新入学におすすめの《色鉛筆》はこれ! 力の弱い子も楽に、濃く描ける♪ 芯の直径が太い「toirono」の描き心地を体感して

三菱鉛筆から2024年11月に発売された色鉛筆「toirono(トイロノ)」。「軽い力で発色よく描ける新しい色鉛筆」という言葉通り一度塗ってみると、今までにない描き心地と仕上がりを感じます。

toironoを早速使ってみました。

”きいろ”が見やすい!

筆者が色鉛筆を使うときに一番見づらく感じる色は”きいろ”です。これは読者の方の多くも同じではないでしょうか?でも、toironoはその”きいろ”がとてもはっきりと塗れるのです。

娘が描いたパフェのイラスト。きいろがハッキリ見えます

「”きいろ”がとても見やすく塗れる」これは、小柄で力が弱めの筆者の娘(小3)に感想を聞いた時に出てきた言葉でした。色が薄くていつも見づらい”きいろ”が想像以上にくっきり塗れたため、この言葉が自然と口から出てきたのだと思います。

塗っている時の感触が違う!

筆者も実際にtoironoを使ってみました。比較対象として従来品である同じ三菱鉛筆の「色鉛筆の定番」と冠される色鉛筆880と比較していきます。

色鉛筆880では塗っている時に「カサカサ」と乾いたような音がします。紙に対する抵抗はなく、さらさらさらと塗ることができます。それに対してtoironoを塗っているときに筆記音は聞こえませんでした。

では、toironoを塗っている時にどう感じるか気になりますよね?toironoの芯がしっとりとしていて、今までの色鉛筆では感じなかったような軽いグリップが効いている感じがします。「どこかで似たような描き心地を体験したことがある…」としばらく考えた結果、クレヨンを画用紙に塗るときの感覚に似ているように思いました。

その感覚の理由は太くて柔らかい芯

左がtoirono/右が従来品

toironoの特徴の一つは、通常の色鉛筆の芯で使われるものよりも太い直径4.0mmの芯を使っていることです。太くしたことでしっとりと柔らかくのびやかに描ける芯を実現しました。

様々な表現ができる

「色のお話」

そんな柔らかくてグリップ感があるtoironoには、色鉛筆の塗り方を説明する「色のお話」付の紙でできた保護シートがついています。その下1/3には色鉛筆の表現技法が例として8種類掲載されていて、色鉛筆初心者でも基本的な書き方を知ることができます。

toironoが目指したもの

年齢を問わない商品

「toirono」の名前は、『十人十色、一人ひとりにあった多彩な表現を楽しめる存在になりたいという想いを込めて』付けられた色鉛筆のブランドです。

力が弱い未就学児のお子さんでも、久しぶりに色鉛筆に触れることになった保護者の方でも、塗り絵や風景画などを生涯の趣味として描くことを楽しんでいる方々でも、世代に関わらず、しっとり柔らかな描き心地で描けるのが特徴です。

toironoのすごいところ

ムラなく塗れる

凸凹したスケッチブックにしっかりと塗ると、紙の凸凹がわからなくなるほどしっかりと塗ることができます。

黒など、濃い色の紙でも表現可能

色が濃い紙に描いてもハッキリな発色

色がしっかりと紙の上に乗るので、従来の色鉛筆よりもはっきりと表現でき、描く時に使用する紙の色を選びません

作品の展示・保管に最適

芯に使われている、色の元となる「顔料」の比率が従来のものと比較して高くなっているため、色あせや展示・保管の際に避けられない退色を抑えられます

使ってみて感じたこと

”あか”と”きいろ”を優しく重ね塗りしたもの

toironoを重ね塗りをすると紙の上で色をまぜて新しい色にすることができました。指で擦ったり、2色目の色鉛筆で塗り足しながらでも構いません。例えば”あか”と”きいろ”を塗り重ねた部分は徐々に”だいだいいろ”に近づいていきました。紙の上で、塗られた芯同士が混ぜられているように見えました。

パッケージにも様々な工夫

蓋がない!

toironoは12本の色鉛筆を1つのトレーに入れています。その上に、前述の「色のお話」を重ね、太いゴムでまとめて箱に入れます。

写真ではわかりづらいですが、紙のお話→トレー1段目→トレー2段目を重ねて、ゴムで束ねています

24色の場合はトレーがスタッキングできるので、片付ける時には上から「色のお話」→1枚目のトレー→2枚目のトレーとしてゴムでまとめます。

現在の小学校勉強道具としてタブレットが追加されて、授業中の机の上は満員状態。

一方家庭では、リビング学習をするご家庭も増えて、色鉛筆の大きなふたが他のご家族の道具に当たってしまったり、スペースの取り合いとなり大変です。

トレーを重ねずに2枚置いてもOK

今回、色鉛筆の入れ物をトレーにしたことで1/2の省スペース化を実現。

12色セットと同じ色のトレーだけを使うときには重ねて
ニュアンスを出したかったのでアースカラーが入っているもう一枚のトレーへ

24色でも2つのトレーを重ねておいて、使うときにトレーを入れ替えることで、省スペース化できます。

箱には優しい気持ちが込められています

箱の内側には広島/長崎/沖縄などに送られた折り鶴を原料として配合した「紙カラフルウイッシュ」という素材を使用しています。この紙は平和への想いを再生し、新たな形になったものなのだそうです。

商品概要

価格

1本     220円 (税抜 200円)
12色セット 2,640円 (税抜 2,400円)
24色セット 5,280円 (税抜 4,800円)

12色セット

特によく使われる色を厳選してそろえています。塗り絵をするのにも使いやすい色なので、お子さんも使いやすいラインナップです。

24色セット

12色セットのラインナップに加えて、春夏の元気なイメージを表現できる鮮やかで明るい色が6色、秋冬の静かな様子を表現できる落ち着いたアースカラーが6本の計12本が追加になっています。特に「明るい色」「アースカラー」が加わることで、特に大人の方の表現したい深みのある色合いや繊細な色の表現も可能になりそうです。

最後に

1本220円と幼稚園や学校で使っている従来品との価格差は多少ありますが、世代を超えて同じ道具で楽しむことができる製品だと筆者は感じています。これから、卒業・入学の時期になりますので、贈り物としても素敵な商品ではないでしょうか?

商品の詳細はこちらをご覧ください

文・写真・構成/ふじいなおみ

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