バハマってどんな国?
北米大陸の南東部から南へのびるフロリダ半島。バハマは、そこから800㎞ほど離れたカリブ海に浮かぶ島々です。白い砂浜に透明度の高い海が広がり、世界中の人々がバカンスに訪れる屈指のリゾートです。
そんなバハマについて、あまり知らないという人も多いのではないでしょうか?この記事ではバハマがどんな国なのかを順にご紹介していきます。
バハマ基本情報

まずはバハマの首都、面積、人口、通貨などの基本情報から見てみましょう。
国名
バハマ
首都
ナッソー(ニュープロビデンス島)
場所
バハマがあるのはアメリカのフロリダ半島から800㎞ほど南。カリブ海に浮かぶ島々で構成されています。
近隣の国には、アメリカ、キューバ、ハイチ、ドミニカ共和国、ジャマイカなどがあります。
日本との時差
13時間
日本のほうがバハマより13時間進んでいます。
面積
13,880㎢
福島県の面積が約13,784㎢ですから、バハマの面積は福島県とほぼ同じです。
エリア
バハマは約700の島とサンゴ礁からなる国で、33の県があります。首都ナッソーがあるのはニュープロビデンス島です。
島々のうち人が暮らしているのはニュープロビデンス島のほか、バハマで一番大きなアンドロス島など30ほどしかありません。

人口
41万人
富山県富山市(40万5000人)、大阪府豊中市(39万8000人)と同じくらいの人口です。
言語・公用語
英語(公用語)
通貨
バハマドル
1 バハマドル=157.6円(2024年7月21日現在)

宗教
キリスト教(プロテスタント、英国国教会、カトリック等)等
歴史
バハマの歴史は、今から500年以上さかのぼることになります。1492年、イタリアの航海者で新大陸を発見した人物として知られるコロンブスが、第1回航海でバハマのグアナハニ島を発見。後にサン・サルバドル島と名付けられました。その後、エルーセラ島でヨーロッパ人が定住をはじめました。
18世紀になると、奴隷貿易によって多くのアフリカ人がバハマに労働者として連行されました。このときの人々の末裔が、現在のバハマの人口の大部分を占めています。
そんな中、1782年にバハマはスペイン領となりました。しかし英国がスペインと争い、1783年にはヴェルサイユ条約によって英国領となりました。その後1964年には英国の自治領となり、1973年に独立を果たすこととなりました。
国旗

バハマの国旗は、青と黄色のストライプに黒い三角形を組み合わせたデザインです。
青の2本のストライプは大西洋とカリブ海を、黄色は海岸の砂や太陽の光を表し、黒の三角形はバハマの大多数を占めるアフリカ系黒人を表現しています。
天気・気候
バハマがあるカリブ海の国々は、熱帯から亜熱帯の海洋性気候。年間を通じて暖かく快適な気候で、6月のような気温が続くため「永遠の6月」とも表現されます。
季節は主に、5月から10月頃の雨季と、11月から4月頃の乾季にわかれます。6月から11月頃はハリケーンシーズンで、一方、乾季には水不足になることもしばしばあります。
バハマの治安・住みやすさ

バハマの治安や住みやすさはどうでしょうか?
治安は比較的良好
カリブ海の国と聞くと、治安に不安を感じたりネガティブなイメージを持ったりするかもしれません。しかし外務省「海外安全ホームページ」によると、バハマでは危険情報は発令されていません。
とはいえ日本と比べると、ずっと犯罪が多い国であることは確かです。2022年にバハマで発生した事件は、殺人128件、凶器を使った強盗55件、性暴力55件でした。人口10万人あたりの犯罪率はコロンビア、メキシコ、ブラジルなどの近隣国よりも高く、決して気を抜けない国です。観光客を狙った強盗や窃盗もあり、日本人がひったくりや置き引きにあったケースも報告されています。
さらにコカインなどの薬物売買に関連したギャングの抗争もあるため、注意が必要です。夜間は独り歩きはしないこと、多額の現金や貴重品は持ち歩かないこと、所持品にはいつも注意を怠らないことなどに気を付けましょう。
住みやすさもまずまず
バハマは美しいビーチリゾートが魅力の島々です。治安面で不安はありますが、決して住みにくい国ではないでしょう。1年のうち一定の期間をバハマに滞在して暮らす、といった過ごし方をしている人々もいるようです。
バハマの見どころ・観光

バハマの主要産業は観光業で、観光業の発展とともに国の経済も成長してきました。多くの人々を惹きつけるバハマの見どころや観光スポットをご紹介しましょう。
ピンクサンドビーチ(エルーセラ島)
バハマで2番目に大きな島エルーセラ島のおすすめが、ピンクサンドビーチです。赤いサンゴが細かく砕けたため、砂浜がピンク色に染まったようになっています。楽園に迷い込んだような美しさで、透明度も抜群。
チャールズ皇太子と故ダイアナ妃がハネムーンで訪れた地としても有名で、世界中から恋人同士が集まってくるのだとか。

ケーブルビーチ(ニュープロビデンス島)
ニュープロビデンス島は首都ナッソーがあり、バハマのビーチリゾートがある中心となる島のひとつ。
ケーブルビーチは、とくに最高級ホテルが並ぶ高級リゾートです。ワールドクラスのレストランやバーのほか、マリンアクティビティなども充実しており、極上のバカンスを楽しめます。

ストローマーケット(ニュープロビデンス島)
ストローマーケットは、ニュープロビデンス島ナッソーにある手工芸品市場。
バハマ特産である麦わら帽子、バスケット、ハンドプリントされたTシャツなどを販売する店が数百件以上ずらりと並ぶ様子は圧巻!お土産品選びにも最適です。

バハマの特徴・有名なもの
バハマはタックスヘブンで有名な国です。
タックスヘイブンの国
バハマといえばタックスヘイブン(Tax Haven)で有名です。これは法人税や所得税、相続税などがかからない、またはかなり低い国や地域のことを指します。
バハマは外国企業や金融機関を誘致するため、所得税と法人税などを免除するタックスヘイブン政策を採用しています。そのため、外国の銀行や多国籍企業があえてバハマに拠点を置いて節税しています。

カジノ
バハマにはカジノがあり、ホテル内にカジノが併設されているところも数多くあります。ルーレット、スロット、ポーカーなど、カジノを目当てに、多くの観光客がバハマを訪れます。
またビーチリゾートらしく、カジノがプールサイドにあって水着のまま楽しめるホテルなどもあります。
クルーズでも定番
カリブ海にはバハマをはじめ多くの美しい島々があり、この地域をめぐるクルーズ船ではバハマに寄港するのが定番となっています。クルーズ船の多くが、バハマ船籍でもあります。クルーズ船の旅に出る機会があれば、バハマをめぐるコースも検討してみては。

極上リゾートがある国、バハマ
バハマは世界で有数のビーチリゾート大国で、アメリカやメキシコなどから多くの観光客が訪れています。日本からは遠い場所にあるため、それほどなじみはありませんが、美しいビーチでのんびりバカンスを楽しむといった過ごし方をしたいなら、ぜひ将来の旅行先の候補にしてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部