宮崎県延岡市発祥の辛麺は、豆板醤や唐辛子をたっぷり使った辛い郷土ラーメンです。ご家族全員で楽しめるような自家製スープで作れば、ピリッとした刺激で食欲をそそります。お子さんも大人も一緒に味わえるように工夫を凝らしましたので、ぜひ作ってみてください。
辛麺とは
まずは、辛麺の発祥と特徴についてみていきましょう。
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発祥と歴史
辛麺は1987年、宮崎県延岡市の居酒屋「辛麵屋 枡元」でサイドメニューとして誕生しました。
辛いだけでなく、旨味のあるスープが癖になると評判を呼び、現在では多くの店舗で提供されています。
ほとんどの店では、お客の好みに合わせて辛さを選べます。0辛（辛みなし）から、スーパー激辛（25倍の辛さ）などのように、幅広く選択できます。
辛麺の特徴
発祥のお店では、小麦粉とそば粉から作ったコシの強い麺を使用しました。この麺のコシの強さは、コンニャクにたとえられるほどです。
スープには、ニンニクと細かく刻んだ唐辛子がたっぷり使用され、ひき肉とニラを卵でとじた具を加えます。
店舗では最後にライスを入れて締めくくる方法が人気だそうです。底に沈んだ具材とご飯が混ざり、雑炊風になることで、一滴も残さず完食する人も少なくありません。
お取り寄せができる辛麺
宮崎県内には数多くの辛麺店が営業しており、関西や関東にも店舗が広がっています。近くに店舗がない方でも心配ありません。インスタント麺の商品が豊富に揃っており、オンラインで手軽に購入できる選択肢も多数あります。
辛麺屋 桝元 黒辛 10食セット
そば粉と小麦粉でできた麺と、唐辛子をたっぷりと使用した本格的な味わいで、リピートする方も多いそうです。
明星 チャルメラ 宮崎辛麺 5食パック
明星食品「チャルメラ」のシリーズとして、辛麵をモチーフにしたカップ麺、袋麺などが発売されています。
お子さんと一緒に食べる辛麺
辛麺は激辛が特徴ですが、現地のお店では唐辛子を抜いた、まったく辛くない味も選べます。
ご家庭で作る場合も辛さを調節すれば、お子さんも安心して楽しめますよね。旨味を生かし、辛さを調節する工夫についてみていきます。
トッピングで辛さを調節
辛麺のお店では、辛さの選択だけでなく、トッピングでカスタマイズも可能です。よく使われる具材はこちらです。
卵
ネギ
チーズ
ミンチ
モツ
チーズとミンチの組み合わせなど、複数のトッピングを楽しむのもおすすめです。
また、辛さが強すぎる場合は、トッピングで調整ができます。
・溶き卵を加えると辛さが和らぎます。
・豆腐や豆乳を入れると、マイルドな味わいになります。
・少量のピーナッツバターで、深みと甘みが増します。
・ほぐしたささみ、ツナ、温泉卵もいいアクセントになります。
逆に辛さを増したい場合は、ラー油や豆板醤などを活用してください。
キムチ入り辛麺
お子さんが食べやすいように、キムチを使って作ります。普段からキムチを食べているご家庭なら、お手持ちのものを活用してください。
より辛さを弱めたい場合は、水洗いしたキムチを使用すると、白菜の甘みだけを残すことができます。
・材料
（2人分）
中華麺 2玉
にら 1/2束
卵 1～2個
豚ひき肉 100～120g
キムチ お好みの量
ごま油またはサラダ油 小さじ1
【スープ】
水 800～900cc
顆粒鶏がらスープ 大さじ0.5～1
しょうゆ 大さじ1.5～2
酒 大さじ1
・作り方
【1】にらを4～5cm長さに切り、卵を溶きほぐしておきます。
麺を茹でるための湯を沸かし始めます。
【2】別の鍋で油を熱し、ひき肉とにんにくを炒めてください。肉に火がとおり、透明な肉汁が出てきたらキムチを加えてさらに炒めます。
【3】【2】の鍋に【スープ】の材料を加えて煮立たせます。沸騰したらにらを加えて混ぜ、再び沸騰したら溶き卵を少しずつ入れます。
卵を入れる際は火を中火のままにし、細い線を描くように少しずつ入れます。2回に分けて入れるとふわふわの卵になります。
【4】最初に用意した鍋で麺を茹で、ざるにあげて水気を切ります。丼に盛りつけ、 スープをかけて完成です。
豆乳辛麵
さらにまろやかなスープにするため、豆乳とキャベツを加えたレシピをご覧ください。ごく弱いピリ辛で、ミルキーなスープが特徴です。
・材料
（2人分）
中華麺 2玉
豚ひき肉 150～200g
にんにく 1～2片
キムチ お好みの量
卵 1～2個
キャベツ 3～4枚
ピザ用チーズ 適量
刻み海苔 お好み量
豆乳（無調整） 400cc
ごま油またはサラダ油 小さじ1
【スープ】
水 400～500cc
顆粒鶏がらスープ 大さじ0.5～1
しょうゆ 大さじ1.5～2
酒 大さじ1
・作り方
【1】キャベツは長さ4～5cmに切り、にんにくはみじん切りにしてください。 卵を溶いておきます。
麺を茹でるためのお湯を沸かし始めます。
【2】 別の鍋に油を熱し、ひき肉とにんにくを炒めます。火が通って透明な肉汁が出てきたらキムチを加え、さらに炒めます。
【3】【スープ】の材料を加えて煮立たせ、沸騰したらキャベツを加えて混ぜます。再沸騰したら卵を溶き入れ、ふんわり浮いてきたら火を止めます。
【4】最後にチーズと豆乳を入れて温めてください。
【5】最初に用意した鍋で麺を茹でます。ざるにあげて水気を切り、器に盛ります。
スープをかけて刻み海苔をのせれば完成です。
ご家族で楽しむ自家製辛麺
宮崎県で大人気の辛麺は、唐辛子をたっぷり使った辛いラーメンです。お店では辛さを選べますが、ご家庭で作る際はキムチを使うことで、お子さんにも食べやすい辛さに調整できます。さらに、豆乳を使えばマイルドな味わいに。ご家族みんなで楽しめる一品に仕上がります。
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構成・文・写真（一部を除く）／もぱ（京都メディアライン）
