「シンクシンクカップ」ってどんなもの?
シンクシンクカップは、知育アプリ「Think!Think!(以下シンクシンク)」によるオフラインイベント。2019年11月以来2回目の開催となった今回は、北海道から沖縄まで全国各地から募集定員を超える応募があり、あっという間に定員に達したそう。
当日は、年中長(4-6歳)、小学生低学年(1-2年生)、小学生高学年(3-6年生)の年齢で分けた3つのカテゴリーごと集まって、日ごろ学んでいる「シンクシンク」の腕前を発揮! 誰が一番正解できたのかを競います。普段家で1人でやることが多いアプリですが、ここでは「周りの子たちに負けたくない!」と思う熱い気持ちが芽生えたり、間違っても正解しても、みんなで意見を出し合いながら盛り上がったり、オフラインイベントならでの体験ができます。
知育アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」
パズルや迷路、図形などを用いた問題を中心に、思考力を楽しく身につけられる知育アプリ。Googleによるアプリアワードやキッズデザイン賞など、数々の賞を受賞しています。問題をつくっているのは、算数オリンピックなどの問題を手掛ける、問題制作のプロフェッショナルチーム。これまでに世界150か国のべ300万人の子ども達が遊んだほか、カンボジア政府の協力のもとで行った実証実験では、学力・IQに有意な効果があることを確認されています※。
※カンボジア政府全面協力のもと、国際協力機構(JICA)、慶應義塾大学中室牧子研究室とともに実施。
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アプリの問題にみんな真剣!成績優秀者は表彰も
今回、取材したのは小学生低学年(1-2年生)の部。会場には100人以上が集まっており、HugKum取材班が到着したころにはやる気に満ちた子どもたちの熱気でムンムン。この日が初対面の子どもたちばかりだったそうですが、雰囲気に気おくれすることなく、司会者の質問にも元気な声で答えています。
そしていざアプリの問題に取り組む場面になると、みんな真剣! タブレットに表示された問題に集中し、必死に指を動かしていきます。遊び慣れているとは言え、大人の筆者が「これってどうやって解くんだろう」と混乱しているなかで、子どもたちは戸惑うことなく、即座に問題の意図を理解して解き進めていきます。
参加していた1~2年生の子どもたちが誰も立ち上がらず、飽きずに取り組めるのは「シンクシンク」というアプリが大好きで、魅力的だからこそだと実感。3つの問題が出題されたのですが、特に『つなげレール』というコンテンツが出題されると、「この問題好き!」という声があちこちから飛ぶほど大盛り上がり! 嬉しそうな顔も多く見られ、我が子にもやらせてみたいなという思いもわいてきます。
最後には、上位5名の成績優秀者を発表。どの子もニコニコで、みんなも拍手で祝福。贈られたトロフィーを大事そうに抱えている姿が心に残りました。
代表の川島さん、大会の運営を担当した染森さんにインタビュー
年中長(4-6歳)、小学生低学年(1-2年生)の部が終わったところで、本アプリの開発を行っているワンダーファイ株式会社・代表の川島 慶さんと今回「シンクシンクカップ」大会統括ディレクターの染森紫有さんにインタビュー。このイベントのこと、「シンクシンク」の魅力について伺いました。
――5年ぶり2回目のシンシンクカップの開催にあたっての想いをお聞かせください。
5年ぶりの開催! いつも遊んでくれている子どもたちに感謝を表したい
川島さん :2019年の大会では、子どもたちが喜んでくれる姿を見て我々の制作に対するモチベーションが上がりました。次はどんな大会にしようかと思っていたところでコロナ禍に。何年も中止になっていましたが、今回は5年ぶりに開催することができました。
現在、ユーザー数が300万人を超えましたが、「シンクシンク」は今まで遊んでくれた子たちと一緒に作ってきたというようなところがあって。いつも遊んでくれている子たちに対して感謝を表したいという想いが一番にありました。
子どもたちはイベントを通じて、練習したり、緊張したり、泣くほど悔しかったり、そういう経験を含めてまた「シンクシンク」で“考えることと友だちに”なるきっかけになってくれたらいいなと思っています。
染森さん :大会の開催を発表した際、SNSでは「北海道から参加しにいきたい」という声や、コロナ期間中に遊んでいた子が高学年になってお休みしていたけれど「大会のためにもう1回始めました!」など、色んな声を目にしました。今日も実際に「名古屋から新幹線で来た」と話してくれたお子さんもいて、全国各地からいろいろな子どもたちに参加してもらっていると実感しています。
――年中長、小学生低学年を終えてみてどうですか?
本気で取り組んで、ワクワクドキドキしてくれて嬉しかった
染森さん :年中長の回では、負けてしまって悔し泣きしている子がいて。保護者の方に抱きついて「悔しい」ってわんわん泣いていて。こんなに本気で取り組んでくれて、今日を迎えるまでにもワクワクドキドキしてくれた話を聞いて嬉しかったです。
普段は1人で好きやっている、得意にしているアプリを、自分以外に好きな子たちがこんなにいるっていうのも、子どもたちにとっては驚きだったみたいで、隣同士で仲良くなっている子もいましたね。
――「シンクシンク」は、どんな力を伸ばすことができるのか改めて魅力を教えてください
川島さん :私は算数や数学が昔から大好きなんですが、小さい子どもにとっては、文章を読みながら考える文章題って簡単ではないと思います。
「シンクシンク」では、文字を介することなく、シンプルに算数や数学を考える楽しさを伝えたいと思ってきましたし、それが子どもたちにとっても自然で、算数や数学、理数的思考だったり抽象思考の入り口だと思っています。無料の部分もありますので、ぜひ遊んで考える楽しさを体験してみてほしいですね。
染森さん :「シンクシンク」はルール説明などの文章がないので、子どもたちが直感で「こうやるんだな」と考えるところからスタートするのが特徴です。「こうやるんだよ」と教わってやるのが当たり前だと思うのではなくて、自分でやり方やルールを考えるところから、楽しんでもらえたらいいですね。
やってみてから自分がそうだと思っていたことが合っていた、または間違っていた、それも新たな発見で面白さのひとつ。間違えることは怖くない、全然オッケーなんだと思ってもらえるような問題になっているのも推しポイントです。
「シンクシンク」で考えることと友だちに!
会場で子どもたちの様子を見ていて、まさに「シンクシンク」は楽しく学べる知育アプリなのだと実感。誰一人勉強だと思っている様子がなく、ただ楽しいから、面白いからやっているのだと感じました。
また、オフラインイベントならではの誰かとの競い合うこと、喜んだり悔しい気持ちになったりすることを体験し、貴重な経験となったのではと思いました。
興味を持った方は、「シンクシンク」を体験してみてはいかがでしょうか。
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取材・文/長南真理恵