鶏そぼろの作り置きがあれば、料理の準備も仕上げも簡単になります。お子さんの好みに合わせた味付けで、野菜も一緒に楽しめる料理に仕上げましょう。基本の作り方からアレンジまで、さまざまな活用法をご覧ください。さらに、便利な冷凍保存の方法も覚えて、効率的に使いこなしてくださいね。
基本の鶏そぼろの作り方
鶏ひき肉をしっかりと炒めてきつね色になるまで火を通し、その後調味料を加えるのがポイントです。こうすることで臭みが取れ、香ばしさが増します。
通常、作りやすい量は150g程度ですが、今回は650gの鶏ひき肉を使用し、作り置き用も同時に仕上げます。
材料
(4~5人分)
鶏ひき肉 650g
【調味料】
油 大さじ4
酒 150㏄
しょうゆ 100㏄
みりん 100㏄
作り方
【1】フライパンに油を入れて温めます。鶏ひき肉を加えて炒めてください。
【2】余分な水分が出てくるので、飛ばしてください。
炒める音が「ジュージュー」から「パチパチ」に変わってきたら、もう少しです。
【3】調味料を加えて煮詰めます。
10分程で煮汁がなくなり、香ばしい香りが立ちます。
【4】冷凍保存する場合は、バットなどに広げてよく冷まします。
アレンジ
みりんをメープルシロップに替えると、お子さんの好みに合った甘みが出て、より食べやすくなります。
大人向けなら、甘みを控えてしょうが汁を加えてください。
冷凍方法
たくさん作った鶏そぼろは、冷凍保存しておけば後日もおいしく食べられます。
冷凍の手順
出来上がった鶏そぼろは、小分けして冷凍しておくと便利に使えます。
【1】ラップを広げ、冷ました鶏そぼろを薄く平らに広げます。お玉1杯分が1回分の目安量です。
【2】ラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ保存します。
【3】保存期間は約3週間です。
冷凍後の使い方
冷凍した鶏そぼろは、電子レンジで解凍してから使用するか、加熱料理に直接加えて調理します。
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三色丼の作り方
出来上がった鶏そぼろを使って、三色丼に仕上げる手順をみていきます。たんぱく質、ビタミンが摂れる栄養バランスの良い一品です。
材料
(2人分)
鶏そぼろ 2人分(150~200g)
温かいご飯 2膳分
【小松菜の浅漬け】
小松菜 1/2束
塩 小さじ2
【玉子そぼろ】
卵 2個
砂糖 小さじ2
酒 小さじ1
塩 少々
小松菜の浅漬け
小松菜の他、茹でたサヤインゲンや枝豆、炒めたピーマンなどでも。お子さんが好きな野菜を選んでください。浅漬けは最初に仕込んでおくと、ちょうどよく仕上がります。
【1】小松菜を細かく刻んでください。
【2】塩を振り、軽くもみます。15分ほど置き、水が出てきたらしっかりと絞ります。
玉子そぼろの作り方
玉子そぼろの他、錦糸玉子や、目玉焼きをのせる方法もあります。
【1】フライパンかお鍋に卵と調味料を入れ、よく混ぜ合わせます。菜箸を左右に動かし、卵液を切るように混ぜてください。
【2】コンロの火を、弱火よりやや強めにセットします。
【3】鍋の縁から固まり始め、中央がゆるい液状になってきたら、菜箸でかき混ぜます。
【4】全体を混ぜながら、ポロポロの食感に仕上げます。
【5】火を止めたら、余熱で火が通りすぎないよう、すぐに鍋をコンロから下ろしてください。
仕上げ
温かいご飯を丼に盛りつけ、鶏そぼろ、小松菜の浅漬け、玉子そぼろを彩りよく配置して完成です。
じゃがいもの鶏そぼろ和え
鶏そぼろとじゃがいもは相性抜群の組み合わせ。コロッケの中身を思わせる和え物にしていただきます。一度作れば、覚えてしまうくらい簡単です。
材料
(2人分)
鶏そぼろ 大さじ2
じゃがいも 3個(300g程度)
塩こしょう 適量
作り方
【1】皮付きのじゃがいもを洗い、ラップで包みます。中サイズのじゃがいも1個につき、電子レンジ(600W)で約3分30秒加熱します。じゃがいもの大きさに応じて加熱時間を調整してください。
【2】加熱後、すぐに取り出さず5分ほど置くと、熱が均一に行き渡ります。竹串がスッと通れば、火が通った合図です。
【3】熱いうちに皮をむきます。お好みで、食べやすい大きさに切るか、粗めにつぶします。
【4】じゃがいもに塩こしょうをまぶし、鶏そぼろと和えてください。
アレンジ
じゃがいもの皮をむいた後、熱いうちに有塩バター10gと和えると、じゃがバターになり、コクが出ます。また、粉チーズを加えるアレンジもおいしいです。
その他の使い方
甘みがあり、くせのない鶏そぼろは、さまざまな料理に添えられる万能具材です。使い方のアイデアをご覧ください。
混ぜて焼く
卵液に鶏そぼろを混ぜ込んで玉子焼きにすると、お弁当に最適なそぼろ焼きが完成します。
その他、チャーハンの具材や、グラタン、チヂミの具にも活躍します。
あんかけ
鶏そぼろにチキンスープを加え、あんかけにするととろみがついて食べやすくなります。温めた豆腐や、にゅうめんにかけてください。すでに鶏そぼろには味付けが済んでいるので、スープの味付けを薄めにするのがポイントです。
和風だしで炊いたかぼちゃ、大根、里芋などに鶏そぼろを加えれば、すぐに味の変化が楽しめます。これをあんかけにすると、体も温まり一石二鳥です。
トッピング
鶏そぼろはトッピングとして使える場面も豊富です。温かいご飯だけでなく、冷麺やうどんの具として加えてください。さらに、納豆に鶏そぼろを加えると、絶品のトッピングになります。ご飯やうどんに合わせれば、忙しい日のランチにも大活躍します。
作り置きがあれば安心、鶏そぼろ
鶏そぼろは便利な万能食材です。基本の作り方を覚えれば、冷凍保存してさまざまな料理に活用できます。三色丼やじゃがいもとの和え物など、簡単でおいしいレシピを紹介しました。また、玉子焼きや納豆、うどんなど、アレンジの幅も広いです。
作り置きしておくと、忙しい日々の食事作りの強い味方になるので、ぜひ活用してください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)