目次
お子さんはスポーツが好きですか?
まず聞いてみたのはこちらの質問。そもそもスポーツが好きなお子さんの割合はどれほどなのでしょうか。
みなさんからの回答を集計してみると、「はい」が55%と過半数超え! 「いいえ」は19%、「わからない」が26%に留まる結果となりました。
身体を動かせるほか、ゲームとして楽しめる競技も多いスポーツはやはりお子さんたちから人気のようですね。
スポーツが得意だと思いますか
次に聞いてみたのはこちらの質問。「好き」と「得意」の割合は比例するのでしょうか。
先ほどの質問(お子さんはスポーツが好きですか?)では過半数が「はい」と回答する結果となりましたが、ここでは一転。
意外にも、「いいえ」が42%で「はい」の33%を上回る結果に。「わからない」との回答も27%ほど集まりました。
スポーツが「好き」であることと「得意」であることは直結するわけではないことが伝わってきます。
お子さんが運動する頻度は?
そんなみなさんのご家庭では、どの程度の頻度でお子さんが運動をするのでしょうか。こちらは未就学児・小学生に分けた上で回答を集計してみました。
未就学児
結果を見てみると、未就学児のお子さんが運動をする頻度は「決まっていない(35%)」と「週に2-3回(31%)」がほぼ同率になりました。
小学校のように体育の時間が必ず設けられるわけではない未就学児。「公園に行けば身体を動かす」「教室に通っていればそれが運動になる」といった状況のご家庭が多いのではないでしょうか。
小学生
一方、小学生では、「週に2-3回(42%)」が最も多く、次いでは「週1回以下(21%)」「週に4-5回(12%)」が続く結果に。
「週に2-3回」とは、学校の授業の回数が数えられているのかもしれませんね。学校の他に習い事やクラブ活動で運動をしていると、その回数も増えるのだと推察できます。
現代の子どもは運動不足だと思う?
我が子に限らず、現代の子ども世代全体の運動についての印象も聞いてみました。
この質問に対しては、「はい」が全体の65%を占め、育児をする保護者の多くが子どもたちの運動不足を実感していることがわかります。
どのような時に運動不足を感じる?
さらに、「どのような時に子どもの運動不足を感じるのか」を聞いてみると、「夏が暑すぎる」「防犯上、外遊びが心配」「公園のような遊べる場所が少ない」等々、気候・安全面・外遊びができる場所の希少さを要因とした、子どもの外遊びの機会の減少を挙げる声が目立ちました。なかには、「室内遊びの充実」を問題視する回答も散見されます。
以下には、みなさんの回答を引用しました。
夏の暑いときに体を動かす場所が少ない [ 女性 ]
あまり外で遊んでいる子を見かけない [ 女性 ]
自分の時代と比べて、広場はないし、習い事ばかり。夏は、酷暑で危ない。危ない人間も居て、安心感のある時代ではない [ 女性 ]
ゲームなどやはり昔よりも室内遊びが充実していることと、温暖化で暑すぎて夏は外で遊べなくなっていること [ 女性 ]
コロナが流行ったこともあって外に出てなにかとスポーツをする機会が少なかったから [ 女性 ]
体力が無いと感じることが日常で多いから [ 男性 ]
すぐ疲れる [ 女性 ]
マラソン大会などもなくなって、何となく運動する時間が減っているような気がするため [ 女性 ]
日常生活の中で子どもの基礎体力をあげるために気をつけていることは?
先述したとおり、多くのご家庭が昨今の子どもたちの運動&外遊びの機会の減少を実感しているようです。
では、そんな子どもたちの体力が下がってしまわないように、みなさんはどのような対策をとっているのでしょうか。
「日常生活の中で子どもの基礎体力をあげるために気をつけていること」を訊ねてみました。寄せられた回答の中で特に目立ったものを、みなさんのコメントとともにご紹介します。
なるべく公園や外遊びができる場所に連れて行く
特に目立ったもののひとつが、「なるべく公園や外遊びができる場所に連れて行く」でした。
先ほどのアンケートへの回答では外遊びができる場所の減少が問題点として挙げられましたが、たとえ遠い場所でも、休みの日は身体を動かせる場所へ積極的に出かけるご家庭は少なくないようです。
移動はなるべく徒歩で
特別な運動はしてなくても、移動を徒歩にすることで、なるべく身体を動かす機会を増やしているとの声もありました。
普段なら車で移動する場合でも電車を使ったり、学童からお家まではジョギングをしたりと、日常生活の中で工夫をする声が寄せられました。
自転車や徒歩で移動することを増やす [ 男性 ]
学童からの帰宅は家までジョギングしています [ 女性 ]
週末、天候が良ければ公園やキャンプ場に家族でいき、身体を動かす機会を意識して設けるようにしている。また地方在住なので、普段の買い物などは車が必須ですが、子どもと一緒の時はなるべく徒歩を選択している。 [ 女性 ]
家で運動ができるアイテム等を導入
中には、お家にいながらも身体を動かせるように、トランポリンやバランスボール、アスレチック等を設置したというご家庭もありました。お友達が遊びに来た際にも、みんなで楽しめそうですね。
家の中をアスレチックハウスにした [ 女性 ]
家の中でも体を動かしても良い環境を作る(トランポリン、布団でマット運動、バランスボール) [ 女性 ]
YouTubeやゲームで運動
ほか、YouTubeのダンス動画を見て踊ったり、身体を動かすTVゲームで遊んだり、既存の身体を動かす娯楽によって“おうちスポーツ”を楽しむ声も。運動になるだけでなく、ストレス発散にもなりそうです。
子どもの運動不足解消に向けて家庭で取り組む保護者多数
今回お伝えしてきたのは、お子さんの運動不足に対する育児家庭の意識や、お子さんの基礎体力向上に向けてご家庭で取り組んでいることのアンケート結果。
お子さんはスポーツが好きだと感じるご家庭が多い一方で、酷暑や公園の減少をはじめとした問題を一因に、子どもたちが運動する機会が減ったと実感する声も目立ちました。
そのため、おうちの環境を変えたり、日常生活で身体を動かすシーンを増やしたりと、さまざまな工夫をするご家庭が多数。現状では、家庭内でも子どもの運動不足解消に向けた取り組みをしていく必要がありそうですね。
ぜひ、今回ご紹介したみなさんからのアイディアを参考にしてみては。
こちらもおすすめ
文/羽吹理美 構成/HugKum編集部