスケルー県
・インランド県
・ヴェストフォルド県
・テレマルク県
・アグデル県
・ヴェストラン県
・トロンデラーグ県
・トロムス県
・フィンマルク県
人口
ノルウェーの人口は525万人(IMF:2022年)です。これは北海道の人口よりも少し多い数となります。
言語・公用語
ノルウェーで使われている言語は、ノルウェー語、サーミ語です。

通貨
ノルウェーの通貨単位はノルウェー・クローネです。日本円にすると、1ノルウェー・クローネは14.07円です(2024年5月2日現在)。
宗教
ノルウェーの人々が信仰する宗教は、福音ルーテル派が大多数を占めています。
歴史概略
1380年~ デンマークと同君連合を形成する
1397年~1523年 スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3か国によるカルマル同盟を形成する
1814年 デンマークがノルウェーをスウェーデンに割譲する。ノルウェーは独立を宣言し憲法制定するが、スウェーデンとの同君連合形成を余儀なくされる。
1905年 スウェーデンとの同君連合を解消し、独立する

天気・気候
ノルウェーは、高緯度のわりに比較的暖かい気候をしています。日本同様に四季がありますが、夏は短いのが特徴です。
ノルウェーの都市・オスロと日本の首都・東京を比べると、オスロのほうが最低気温が低く、降水量が少ない傾向にあります。
ノルウェーの治安・住みやすさ

ノルウェーの治安や住みやすさを解説していきます。
治安は安定している
ノルウェーの治安は安定しています。殺人の発生率は低いですが、強盗や窃盗などの犯罪の発生割合はやや高いので注意が必要です。
住みやすさはよい
ノルウェーはほかの国に比べて住みやすい国で、日本からの移住者もたくさんいます。多くの国民が英語を話せることや、小学校から大学までの公的教育機関における授業料が無料で子育てがしやすい環境も、住みやすさの要因です。
また原油産出国であることから財政が潤っており、それがすぐれた社会保障制度につながっています。
ノルウェーの見どころ・観光
ノルウェーの観光名所をご紹介しましょう。
5大フィヨルド
ノルウェーで有名な観光スポットのひとつがフィヨルドです。フィヨルドとは、氷河によって侵食された複雑な地形の湾や入り江のことをいいます。

ノルウェーには「ノールフィヨルド」「ゲイランゲルフィヨルド」「ソグネフィヨルド」「リーセフィヨルド」「ハダンゲルフィヨルド」の5大フィヨルドがあり、いずれも迫力満点の絶景が広がります。
オーロラ

ノルウェーの北部は、北極圏に位置することから多くの場所でオーロラを観測できます。なかでもおすすめの場所が、トロムソです。ここは、統計的にオーロラが出現する確率が高いとされています。
またトロムソにあるストールスタイネン山の山頂からは、オーロラはもちろんトロムソの街の夜景が楽しめるのも魅力です。神秘的な光に包まれる体験が叶いますよ。
ノルウェー・オスロ王宮
「ノルウェー・オスロ王宮」は国王のお城で、緑あふれる公園のなかにあります。王宮はクリーム色とグレーで、シンプルなデザインが特徴です。現国王が居城しているため、内部を見学することはできませんが、夏季限定のガイドツアーが開催されています。

ここでの見どころは、衛兵交替式や美しい庭が見られること。また宮殿の前に立つこの城の建築を命じた、当時のスウェーデン王カール・ヨハンの騎馬像も魅力です。
ブリッゲン地区
「ブリッゲン」はノルウェーの世界遺産のひとつで、ベルゲン旧市街の倉庫群のことをいいます。

この倉庫はカラフルな三角屋根が特徴で、中世時代に大きな経済的影響力を持ったことで知られるハンザ商人たちが使っていました。現在ではショップや工房・レストランなどに使われ、多くの観光客が訪れます。
ノルウェーの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、ノルウェーで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
ノルウェーの国名は、ゲルマン語の「ノレル(北)」と「ベク(道)」をあわせた合成語「ノレルベク(北の道)が由来となっています。なお「ノルウェー」という読み方は英語読みです。
国旗の意味
ノルウェーの国旗は十字形のデザインに、赤、白、青の色で構成されています。

十字形はスカンジナビア諸国に共通する「スカンジナビアクロス」といい、旧宗主国のデンマークの国旗に青の十字を重ねたデザインとなっています。また赤は国民の情熱を、青は海と国土を、白は雪を表現しているとされています。
サーモンの生産量は世界一
2022年の「世界のサケ(鮭)・マス(鱒)類の漁獲量・生産量 国別比較統計・ランキング」によると、ノルウェーが漁獲量・生産量の世界1位となっています。その量はなんと1,638,235トンもあります。

ノルウェーで養殖されているサーモンのことを「ノルウェーサーモン」といいます。美しいサーモンピンクの色と脂の乗った身、とろけるような食感が特徴です。日本にも輸入されていて、味わうことができます。
ムンクの出身地
ノルウェーで世界的に有名な人といえば、画家のエドヴァルド・ムンクです。ムンクはノルウェーのインランデット郡ローテン市にある村の出身。「叫び」「メランコリー」「病める子」などの作品で知られています。

ノルウェー人による発明品はたくさんある
私たちが便利に使っているもののなかには、ノルウェー人によって発明されたものがたくさんあることをご存じですか。
たとえば、殺虫剤などに使われているスプレー缶もそのひとつ。ノルウェーの化学技術者エリック・ロトハイムによって発明されました。またチーズスライサーやクリップも、ノルウェー人が発明したものだそうです。そのほかの発明品に、スキーや化学肥料、サーモンのお寿司もあります。

美しい自然やサーモン、発明品などが魅力の「ノルウェー」
ノルウェーは、美しい自然景観や豊富なサーモン、数多くの発明品で知られています。フィヨルドやオーロラなどの自然の絶景は、訪れる人々に感動を与えます。特に、ノルウェーのフィヨルドはユネスコの世界遺産に登録されており、その壮大な風景は一見の価値があるでしょう。
またノルウェーサーモンは高い評価を受けており、日本でもスーパーやレストランで目にすることがよくあります。
ノルウェーの人たちの独創性と技術力は、世界中で知られています。機会があれば、自然、美食、技術が融合した魅力的なノルウェーをぜひ訪れてみたいですね。
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文・構成/HugKum編集部