「南スーダン」ってどんな国? 野生動物が見られる国立公園、世界で一番新しい国など魅力や特徴をたっぷり紹介【HugKum世界紀行】

世界で一番新しい国「南スーダン」。ここには野生動物が見られる国立公園や白ナイル川など、たくさんの見どころがあります。この記事では、南スーダンの基本情報や観光地、特徴などを紹介します。どんな国なのか、さっそく見ていきましょう。

南スーダンってどんな国?

アフリカ大陸東部に位置する「南スーダン」は、いったいどんな国なのでしょうか? これから特徴や観光スポットなどについてチェックしていきましょう。

南スーダン基本情報

まずは、南スーダンの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を見ていきます。

国名

正式な国名は、「南スーダン共和国」といいます。

首都

首都は、ジュバです。

場所

南スーダンの場所

南スーダンは、アフリカ東部に位置する国です。隣接する国には、北にスーダン、東にエチオピア、南東にケニアとウガンダ、南西にコンゴ民主共和国、西に中央アフリカがあります。

日本との時差

日本と南スーダンとの時差は7時間で、日本のほうが7時間進んでいます。日本が午前7時だとすると、南スーダンは午前0時となります。

面積

南スーダンの面積は、64万平方キロメートルです。これは日本の約1.7倍の面積です。

エリア

南スーダンは、10の州に分けられます。

●中央エクアトリア州
首都・ジュバがあり、南スーダンの政治的・経済的中心地である州です。

●東エクアトリア州
東エクアトリア州は、ケニアとウガンダに接しています。山岳地帯が広がり、農業がおもな産業です。

●西エクアトリア州
森林が広がるエリアで、木材産業や農業生産がさかんです。

●ジョングレイ州
ナイル川が流れており、漁業や牧畜がさかんなエリアです。

●ユニティ州
南スーダンの主要な石油生産拠点のひとつです。

●アッパー・ナイル州
ナイル川流域に広がるエリアです。石油資源が豊富であり、農業も行われています。

●ワラプ州
牧畜がさかんなエリアで、伝統的な農村部の生活が色濃く残っています。

●北バハル・アル・ガザル州
スーダンとの国境に位置する州です。農業と牧畜をおもな産業としています。

●西バハル・アル・ガザル州
国内の重要都市・ワウがある州です。農業と商業の中心地となっています。

●レイクス州
中部に位置する州で、牧畜がおもな産業です。

人口

南スーダンの人口は1,194万人(2024年世銀)です。これは東京都の人口(約1,400万人)よりもやや少ない数となります。

言語・公用語

南スーダンの公用語は英語です。そのほかアラビア語、部族語などが使われています。

通貨

南スーダンの通貨単位は南スーダン・ポンドです。日本円にすると、1南スーダン・ポンドは0.034円です(2026年4月28日現在)。

宗教

南スーダンの国旗

南スーダンの人々が信仰する宗教は、キリスト教、イスラム教、伝統宗教などです。

歴史

南スーダンの国の歴史は次のとおりです。

1899年 英国とエジプトにより、スーダンが共同統治される。
1955年 南部スーダンの自治や独立を求め、第1次スーダン内戦が勃発する。
1956年 スーダンが英国から独立する。
1983年 第2次スーダン内戦が勃発する。
2005年 南北包括和平合意(CPA)が成立する。国連スーダン・ミッション(UNMIS)設立。
2011年7月 南スーダン共和国として独立する。

天気・気候

南スーダンはサバナ気候です。4〜10月は雨季でときおり激しいスコールが降り、11月〜3月は乾季で日中の気温が40℃まで上がります。

南スーダンの首都・ジュバと日本の首都・東京をくらべると、ジュバは最高気温が30℃前後と年間で一定しており、年間降水量は同じくらいです。

南スーダンの治安・住みやすさ

南スーダンの治安や住みやすさを解説していきましょう。

治安は安定していない

南スーダンの治安は安定していません。外務省の危険情報では、南スーダン全土に「レベル4:退避勧告」が発令されています(2026年4月現在)。部族間や共同体間の武力衝突が各地で発生しており、殺人、強盗、性暴力、誘拐といった一般犯罪も日常的に発生しているため、注意が必要です。

住みやすさはよいとはいえない

南スーダンは治安が安定しておらず、世界でもっとも貧しい国のひとつといわれています。インフラが整備されていない、人材が不足している、教育や保健などの公共サービスが整っていないなどの課題もあり、住みやすいとはいえないでしょう。

南スーダンの見どころ・観光

南スーダンにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。代表的なものを紹介していきましょう。

バンディンギロ国立公園

バンディンギロ国立公園では、キリン、ライオンなどの野生動物が見られる

南スーダンを代表する国立公園のひとつです。世界でも有数の野生動物の宝庫として知られ、100万頭以上の動物の大移動が見られるのが特徴です。キリン、ライオン、バッファロー、チーター、ヒョウ、ガゼル、トラ、ゾウといった野生動物を間近で見ることができます。

ボマ国立公園

ボマ国立公園は、エチオピアの国境近くにある国立公園。ここで年に一度見られるのが、アンテロープの一種であるシロミミコーブの大移動で、草原を大群で駆け抜けます。またライオンやヒョウ、チーター、ゾウ、キリン、シマウマ、ガゼルなどの野生動物を見ることもできます。

白ナイル川

南スーダンを流れるナイル川

世界で1番長い川として知られるナイル川には、透き通った青ナイル川と、白く濁った白ナイル川があります。南スーダンにあるのは白ナイル川で、南スーダン唯一のナイル川にかかる橋「ジュバブリッジ」では、橋とともに広大な川が堪能できます。

ノ湖

ノ湖は、西からのバハル・エル=ガザル川と南からのバハル・アル=ジャバル川の合流地点にある湖です。カバ、ワニ、多数の魚類が生息しており、牛の大群も訪れます。この付近には、世界でもっとも平均身長が高い部族といわれるディンカ族、牧畜民であるヌエル族が暮らしています。

南スーダンの特徴・有名なもの

観光スポット以外の、南スーダンで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。

国名の由来

南スーダンの「スーダン」には、古代エジプト語で「黒い人の国」という意味があります。南部スーダンが独立し、南スーダンとなりました。

国旗の意味

南スーダンの国旗は、独立する前の南部スーダンだった時代に制定されたものです。これは、スーダン人民解放軍(SPLM)の旗のデザインをそのまま利用しています。

使われている色にはそれぞれ意味があり、黒は南スーダンの民の色(黒人)、白は平和、赤は自由のために流された血、緑は国土、青はナイル川の水、金色(黄色)の星はベツレヘムの星で南スーダンの団結を表しています

世界で一番新しい国

南スーダンは、スーダン共和国から独立を果たし、20年以上にわたる内戦の末に生まれた国です。国ができたのは2011年7月9日で、2026年現在でわずか15年しか経っておらず、世界でいちばん新しい国として知られています。

伝統的な住居「トゥクル」

トゥクル

南スーダンには、伝統的な住居があります。それがトゥクルです。トゥクルは直径4m程度の木と土でできた家で、円形状の土壁に藁葺屋根をしています。藁葺屋根で、熱が逃げるようになっているのが特徴です。

野生動物やナイル川など自然がいっぱいの「南スーダン」

南スーダンは、2011年に独立したばかりの「世界でいちばん新しい国」です。壮大な自然、ナイル川に広がる豊かな生態系、世界有数の野生動物の宝庫でもあります。キリンやライオンが見られる国立公園や、部族が暮らすノ湖の地域など、冒険心をくすぐる場所がたくさんあります。また伝統的な住居「トゥクル」も必見です。

発展途上の国ですが、自然や文化に触れることで南スーダンの新たな一面を発見できるでしょう。

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文・構成/HugKum編集部

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