【親子おでかけスポット】大迫力の航空機展示や映像、ワークショップで学びが深まる!「所沢航空発祥記念館」を紹介

西武新宿線航空公園駅より徒歩約8分。広大な公園の中に、所沢航空発祥記念館という建物があることをご存じですか。子どものみならず、大人も楽しく学べる場所です。今回はそんな所沢航空発祥記念館をご紹介します!

所沢航空発祥記念館って?

実は、所沢は日本で初めて飛行場ができた場所。明治・大正・昭和と3つの時代にわたって、日本の空への思いを切り開いてきました。戦後は米軍の基地となりましたが、のちに返還。整備され”航空公園”となりました。そして、平成5年に所沢航空発祥記念館が開館しました。

航空公園は飛行場跡が生かされた作り
航空公園は飛行場跡が生かされた造り

所沢の街に根付いた航空の歴史と、さまざまな体験ができる記念館と大型映像館を備え、数多くのワークショップも楽しめます。

見上げて、学んで、飛んで! 盛りだくさんの記念館

所沢航空発祥記念館正面入り口前
所沢航空発祥記念館正面入り口前

広々とした公園の中を歩いていくと、楕円形の格納庫を持つ建物が見えてきます。チケットは入場券と大型映像券、セット券の3種類。セット券はとってもお得です!

本物の飛行機がたくさん! 大迫力の航空機展示

大迫力の展示
大迫力の展示

記念館1階に入場すると、航空機の展示がずらり。本物の飛行機、ヘリコプターやグライダーなどを間近で見ることができます。なんと、地上だけでなく空中にも展示が! 思わず大人も子どもも口を開けて見入ってしまいます。

セスナ T310Qの内部
セスナ T310Qの内部

セスナ T310Qという飛行機は分解展示。しかし、コックピットに入ることができ、操縦かんを操作可能です。照れながらも誇らしげにポーズを決める子たちの姿がありました。

どうして昆虫や鳥は飛べるの?「飛ぶラボ」で楽しみながら学ぶ

ヘリコプターが飛ぶまでを順を追って見ることができるコーナー
ロケット発射の仕組みやヘリコプターが飛ぶまでを、順を追って見ることができるコーナー

その隣には「飛ぶラボ」が。広々とした空間で「飛ぶ」とはどんなことか、メカニズムをテーマに遊びながら学べます。

昆虫や鳥、植物の種などが飛ぶ理由から、どうして飛行機は飛ぶのか、流体力学まで順を追って学べるように展示されています。

自分が風船で浮き上がるにはどれくらい必要かがわかるコーナー
自分の体が浮き上がるには、どれくらい風船が必要かがわかるコーナー

といっても難解なものではなく、映像や実験装置で見られます。ヘリコプターが飛ぶ仕組みをレバーやスイッチを操作して体験できたり、まるで映画「カールじいさんの空飛ぶ家」のごとく、ヘリウム風船を使って空を飛ぶのに必要な風船の数を割り出してくれたりと、子どもはもちろん、大人も学びがある楽しい展示がたくさんありますよ。

なおこちらにはワークショップのコーナーも。日々さまざまな体験展示スケジュールでワークショップが行われています。

人々が大空に描いた夢とその危険

国産機の初飛行のコーナー

空を飛ぶことは、かつてはありえないことであり、その挑戦は常に危険と隣り合わせでした。そんな空という世界に挑んだ人々の歴史の歩みを見られるコーナーが「飛ぶあゆみ」。日本と外国の航空の歴史が項目ごとに分類され、見やすく紹介されています。

飛行機に欠かせないさまざまなエンジンなどを見ることができます。ライト兄弟による世界初の動力飛行や、日本での初の動力飛行など、人が飛ぼうとしたその軌跡が感じられます。

スペースウォーカーは係員さんにコースを告げてスタート

ここでおすすめしたいのが“スペースウォーカー”。低重力体験装置といい、以下の3つの重力が体験できます。
(1)地球脱出
(2)月面探検
(3)宇宙探険

筆者は「宇宙探検」を試してみましたが、不思議な感覚でとても楽しかったです! 身長・体重制限があるので注意してください。

2階もお見逃しなく!

入り口も本格的でかっこいいフライトシミュレーター

また2階にはフライトシミュレーターがあります。操縦席が動くリアルさを体験でき、軽飛行機やヘリコプターの操縦感覚が楽しめるので大人気! 長い行列ができていました。

所沢の空を飛んだ飛行機たち。圧巻の数!

その横にある所沢メモリアルギャラリーでは、飛行場の歴史や埼玉県・所沢の航空に関わってきた人々の紹介など、貴重な資料がたくさん展示されています。当時の飛行服なども見られます。

映画のような雰囲気が漂う管制塔コーナー

また、飛行機には管制塔が欠かせません。所沢には今も、航空公園に隣接して東京航空交通管制部があります。「空の管制」コーナーではレーダーをはじめ、実際に使われていた管制装置を間近で見ることができます。また、複雑かつ非常に重要な航空管制の役割の紹介もあります。ずらりと並ぶ装置の数々は、まるで映画の中に迷い込んだようです。

大型映像館のスクリーンでは迫力ある映像が楽しめる

大型映像館では1日数回、さまざまな映画が上映されます。スクリーンの大きさは、縦15メートル×横20メートル! 巨大スクリーンと立体音響システムで、大迫力の臨場感たっぷりの映像が楽しめますよ。

月ごとに特別上映も開催。2025年1・2月は「トップガン マーヴェリック」の上映がありました!

空を飛ぶことを願った日々に思いを馳せて

航空公園駅のホームにも飛行機が描かれている

空を飛ぶといえば、人類の悲願であり、またロマンであり続けました。人は大空に憧れ、少しでも近づきたくて、努力を重ねてきて今があります。人々の尽力は、裏を返せば己の命を懸けての行動でもありました。

空を目指してきた人々の歴史や足跡を見ることができる所沢航空発祥記念館。

大人から子どもまで夢中になれるこの施設、ぜひお立ち寄りください。

所沢航空発祥記念館は>>こちらをチェック

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取材・文/宇野なおみ

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