今年の夏休みに東京都現代美術館ではじまる展覧会は「遊び」がテーマです。
「遊んでないでOOしなさい!」と、遊びの時間を「勉強」や「仕事」や「お手伝い」に邪魔されていませんか?このように遊びは日常生活の対極にあり、不真面目で非生産的なものだというイメージをもたれてしまうことがあります。一方で、日常の決まりごとが通用しない遊びは従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけにもなります。
この展覧会では6組の作家による、こどももおとなも楽しめる作品が登場。触ることが出来る作品や、ゲームのような参加型作品など展示室では様々な体験が待っています。しかしここは現代美術館、遊ぶだけでは終わりません。
「ハンドルにアソビを持たせる」という表現があるように、遊びには余裕や緩みという意味があります。車のハンドルはきっちりしているばかりだと快適には走りません。私たちもそれと同じで、「みんなと同じでなくちゃ」、「失敗してはいけない」と、自分を束縛してしまっては息苦しくなってしまいます。本展では遊び心に満ちた作品たちが、そんな束縛をユーモラスにほどいていきます。そこで生まれる好奇心やいたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ち、それらは創造力の源泉であり、激しい変化の時代を生きるためのヒントになるでしょう。
見どころ①体験型作品で遊べる!
巨大な作品の中に入り込んだり、的を狙ってみたり、工作したり・・・遊びやゲームの要素を持った、こどももおとなも楽しめる体験型作品が展示空間に広がります。みなさんの遊んだ痕跡がそのまま作品になることも。「なんだろう?なんでだろう?」と思ったら、そこがアートの面白さのはじまりです。
見どころ②アーティストと遊べる!
関連イベントは、アーティストの遊び心を深く知るチャンス!思わずクスリと笑ってしまうパフォーマンスから、時間を忘れて熱中するワークショップまでアーティストによる多彩なイベントを開催します。館内の様々な場所で行われるので、新しくなった美術館をより楽しみたい人にもオススメです。
◆開発好明 「木場のダメパンダ」
開発さんが「ダメパンダ」となって、美術館内をうろうろします。出会えたらラッキー!
日時:パンダの気分次第で不定期開催
◆うしお&倉本大資(OtOMO)「あそびを発明しよう!micro:bit(マイクロビット)アイデアソン」:小型コンピューターのmicro:bit(マイクロビット)とプログラミングの初歩的な内容を体験し、それを用いて新しい遊びを開発します。
日時:7月28日(日)10:00-12:30
対象:小学3年生以上(小学生は保護者同伴)
定員:15名(事前申込制・先着順)
持ち物:パソコン(お持ちでない場合はレンタル可:料金1,000円)
◆タノタイガ 「タノニマスワークショップ」:美術館の名所を巡り、タノニマス面をかぶって記念撮影をするツアー&ワークショップ。
日時:8月25日(日)15:00-16:00
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
定員:15名(事前申込制・先着順) *展覧会のチケットが必要です
◆野村和弘 トークパフォーマンス:作家が自分の作品や芸術に関する考えを表現するトークパフォーマンス。
日時:9月15日(日) 13:00-13:10 「私の仕事、古さと未熟さについて」 15:00-15:10 「赤のコルパー」
◆TOLTA「この宇宙以外の場所」:TOLTAメンバーの朗読とパフォーマンス
日時:9月28日(土) 15:00-16:00
定員:30名(先着順) *展覧会のチケットが必要です
◆オトナのための遊び講座 「遊び×仕事」(レクチャー)
日時:8月23日(金) 19:00-20:00
登壇者:服部泰宏(経営学者)
定員:200名(先着順)
◆オトナのための遊び講座「遊び×美術史」(レクチャー)
日時:9月29日(日) 15:00-17:00
登壇者:中尾拓哉(美術評論家)、うしお(出品作家)
定員:200名(先着順)
※ 変更や詳細やその他のイベントについては、ウェブサイトにて随時お知らせされます
見どころ③みんなで一緒に撮影して遊べる!
本展は作品の写真撮影が可能です。広い空間をいっぱいに使った作品は写真映え抜群!みんなで一緒に記念撮影を楽しみましょう。
※動画撮影や他の来館者の撮影、フラッシュ、三脚、自撮り棒の使用など他の方へのご迷惑となるような撮影方法はご遠慮いただくなど、一定の撮影条件があります。
【開催概要】
教えてくれたのは、LITTLE ARTISTS LEAGUEのメンバー。
LITTLE ARTISTS LEAGUEは母になった、アーティストママが立ち上げた、
親子へ向けた、本気でアートをやっていく活動団体です。