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指輪の戦士、ゴジュウジャーのストーリー
かつて時空のはざまで、全てのスーパー戦隊ロボと、巨大な「厄災」による最終戦争が巻き起こりました。「ユニバース大戦」と呼ばれるその戦いは、ひとりの巨神によって終結。その名は「テガソード」。全てのスーパー戦隊の力を宿した超越者は、傷を負い眠りについたのです――。
一方アルバイトを転々とする青年・遠野吠(とおのほえる)は、またもやアルバイトをクビになってしまいます。 時を同じくして街に謎の組織「ブライダン」が、テガソードを目覚めさせるために地球を襲い始めました。
そんななか突然、吠は謎の空間に包まれ、テガソードと出会います。テガソードの力を分けたという「指輪」を集めると、なんでも願いが叶うと言われました。
願いがなかった遠野吠は願いを見つけるため、ナンバーワンを目指すことに。 指輪の契約を交わし「ゴジュウウルフ」となり、ブライダンと対決することを決意したのです。
そして全部で5人の”はぐれ者”が指輪を手にすることに――。

2025年のスーパー戦隊記念作品「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」に登場する5人の【はぐれ者】戦士
ゴジュウウルフ/遠野 吠(とおの・ほえる) 役 冬野心央さん
愛想がないうえに口も悪く、でも腕っぷしだけは強い。衝動的で近寄りがたいが、根は良いヤツなんです。家族も友達もいない【はぐれ者】で、その暴れっぷりから仕事もすぐクビになってしまい、バイトからバイトへの『はぐれアルバイター』として暮らしています。

ゴジュウウルフ/遠野 吠を演じるのは、冬野心央さん。スターダストプロモーション所属でまだ芝居経験は少ないですが、貪欲さや気合い、負けん気を持って頑張りたいと話しています。
「小さいころからヒーローというものに憧れがあったので、こうやって出演が決まって本当にうれしいです。お芝居経験が少ない分、1年間全力で食らいついて頑張っていこうと思っています!
今作は50周年の節目ですが、一時代の終わりではなく、むしろ新たな時代の始まりだという意識を持って制作しています。この作品がみなさんにとってかけがえのない、そして愛される作品になるよう、キャスト・スタッフ一同、精いっぱい頑張っていきますのでよろしくお願いします!」(冬野さん)
ゴジュウレオン/百夜 陸王(びゃくや・りくお)役 鈴木秀脩さん
カリスマ性に満ちた天才アイドルで人たらし。女にも男にもとにかく優しい『元・スーパーアイドル』です。とある事件をきっかけに事務所を追い出され【はぐれ者】状態に。策士で人を操ることに長け、自信過剰なところもありますが、それを裏付ける努力もしています。

ゴジュウレオン/百夜 陸王を演じるのは、183㎝の長身で俳優のほかモデルとしても活動する鈴木秀脩さん。
「50周年という記念すべき瞬間に、憧れだったヒーローになれてうれしいです。元スーパーアイドル役ということで、皆さんにキラキラをお届けできるよう頑張ります。そして、元スーパーアイドルの役なので、肌もキレイじゃないと…ということで、《美肌ナンバーワン》を目指します! 実はびっくりするほどの乾燥肌で「カサカサ戦隊」って言われているくらいなので(笑)。
それと僕はまさに『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006~2007年)の世代で、ボウケンレッドのスーツアクターをされていた福沢(博文)さんが今回のアクション監督なので、本当に感慨深いです」(鈴木さん)
ゴジュウティラノ/暴神 竜儀(ばくがみ・りゅうぎ)役 神田聖司さん
テガソードに仕えるのが最高の幸せだと思っている『テガソード信奉者』で、彼の「願い」はテガソードの幸せ。世間知らずで超マイペースだが、めっちゃ強いのであまり心配はない。もとは厳しい家系で育ちましたがテガソードの存在を知り、家を飛び出します。その異端な信仰ゆえ、家族から【はぐれ者】に。

ゴジュウティラノ/暴神 竜儀を演じるのは、今回の5人の戦士の中では一番年上で、唯一の30代となる神田聖司さん。
「世のお子様方、そして大人の方々にも、勇気とエンターテインメントをお届けできたらなと思います。頑張ります!
僕は兄の影響もあり、『星獣戦隊ギンガマン』(1998~1999年)、『激走戦隊カーレンジャー』(1996~1997年)、そして『忍者戦隊カクレンジャー』(1994~1995年)に思い入れがあります。「ギンガマン」に関しては、小さい時におもちゃで遊んでいる時に、なぜかやられ役が好きだった思い出があります(笑)」(神田さん)
ゴジュウイーグル/猛原 禽次郎(たけはら・きんじろう)役 松本 仁さん
誰よりもフットワークが軽い『パリピ高校生』。とある理由から家族と疎遠になっている【はぐれ者】ですが、あまり気にしていないよう。実はとても真面目なんですが、そんな自分を変えたいとも思っていて、パーリーピーポーになるために日々を過ごしています。

ゴジュウイーグル/猛原 禽次郎を演じるのは、松本 仁さん。これまでドラマ「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(テレビ朝日、2024年)などに出演。特技はダンスだそう。
「僕は『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011~2012年)が大好きで、子どもの頃は毎週日曜を楽しみにして、スーパー戦隊を見るために朝早く起きていました。そんな子どもたち、大人の方が増えるようにキャスト・スタッフ一同頑張ってまいります!
僕は食べることが好きで《食い意地ナンバーワン》なんです。現場のケータリングコーナーも大好きで、先日の撮影でもスナック菓子の台を抱えていました(笑)」(松本さん)
ゴジュウユニコーン/一河 角乃(いちかわ すみの)役 今森茉耶さん
クールだけれど必要な時は愛嬌も武器として使います。もともと警察官を志し警察学校に通っていたのですが、とある事件をきっかけに警察をやめ【はぐれ者】に。現在は、界隈じゃ名の知れた『ハイクラス名探偵』。探偵業がないときはアルバイトをしています。

ゴジュウユニコーン/一河 角乃を演じるのは今森茉耶さん。女優、グラビアアイドル、TikTokerと幅広く活動中です。TikTokのフォロワー数は120万人。(2025年2月現在) レギュラー戦士ではスーパー戦隊史上初となる女性ブラック戦士です。「皆さんに毎週楽しんでいただけるように、毎日フルパワーで元気に撮影を頑張りたいです。一瞬一瞬、素敵だなと思ってもらえる作品を、みんなで作れたらいいなと思います。演じる角乃ちゃんがあざとい女の子なので、私も《あざと女子ナンバーワン》を目指したいです。
スーパー戦隊シリーズは3歳の頃に見ていた『侍戦隊シンケンジャー』(2009~2010年)が好きでした。“火”や“土”など、簡単な漢字を書いて攻撃するのをカッコイイな、と思っていたので、印象に残っています」(今森さん)
敵組織「ノーワンワールド ブライダン」メンバーもクセ強ぞろい!
ファイヤキャンドル役 三本木大輔さん
幹部の1人。ブライダンの特攻隊長『不敗のファイヤキャンドル』。ゴジュウウルフとは犬猿の仲。仲間思いで人望は厚いのですが、直情的すぎるのがたまにキズ。

ファイヤキャンドルを演じるのは三本木大輔さん。舞台を中心にCMやドラマなどでも活動。会場では楽しいトークでおおいに場を盛り上げてくれました。
「ブライダンの特攻隊長『不敗のファイヤキャンドル』役、一富士二鷹、三本木~です♪
僕は『忍者戦隊カクレンジャー』(1994~1995年)から入って、物心ついてからは『星獣戦隊ギンガマン』(1998~1999年)が好きで、ずっとマネしていました」(三本木さん)
ブーケ役 まるぴさん
幹部の1人。ブライダンのテクニカル隊長『慈愛のブーケ』。超絶かわいくて、物腰も低く丁寧。

ブーケを演じるのは、カラフルな衣装で登場したタレントのまるぴさん。会見中はすぐ後ろにズラッと並んだ歴代レッドたちからやや圧を感じていたようです(笑)。
「ブーケと作品を愛してもらえるように、一生懸命頑張ります! 私が一番最初に見たスーパー戦隊は『魔法戦隊マジレンジャー』(2005~2006年)です。私は家族が大好きなので、家族愛をすごく感じられる作品だったなと思います」(まるぴさん)
クオン役 カルマさん
AI企業の若き社長。物語のカギを握る人物で、遠野吠と因縁がある…?

クオンを演じるのはカルマさん。21歳でYouTubeをはじめ180万人を超えるファンダムを保持することに。現在は俳優として活動中。
「前代未聞です。クオンは謎に包まれ過ぎて、ここで話せることが何もありません(笑)。よろしくお願いします!
僕は『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001~2002年)、『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003~2004年)、『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002~2003年)が好きで、この仕事を始めてからも『ハリケンジャー』の曲を聴きながら現場に行ったり…今もずっと胸に残っています」(カルマさん)
飯島佐織(いいじま・さおり)役 中越典子さん
遠野吠の住む家の管理人兼、喫茶店「半世紀」のオーナーだが、暴神竜儀にお店を任せることに。

飯島佐織を演じるのは、中越典子さん。「騎士竜戦隊リュウソウジャー」以来のスーパー戦隊出演になります。
「いよいよ『ゴジュウジャー』のお披露目です! 皆さん、応援をよろしくお願いします!
“ナンバーワン戦隊”ということで、私は《肝っ玉母ちゃんナンバーワン》になりたいと思います。今もアクティブに育児を頑張っているんですが、マイペースでもありたいと思うんです。そして、愛があふれる母ちゃんになりたいです」(中越さん)
歴代レッド49人が大集結、スーパー戦隊50周年にふさわしいイベントに!
1月に東京ドームシティ シアターGロッソで行われた今作の製作発表イベントは、リアルイベントとしては2020年の「魔進戦隊キラメイジャー」以来。スーパー戦隊 50 周年を記念してゼンカイザー(声:駒木根葵汰)、ドンモモタロウ(声:樋口幸平)、クワガタオージャー(声:酒井大成)、ブンレッド(声:井内悠陽)が登場し、「ゴジュウジャー」とともに敵と戦うというこの日限りの豪華なスペシャルステージで幕を開けました。
さらにイベント中盤ではこれまでの歴代レッドが全員登場して、新キャストを祝福するというスペシャル企画を実施! 49人のレッドが一堂に並ぶ圧巻の光景に、会場はヒートアップしました!


「爆上戦隊ブンブンジャー」から「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」へ、バトンタッチセレモニー開催!
2月9日に最終回を迎えた『爆上戦隊ブンブンジャー』で範道大也(はんどう・たいや)/ブンレッドを演じ抜いた井内悠陽さんと、初回放送を2月16日に控えた遠野 吠/ゴジュウウルフを演じる冬野心央さんの熱いバトンタッチセレモニーが行われました。
「1年間『爆上戦隊ブンブンジャー』を応援してくれて、愛してくれて本当にありがとうございました。 イベントや舞台挨拶にも、子どもから大人まで本当にたくさんの人たちが来てくださったので、そこで生の声をたくさん聞くことができました。そういう皆さんの声に、僕たちは背中を押してもらっていました。 僕たちが走り切れたのは皆さんの応援のおかげです。本当に感謝しています。『ブンブンジャー』は終わりましたが、今後僕たちがどうなっていくのかも見ていてほしいなと思います。これからもよろしくお願 いします!」(井内さん)
「最初にお会いした時の井内さんは、本当に1年間いろいろ大変なことを乗り越えてきたんだろうな、 という勇ましさがあって…。でも、スタッフの皆さんに謙虚で礼儀正しく、本当に尊敬できる人だなと思いました。そんな井内さんからバトンを受け取ったことは本当に光栄でありがたいことなので、しっかり引き継ぎます。そして1年後、井内さんに『バトンを渡してよかった』と言ってもらえるように、全力で頑張ります!」(冬野さん)

「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」
2025年2月16日(日)放送スタート
テレビ朝日系 毎週日曜日 午前9時30分〜午前10時00分
原作/八手三郎
監督/田﨑竜太ほか
脚本/井上亜樹子ほか
特撮監督/佛田 洋(特撮研究所)
アクション監督/福澤博文 (レッド・エンタテインメント・デリヴァー)
制作/テレビ朝日 東映 東映エージエンシー
オープニングテーマ/「WINNER!ゴジュウジャー!」Wienners
エンディングテーマ/「ビリビリBe-lie-ving」金子みゆ
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撮影/黒石あみ 取材・文/苗代みほ