【3月7日は家計見直しの日】物価上昇に負けずに将来設計を行うには? 見直しや節約のポイントをまとめると・・・

3月7日は「家計見直しの日」。物価上昇に負けないために、目的・目標を決めて賢くお金を使うことが重要です。この記事では将来設計のための家計見直しや節約のコツ、家族で協力するためのポイントなどを解説します。家計を見直して、より豊かな生活を送りましょう。

家計見直しの日とは?

家計見直しとは、日々の支出を見直してより効率的なお金の使い方を目指すことです。3月7日の「家計見直しの日」を機に、将来の夢や目標、生活設計について考えてみましょう。

由来や意義

「家計見直しの日」は住宅紹介・生命保険などのライフプランニング事業を展開する会社が、「3月7日」を「(3)(7)おし」(見直し)と読む語呂合わせから制定しました。家計管理への意識を高めて将来設計の重要性を促し、経済的安定と心のゆとり、金融リテラシーの向上を目的としています。

家計見直しの日の重要性

昨今の情勢や物価上昇によって、家計にも大きな影響が出ています。そのような中で、中長期的な将来を見据えて家計の見直しを行うことの重要性は増しています。

家計見直しの目的

2024年に住友生命が行った調査では、約8割もの家庭が「物価上昇の影響を受けている」と答えています。特に「食費」「電気代」への影響が大きいとの回答結果になりました。

物価上昇の影響下にある現代において、家計見直しは単なる節約術ではなく生活を守るための必須戦略でもあります。実質的な収入減少に立ち向かい、日々の生活を維持するためには、支出の最適化が欠かせません。食費や光熱費などの変動費はもちろん、住宅ローンや保険料といった固定費も見直しの対象となります。

またこれからの予期せぬ経済変動に備え、長期的な視点での資金計画を立てることも重要です。さらに収入源の多様化を検討し、副業や投資など収入を増やす工夫も求められます。

家計見直しは単に支出を削るだけでなく、将来を見据えた賢いお金の使い方を実践するための手段なのです。

出典:スミセイ「わが家の台所事情アンケート」2024

家計見直しのメリット

家計見直しは日々の生活をより豊かに、そして未来をより安心して楽しく過ごすための重要なステップであり、長期的なライフプランニングにおいてとても重要です。経済的な生活の安定はもちろん、将来の資金計画について考える中で金融知識の向上にもつながります。

とくに子どもがいる家庭では、教育資金や不測の事態に備えた資金の確保が不可欠です。また資金計画が明確になることで、子どもの成長に合わせた住み替えなどの将来設計もしやすくなります。

さらに家族そろって家計について話すことは、子どもへの金銭教育の絶好の機会でもあります。一緒にお金の使い方を学ぶことで子どもの金銭感覚が養われ、将来の自立を促すことも期待されます。

家計見直しの具体的な方法

「家計見直し」という言葉はよく聞くけれど、実際に何をすればいいのかわからない方も多いでしょう。ここでは具体的な家計見直しの手順と方法を紹介します。

家計の収支を確認する

まずは家計の現状を把握することが不可欠です。家計簿をつけて日々の収入・支出を記録しましょう。少々面倒かもしれませんが、お金の流れを「見える化」することは重要です。家計簿アプリなどを活用するのもいいでしょう。

そして支出の項目を「固定費」(毎月一定額かかる家賃・ローン・保険料など)と「変動費」(月によって変動する食費・光熱費・娯楽費など)に分類します。これによって、見直すべき項目を見つけ出しやすくなります。

無駄な支出を見直す

収支確認でまとめた支出から「固定費」「変動費」それぞれについて見直しを行います。

とくに固定費をまとめて見直すことは、節約効果が高くおすすめです。たとえばより金利の低い住宅ローンへの借り換え、保険内容を確認して不要な特約を解約する、携帯電話の適切な通信容量を見定めてプランを変更するなどがあげられます。

変動費については、日々の節約意識が重要となってきます。こまめな節電・節水による光熱費の抑制、食品や服飾費についても無駄のない効率的な買い方を心がけましょう。また外食費や娯楽費などはあらかじめ予算を設定し、計画的に行うことで使いすぎを抑えられます。

節約のコツ

生活の中で節約を行うには、心を削って無理をしないことが重要です。

食費では人数や家族構成に合わせて自炊を取り入れ、まとめ買いや食品ロス削減を意識しましょう。光熱費節約はこまめな節電・節水、季節に合わせた温度調節が重要です。日用品は詰め替え用を活用する、マイボトル・マイバッグを持参するなどで、少しずつでも無駄な出費を減らせます。また買い物の際にポイントやクーポンを活用することも有効です。

節約を長く続けるためには、楽しみながら取り組むのも大切です。

節約レシピに挑戦したり、手作りをエンジョイしたりすることで節約生活を豊かにできます。節約仲間を見つけて情報交換をすることも、モチベーション維持につながります。また家族と協力することで、たとえば「今週のおやつはカフェへ行かずに家でパンケーキを焼く」といったように、支出を抑えて楽しい思い出作りもできます。

家計見直しの注意点

家計見直しは大切ですが、注意すべき点がいくつかあります。安易に進めると無駄に生活の質を下げてしまったり、予期せぬトラブルに繋がったりする可能性も考えられます。家計を見直すにあたって、注意すべきポイントを紹介します。

目的・目標設定の重要性

家計見直しにおいては、目的・目標の設定が大切な役割を果たします。目的・目標のない家計見直しは、日々の節約が単なる我慢となってしまい長続きしません。

目的とは、誰のために、何のために、なぜ、を明確にするということです。たとえば「〇歳までに〇〇円貯蓄する」は目標ですが、そのお金を誰のため・何のために使いたいのか、なぜそのお金が必要なのか、目的が明確になると日々の節約行動に意味を与えることができます。すると日々の小さな節約も、大きな夢の実現につながっていると実感できます。

また目的は、優先順位を明確にする役割も果たします。どの支出を優先すべきか、どの支出を削減すべきかが明確になり効率的な見直しに寄与します。さらに目標を設定することで、定期的に進捗状況を確認し、家計見直し計画の修正や改善策を講じることができます。

目標設定においては、長期的なライフプランに基づいた目標と、日々の生活で達成可能な短期的な目標を組み合わせることが重要です。

家族で協力する

家族がいる場合は、まず全員で家計の現状を共有し、なぜ見直しが必要なのか、見直しによってどのようなメリットがあるのかを丁寧に説明しましょう。家族の夢や目標を共有することで、協力体制を築きやすくなります。

次に具体的な役割分担を決め、協力体制をつくります。たとえば子どもたちにも電気の消し忘れをなくす、買い物の際に必要なものだけを選ぶといった役割を与えることができます。

そして家計見直しに関する話し合いの場は、子どもたちも参加できるような明るく穏やかな雰囲気であることが大切です。節約に関する情報やアイデアを共有し、一緒に節約レシピに挑戦するなど、お金に関する知識をともに学ぶ機会を設けましょう。家族全員で学ぶことで、より効果的な節約が可能になります。

もちろん過度な節約は、ストレスになって長続きしません。家族で楽しめる範囲で、無理のない節約を心がけましょう。節約できたお金でたまには家族で外食したり、旅行に行ったりするのも節約のメリットを実感できていいでしょう。家計見直しを単なる負担ではなく、家族の絆を深める楽しいイベントにするのが大切です。

家計見直しで家庭に安定と安心感を

家計見直しは単なる節制ではなく、家族の幸せな未来を支える取り組みです。みんなで目的・目標を共有し協力し合うことで、家族の夢の実現へとつながります。

計画的な金銭管理は、心の余裕を生むとともに予期せぬ事態への対応も容易になり、家庭に安心感と安定をもたらします。3月7日の「家計見直しの日」を、そのきっかけにしてみてくださいね。

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記事監修

津幡始伸|ハッピーライフLABO 代表

富山県出身。大手銀行、外資系金融機関での営業経験を経て、バランスのとれた幸せな人生に貢献するため、ファイナンシャルプランナーとして活動。お金と心の両軸が満たされるかという視点でお客様の人生をサポート。年間50回以上のセミナー実績の他、年間250世帯以上の相談を受ける。主宰セミナーは早い段階で定員になるほど人気で、楽しく・分かりやすい伝え方に定評がある。

ハッピーライフLABO

文・構成/HugKum編集部

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